基本情報技術者試験は春と秋のたった2回しかないテストです。多くの方は試験3ヶ月前頃から少しずつ勉強を始めるでしょう。
しかし試験が近づくにつれて不安が過ります。
正直、勉強法に正解はありません。でも実際に合格した人の勉強法を真似れば自然と合格率が高くなると思いませんか?そこで今回は、現役SEでもある私が合格した1ヶ月前からの勉強法を紹介していきます。
必ずしも真似する必要はありませんが、必ず参考になる部分はあると思います。この記事を読んで効率的に勉強をしていきましょう。
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基本情報技術者試験まで1ヶ月になったら『科目A対策試験は軽めの対策』でOK
基本情報技術者試験といえば科目A試験と科目B試験に分かれています。そんなこと知らないよ!と言う方は以下の記事で詳しく書いていますので、まずはこちらをご覧ください。
1ヶ月前にもなって科目A試験に時間を使うのは勿体ないです。それならば3ヶ月前から5分でも10分でもスキマ時間にアプリ(webサイト)を利用して解いていれば、科目Aはバッチリです。
- 仕事が忙しかった
- アルバイトばかりやってた
- 学業の試験勉強があった
など様々な理由で1ヶ月前になっても試験勉強をしていない受験生もいるかもしれません。でも大丈夫、すごく使い勝手の良いwebサービスがあります。
それは『過去問道場(基本情報技術者試験ドットコム)』です。
引用:基本情報技術者試験ドットコム(過去問道場)
基本情報技術者試験の科目A試験は『実際に半分近くの問題は過去問から出題されている』とも言われていますので、まずは過去問を覚えることが合格の近道です。そのため、この過去問道場で、過去5年分、春秋合わせて10回分程度覚えれば十分合格圏に達します。
ちなみに基本情報技術者試験に合格したら、今後は『応用情報技術者試験』や『高度情報処理』も視野に入ってきます。今後も使い続けられるサイトなので、情報処理試験を受けるのであれば、このサイトは知っておきたいです。
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この過去問道場の特徴は、『1問1答形式』でシャッフルしてすらすら解ける点です。デメリットは体系的に順序立てて理解することが難しいところです。過去問しか載っていないから、参考書のように体系的に理解するのは難しいですね。
そこで、もし参考書を検討するのであれば、個人的に『キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者』がお気に入りです。
絵や図などのイラストがベースですので、イメージもしやすいです。科目A対策のみならず科目Bのための知識の蓄えとしても使えますので、基本情報技術者試験の辞書的な扱いとして1冊持っておきたいです。
例えばこの『キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者』は、
- 分からない単語が出てきた
- 辞書のように検索して調べる
のような使い方が効果的です。試験1ヶ月前になったら間違っても1ページ1ページ読み進めないでください。圧倒的に時間が不足します。それならば1問でも多く過去問道場で問題を解く、科目B試験を解くことの方が優先度が高いです。
基本情報技術者試験まで1ヶ月になったら科目B試験重視の対策にシフト!
前述の通り、基本情報技術者試験の科目A試験は『過去問道場(基本情報技術者試験ドットコム)』さえやっておけば問題ないです。
一方で科目B試験は十分な対策が必要です。割合的には科目B試験に9割程度の力を注いでも良いと思っています。
ちなみに科目B試験は以下のような構成となっており、おもに2分野から出題されます。
分野 | 出題範囲 | 問題数 | |
問1 | アルゴリズムとプログラミング | プログラミング全般 | 16問 |
プログラムの処理の基本要素 | |||
データ構造及びアルゴリズム | |||
プログラミングの諸分野への適用 | |||
問2 | 情報セキュリティ | 情報セキュリティの確保 | 4問 |
特に問2のアルゴリズムは8割を占めていますので、必ず対策してください。これからそれぞれの問題に対して1ヶ月前から対策を始めるアプローチを紹介していきます。
まずはこれが基礎!基本情報技術者試験の1ヶ月前になったら、ひたすら過去問を解きまくり、解説をインプットする
科目A試験は過去問道場で、1問1答方式で『何度も素早く繰り返す』ことさえすれば十分です。ここに問題集などは必要ありません。
しかし、科目B試験では科目Aと変わり、『じっくり何度も繰り返す』ことを意識したいです。つまり、問題演習あるのみです。問題を解くだけではなく、じっくり解説を読んでください。
この解説を読むことがかなり大事です。問題を解く時間と同じぐらいの時間を掛けて解説も読み込んでください。
自分の頭の中で理解し、インプットしてください。この解説を読み込むことをしないと過去問を解く意味が半減します。
過去問はIPAの公式HPで問題と解答が無料にて公開されています。しかし、残念ながら解説までは載っていません。そのため、個人的にはIPAの公式HPだけでは足りないと思っています。
そこで必要なのが過去問の解説が載っている参考書(問題集)です。おすすめなのが『基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集』です。
これさえ解いて解説を頭に叩き込めば合格点に到達します。本のみでは4回分しか過去問と解説が載っていませんが、過去14回分のPDFがダウンロードできますので、十分な演習ができます。IPAの公式過去問にはない解説付きですので、この解説のためだけに買う価値もあります。
