SCSKは住商情報システムとCSKが合併して、2011年に誕生した会社であり、商社系のユーザー系SIerです。
働き方改革も積極的に行っており、実際に働きやすい企業として社会人からの口コミも多く、そのようなことから就活生のユーザー系SIerの人気ランキング毎年上位の企業です。
それどころか全業界の中でも就職希望ランキングに上位に食い込む企業です。そんなSCSKの就活においての特徴を紹介します。
Contents
就活で感じたSCSKの特徴
事業内容や業務内容
SCSKは総合商社でもある住友商事のシステム会社です。内販は全体の20%ほどで外販に力を入れて企業でもあり、営業利益率はNRIに次ぐ業界第2位となっています(少し前の情報なので、今は変わっているかもしれません)。営業利益率が高いということは、その分給料や福利厚生に還元されますので、一つのポイントともなります。
8,000社以上の会社と取引があり、中でも大企業を中心とする売上高上位200社のお客様との取引が連結売上高に占める割合は、8割を超えています。つまり、日本における各業界をリードする企業から信頼されている証拠ともなり、システム会社においても存在感のある事が分かります。
また、取引先は特定の分野だけではなく
- 製造30%
- 流通15%
- 金融20%
- その他35%
と幅広い分野の企業と取引があります。そのため、もし製造業が不況に陥ったら、金融が不況になってしまったらなど、ある特定の分野が廃れても分散させているため問題ありません。
SCSKとしてのグループ会社も多く、国内のみならず海外にも子会社を持っています。そのため、BPO(Bussiness Process Outsourcing)を積極的に行っています。
業務内容も多種多様で基盤系のインフラから、アプリ系、マネジメントからコンサルなど多岐に渡っています。最近では人工知能(AI)や次世代プラットフォーム、IoTと言った最新のIT技術も取り扱っています。
実際にSCSKが開発したAIを導入している企業も出てきており、今後もますますの発展が期待できます。SCSKのプレスリリースを確認すると面白いニュースがありますので、就活生は見ておいて損はありません。
というより、プレスリリースを見ておくと、その企業がどのような企業と取引があるのか、どのような製品がリリースされるのか、どのような技術を使っているのか最新の情報が分かりますので、企業研究をする上で一歩リードすることができます。必ず見ておきましょう。
福利厚生や勤務地
SCSKの平均残業時間は20時間ほどであり、部署によっては残業がほぼ無い、平均残業時間10分との噂があります。月に40時間を超える残業を行う場合は上司の承認が必要であり、ワークライフバランスは取れている方かと思われます。右に出る会社は無いですね。
そのようなことから、逆にガンガン残業して残業代を稼ぎたい就活生にはあまり向いていない会社かもしれません。あまりこのような考えの方はいないかもしれませんが。ちなみに残業20時間以内の人にも20時間分の残業代を支給し、20時間以上の人は残業した分だけ支給されます。
そのようなことからか、人を活かすランキングでは全企業の中から2014年、2015年に2連続1位になったこともあります。
SCSKの有給消化率はほぼ100%であり有給は取りやすい環境です。『100%消化ではなくては意味が無い』と、社長が言っているとか言っていないとか。
公募型ジョブシステムチャレンジシステムがあり、人数が空いている部署に手を挙げて異動することもできます。いわゆるSIerのシステム構築のみならず、AIなどの最新技術を使用するチャレンジもできるそうです。
在宅勤務も柔軟に活用でき、月1回程度、週1回程度の出社に留まっている部署もあるようです。そのため、例えば子どもの保育園・幼稚園の送り迎えなども気軽に行えるようです。また、夕方に育児のため一時的に中抜けをし、後ほど業務を再開など柔軟に働けるのも良いポイントです。
本社の社員食堂を実際に利用しましたが、安く食べることが出来ます。500円程度でも十分なメニューが用意されていました。食堂以外にもカフェの常設やフロア内にコンビニもあります。また、豊洲駅から地上に出ることなく本社に行けるのも良い点です。雨の日は濡れなくて済みますね。
福利厚生はWELBOXが利用できますので、レジャーにスポーツ、エンターテインメントなど様々な特典を受けることが出来ます。
給料の推移
SCSKでの給料推移を、転職口コミサイトより、概ねの給与推移をまとめました。
- 27歳:500万円
- 29歳:550万円
- 31歳:600万円
- 33歳(課長代理):650万円
- 42歳:800万円
- 40歳(課長職):950万円
- 40歳(部長職):1,000万円
職位としては、入社初期は総合書職A,Bなどの評価、5年目あたりから基幹職となり、1等級~7等級まで存在し、評価としてはA~Eの評価となるようです。
みなし残業は
- 総合職→20時間分が自動付与、かつ、超過分の残業代も支払われる
- 基幹職→34時間分が自動付与、かつ、超過分の残業代は支払われない
のような扱いです。総合職の場合、サービス残業は有り得ませんが、基幹職になるとみなし残業以外の残業代は支払われないようです。
そして家賃補助や借り上げ社宅も廃止されている?ようなので、年収に上乗せされることが無さそうです。自宅から120分以上通勤が掛かる場合は、独身寮に入寮することができます。
SCSKと言えば外販でも業界内でも確固たる地位を築いていますが、実際に働いている社員は、給与がそこまで反映されていないと印象を受けているようです。特にNRIやCTCなどと比較すると見劣りします。
実際に働いている社員からのSCSKの口コミや評判
ここからは実際の転職サイトに載っている口コミや評判を紹介していきます。あくまでネット上での話です。できるだけ座談会やOB訪問にて自分の耳で確かめてみましょう。
良い口コミ・評判
- 親会社である住友商事が潰れない限り倒産しない安心感がある。
- 三井住友グループのシステム案件第一人者として携わる事は大きなアドバンテージ。
- チームごとの人数が過剰に多いので残業はほとんどありません。
- 基本的に案件は1次請けが多い。2次請け3次請けは無い。
- 金融業界を相手にする事が多いおかげか、残業時間に厳しい現場が多い。
- 残業もその分給与額に反映されるためサービス残業を考慮する必要は無い。
- 会社として残業時間削減に取り組んでおり、組織ごとに目標値が定められている。
- 平均残業時間は20時間を下回っている。特にコーポレート部門は10時間以下。
- 同業他社より率先して改善を行った福利厚生の魅力から、就職人気が高い。
- 本社内にはカフェテリアやコンビニ、社員食堂が完備されている。
- 業務時間中や社内の懇親会中は禁煙が決まりとなっている。
- 有給休暇は年度内100%消化が推奨されており、休暇が取りやすい文化である。
- 有給休暇はほとんどの人が付与されている日数分消化をしている。
- 在宅勤務やフレックスを取りやすく、子供の送り迎えや熱出した際にも柔軟に対応。
- 育休、産休や時短勤務に対する人事制度がしっかりしており、女性も仕事を続けやすい。
- 今(コロナ後)は1年に数回しか出社しない人も多いです。
- 最近では女性をライン職に積極的につける風潮もある。
- 海外トレーニーや海外勤務にチャレンジする事ができる。
働きやすさの面ではユーザー系SIerの中でも郡を抜いている印象を受けます。働き方改革を率先して行った結果、就活生からの就職志望ランキングもトップクラスに良いです。
悪い口コミ・評判
- 業界柄、客先に常駐してシステムの開発や保守運用を行うプロジェクトも多いが、その場合、客先環境に合わせ在宅勤務ができなかったり、フレックス制度を活用できないなどの制限がある。
- 若輩社員も高学歴というだけで、社会人としての常識が無かったり向上心が一切見えない社員もいる。
- 情報処理が好きでキャリアアップを図る若社員はワンランク上の企業や競合他社に転職するため、福利厚生目当てで入社した向上心が無い社員だけ在籍している状況。
- 優秀な技術者やキャリアアップを図る社員ほど転職していく。
- 女性管理職の割合を押し上げる事を全社的に推進されているが、半ばノルマ有りの命令に近いので、管理職にしてはいけない社員を登用するケースが多く発生している。
- 男性の活躍の機会は減らされているので、若手の育成にまで女尊男卑を反映させる必要があるのか疑問視する。
- 設計から運用、保守、障害対応まで全て下請に丸投げする社員が多い。
- 過去は体育会系の空気が強く残っていたが、今は大学のサークルに近い空気を感じる。
- 親会社からの天下り社員が多く流れてくる。
- 在宅ワークが促進されているが、客先常駐社員は自社の制度をなかなか活用できない。
- ここ数年で豊洲に社員を集約しており、業務スペースが狭くなってしまった。
- 転職前提で入社する社員やモチベーションの低い社員がいる
口コミや評判はネット上の噂に過ぎません。百聞は一見に如かず。口コミサイトで調べるのも良いですが、時間があればOB訪問も積極的に行いましょう。特に志望度が高い企業であれば尚更です。