次に、もし余裕があるのであれば、『情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]』も手に入れておきたいです。
こちらは簡単に言うと、『基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集』の解説パワーアップ版です。もしパーフェクトラーニングの解説だけでは理解できないようなことがあれば、こちらもおすすです。しかし、どちらかと言うと、パーフェクトラーニングの前に利用したい参考書(問題集)です。
2,3ヶ月猶予があれば、必ず読んでおきたい参考書(問題集)ですが、1ヶ月前となると過去問演習にも比重を置きたいため、必須ではありません。
ここまでの科目Bをまとめます。
『アルゴリズムとプログラミング』は、過去問演習だけだとなかなか太刀打ちできません。多くの受験生もこの2つで苦労しているのではないでしょうか。
そのため、1ヶ月前になっても別途対策が必要なのがこの『アルゴリズムとプログラミング』です。できるだけこの2分野は手を付けておきたいです。
基本情報技術者試験まで1ヶ月ならば、特に科目B試験の『アルゴリズム』と『プログラミング』対策をしよう
科目B試験の点数の配分を見ると、
分野 | 出題範囲 | 問題数 | |
問1 | アルゴリズムとプログラミング | プログラミング全般 | 16問 |
プログラムの処理の基本要素 | |||
データ構造及びアルゴリズム | |||
プログラミングの諸分野への適用 | |||
問2 | 情報セキュリティ | 情報セキュリティの確保 | 4問 |
のように、アルゴリズムとプログラミングだけで8割を占めます。
はっきり言って、基本情報技術者試験の科目B試験の『アルゴリズムとプログラミング』に苦手意識があると、合格する可能性がガクッと下がります。反対にこの『アルゴリズムとプログラミング』さえできるようになれば、グッと合格に近づきます。
そのため、最優先で対策すべきなのは『アルゴリズムとプログラミング』です。
基本情報技術者試験まで1ヶ月前なら『情報セキュリティ』は過去問演習のみで十分
情報セキュリティの分野はそこまで専門的な知識は必要ありません。基本情報技術者試験に合格するだけを考えると、過去問演習や科目A対策で習得した知識のみで十分合格圏に滑り込めます。
ここでも『基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集』の出番です。この過去問の解説は万能ですので、これだけでも購入しておいた方が良いです。
強いて他の参考書を上げるのであれば、『キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者』の載っているページを参考にするぐらいです。
基本情報技術者試験まで1ヶ月前から間に合う『アルゴリズムとプログラミング』の科目B問題対策
さて、問題はこのアルゴリズムとプログラミングです。それぞれ詳細に書いていきます。
アルゴリズム編
まずアルゴリズムもベースとなるのは過去問演習です。『基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集』を購入して、何度も考え方を頭にインプットしましょう。
しかし、どうしてもアルゴリズムは他の分野と違って過去問演習だけでは太刀打ちできない受験生もいるでしょう。1ヶ月前でもここでは、他の参考書(問題集)を購入しておきたいです。
アルゴリズム対策であれば、『うかる! 基本情報技術者 [科目B・アルゴリズム編]』が読み進めやすいです。
アルゴリズムってそもそも何?という初歩の初歩から進めることができますので、アルゴリズムに苦手意識がある方でも安心して取り組めます。
アルゴリズムは基礎の基礎が本当に重要な分野です。この本を読み通すことで不思議と問題が解けるようになります。もし苦手意識があるのであれば、必ず読んでおきたい参考書です。
考え方をインプットするという意味でも『うかる! 基本情報技術者 [科目B・アルゴリズム編]』だけで十分です。この本が簡単過ぎると感じる方は、もう十分なレベルに達していますので、ひたすら過去問演習あるのみです。同じ問題でも何度も繰り返して体に染み付けましょう。
基本情報技術者試験の1ヶ月前の対策のまとめ!とにかく科目B試験が鍵を握る
基本情報技術者試験の1ヶ月前になったら、
- 科目A対策は速度重視!スキマ時間に過去問道場を利用
- 科目B対策はじっくり!特にアルゴリズムとプログラミングを中心に
- 科目A対策は1割、科目B対策は9割程度の割合で良い!それだけ科目Bが重要
を意識することです。科目Bの『アルゴリズム』と『プログラミング』ができるかが鍵を握ります。
はっきり言って他の科目B問題(情報セキュリティ、ソフトウェア・ハードウェアやプロジェクトマネジメント等)は、過去問道場で覚えた知識と過去問だけでなんとかなります。
本当に時間が無い方は『アルゴリズム』と『プログラミング』に力を入れましょう。もし苦手意識があるのであれば、これは過去問だけでは太刀打ちできません。お金を出してでも参考書(問題集)を購入することが近道です。
▼過去問全般▼
▼アルゴリズム▼
1冊たった1,500円程度です。もし、今回不合格で次回も受けるのであれば、その方が受験料が高く付きます。適材適所で必要なだけお金は掛けるようにしましょう。
最後は時間の許す限り何度も過去問を解きまくってください。過去5年(10回分)は確実に解いて、解答方法を学んでください。1日1回分でも10日で5年分(10回分)、1ヶ月もあれば2,3回は繰り返すことができます。
これだけ基本情報技術者試験の1ヶ月前に必死に対策をすれば、間違いなく合格できます。ぜひ1発合格を目指して勉強を進めてください。