ビズリーチ・キャンパスならば自宅からOB訪問を申し込めます。わざわざ大学のキャリアセンターに出向く必要がありませんので時間短縮の面でもおすすめです。
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SCSKの選考フロー
SCSKの選考フロー大きく以下の流れです。少し前は単願、併願とあったのですが、今はなくなったようです。
- 説明会(必須)
- ES&テスト
- 1次面接
- 2次面接
- 最終面接
テストはヒューマネージのTG-WEBでした。通常の一般的なテストセンター(SPI)と比較してもかなり難しかったので、対策は必須です。
下記のようなTG-WEB対策本を分からない所がなくなるまで周回しましょう。私は対策をしていなかったので、テストの結果が散々でした。
SCSKの就活生の学歴
特に誰かと話したわけではないので分かりませんが、200人以上の採用予定数から見ると幅広いと推測しています。その中でも多くは早慶上理やマーチがボリューム層と言って良いでしょう。
優良企業であるものの、MARCHどころか日東駒専でも十分チャンスはあります。実際に入社後SCSKの方と仕事をすることありますが、その方は成成明学の方でした。
他の就活生(内定者)が使用していたSCSKの志望動機を紹介
箇条書きでSCSKの志望動機を紹介していきます。志望理由に正解はありませんので、自分の言葉で伝えられるようにしましょう。
- 幅広い事業展開とフルラインアップITサービス
- 幅広いフィールドで事業を展開していて安定した基盤がある
- ワンストップソリューションので上流工程から下流工程まですべてのシステム開発に関わることができる
- システム開発から保守運用、インフラまでトータルで提供できる技術力と総合力がある
- ITハード・ソフト販売まで全てのITサービスを取り扱っており、広い視野でITに向き合える
- 8,000社以上の取引先があるため、幅広い分野の知識が身につく
- 自動車業界は100年に1度の大変革時代と呼ばれており、強みの車載システムで貢献できる
- データ解析を活かしたソリューション
- 営業利益率が業界内でもトップクラスに高い
- 技術力を持つ社員が多数存在、そのような環境に身を置き自己成長したい
- 多くの研修やスマートワーク・チャレンジ等から社員を財産として捉えている
- 中期経営計画でグロバール展開第2ステージを表明しており、グローバル化の意思を感じた
- 働き方改革が進んでいてライフワークバランスが取りやすいイメージ
- スマートワークの取り組みが魅力
- 人を活かす会社ランキングで常にトップクラス
今回はまとめるのが難しいです。多くの方が志望動機にしているキーワードは4つありました。『多くの企業や業界との取引』と『開発から運用保守までトータルサポート』、『営業利益率10%超え』、『人を大切にしている(働きやすさ)』です。
これは私が感じた4つであり、もちろんグローバル化や特定のシステム(車載システムなど)を志望動機のメインにしても構いません。なぜ志望動機に至ったかの理由まで説明できるように、なぜなぜ分析をしてみましょう。
私が選考で使用していたSCSK志望動機
前述の4つの内、2つをキーワードとして組み込みました。実際にはテストセンターで落ちてしまいましたので、ESすら出したか危ういです。が、元々用意していた志望動機はこちらです。
- 多くの企業を支えられる
- 社員を大事にしている
社会人になったら手に職を付けたいと考えている。貴社は営業利益率が業界第2位というところから、業界でのプレゼンスが高く、貴社であれば必ず自己成長ができると感じている。また、ユーザー系にも関わらず外販にも積極的なところから、企業としても成長著しいと感じている。
一方で社員を大事にしている雰囲気も伝わってきた。有給消化100%を目指していることや、働き方改革にも積極的であり、ワークライフバランスがしっかりしている。仕事とプライベートでメリハリが付けられ、イキイキと働けそうと感じている。
SCSKの選考結果&まとめ
ヒューマネージのテスト落ちです。本当にヒューマネージ対策はした方がよいです。めちゃくちゃ難しかった印象です。
男女関わらずワークライフバランスを考えている場合、特におすすめの企業です。ホワイト企業の象徴な企業でした。とても入りたかった企業の一つです。ワークライフバランスを知りたいのであれば、座談会やOB訪問も活用しましょう。
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