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【反省】情報処理安全確保支援士(SC)を受けたが手応えなし。今後の勉強法を計画

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基本情報技術者試験、応用情報技術者試験の次に選ばれるのが『高度情報処理試験』です。

高度情報処理の中には、以下のような様々な試験があります。

  • ITストラテジスト(ST)
  • システムアーキテクト(SA)
  • プロジェクトマネジメント(PM)
  • ネットワークスペシャリスト(NW)
  • エンベデッドシステムスペシャリスト(DB)
  • ITサービスマネージャー(ES)
  • システム監査技術者(AU)
  • 情報処理安全確保支援士(SC)

高度情報処理試験になると、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験にはなかった論文が課せられる試験も多くあり、難易度がグッと上がります。

業務上関わりがなくても論文のない情報処理安全確保支援士(SC)が好まれる傾向にあります。実際私も業務上関係ありませんが、論文がないので受けてみようかなと思い、受験しました。

今回は対策がいまいちだったので、今まで勉強してきた勉強法と反省点を踏まえて今後の勉強法を公開していきます。

情報処理安全確保支援士(SC)の試験制度は?

そもそも情報処理安全確保支援士の試験制度としては、

  • 午前Ⅰ(4択問題・30問):50分
  • 午前Ⅱ(4択問題・25問):40分
  • 午後Ⅰ(3問中2問選択・記述問題):90分
  • 午後Ⅱ(2問中1問選択・記述問題):120分

です。特に午前Ⅰに関しては、

下記のいずれかの条件を満たした場合、その後(2年間)の受験申込み時に申請することによって、情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験の一部(共通的知識を問う午前Ⅰ試験)が免除され、午前Ⅱ試験から受験することが可能です。

【情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験の一部免除対象となる条件(いずれか一つでも満たせばOK)】
①応用情報技術者試験(AP)に合格
②情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験のいずれかに合格
③情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験の午前Ⅰ試験で基準点以上の成績をとる

のように免除制度があります。応用情報技術者試験に合格した次に受ければ、情報処理安全確保支援士の午前Ⅰは免除となります。

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実際に実践した情報処理安全確保支援士(SC)午前対策は?勉強法を公開します

私の場合は、前回応用情報技術者試験に合格していましたので、午前Ⅰの試験は免除です。午前Ⅱの対策から行いました。

実際に、私が行った情報処理安全確保支援士の午前Ⅱ対策は『過去問道場(情報処理安全確保支援士)』のみです。過去5年分(10回)程度を覚えれば、間違いなく6割には届きます。私は一応8年分(16回分)の問題を覚えましたので、6割には余裕で届きました。

ヒロ
ヒロ
情報処理試験全般的に午前対策は『サイト:過去問道場』で十分です!

特におすすめしたいのが、その他の選択肢の解答も覚えることです。例えば以下のような問があります。

問.フェールセーフの考えに基づいて設計したものはどれか。

ア.乾電池のプラスとマイナスを逆にすると,乾電池が装填できないようにする。
イ.交通管制システムが故障したときには,信号機に赤色が点灯するようにする。
ウ.ネットワークカードのコントローラを二重化しておき,片方のコントローラが故障しても運用できるようにする。
エ.ハードディスクにRAID1を採用して,MTBFで示される信頼性が向上するようにする。

引用:情報処理安全確保支援士H31年秋試験 午前Ⅰ 問16

この問題では「イ」がフェールセーフの回答です。まずステップ1としてはこの問題が来たら「イ」と覚えることです。そしてこの答えが「イ」を覚えたら、ステップ2として他の解答も覚えていきます。この例だと、「ア」の文章はフールプルーフ、「ウ」の文章はフェールソフト、「エ」の文章はフォールトトレランスという風に覚えていきます。

  1. ステップ1. 問題文に対して解答を覚える
  2. ステップ2. 他の解答分も覚える

問題と回答しか覚えなければ、一問一答ですが、他の選択肢も覚えてしまえば1問で4つの知識を覚えられます。このような覚え方をすれば、午前対策として参考書は不要でしょう。

受験者
受験者
でもやっぱり問題の内容も理解したい。

問題を暗記するのではなく、しっかり用語の理解もしたいという方も一定数いると思います。その場合は、教科書のような書き方がされている『情報処理教科書 情報処理安全確保支援士』がおすすめです。

こちらの参考書では、情報処理安全確保支援士の知識が体系的に網羅されていますので、教科書代わりに1冊置いておけば心強いです。また、午後試験の中でわからない単語が出てきた時には、この『情報処理教科書 情報処理安全確保支援士』で調べながら進めることで、知識を無理なく取得することができます。

これまでは午前Ⅱ対策を述べてきましたが、もし、免除期間が過ぎてしまった場合は、午前Ⅰから対策が必要です。午前Ⅰの試験は応用情報技術者試験の午前の範囲と同義ですので、同じように『過去問道場(応用情報技術者試験)』の一問一答をひたすら解けば問題ないでしょう。

過去問道場で過去5年分(10回)程度覚えれば、70点ほどに届くと思います。実際に応用情報技術者試験を受験した時には過去問道場のみを解き続け、おおよそ70点を取ることができました。

情報処理安全確保支援士(SC)の午前Ⅰ・Ⅱ対策は、『過去問道場』で過去5年分(10回分)を覚えれば十分です。体系的に知識も習得したい場合は『情報処理教科書 情報処理安全確保支援士』で網羅的に勉強しましょう。

実際に実践した情報処理安全確保支援士(SC)午後対策の勉強法を公開

私は午後対策のために2つの参考書、問題集を使用しました。

  1. 情報処理安全確保支援士「専門知識+午後問題」の重点対策
  2. ポケットスタディ 情報処理安全確保支援士 (情報処理技術者試験)

この2つだけです。前者の重点対策は『解き方』を学べる参考書、後者のポケットスタディは『解くためのテクニック』が書かれています。

どちらも情報処理安全確保支援士試験には欠かせない1冊となっています。

情報処理安全確保支援士「専門知識+午後問題」の重点対策

応用情報技術者試験でもお世話になった通称緑本。

情報処理安全確保支援士でもIPAの公式HPに過去問・解答は載っています。しかし、解答といっても解答例であり、解説までは付いていません。勉強する上で一番大切なのが、答えの導き方であり、この解説が載っていなければ勉強も半減してしまいます。

そこでこの『重点対策』を使用すれば、解説まで細かに載っているため、答えの導き方まで理解することができます。他にも過去問を題材にし、解説が付いている問題集は存在しますが、重点対策とは比較になりません。それぐらい重点対策は解説がしっかりしています。

一度手にとってパラパラ見てみてください。情報処理安全確保支援士を受けるのであれば、これだけは必須級です。

ポケットスタディ 情報処理安全確保支援士 (情報処理技術者試験)

実は情報所試験で初めて購入したポケットスタディ。

試験の合格のために作られたといっても過言ではない、情報処理安全確保支援士試験の午後に対するエッセンスが詰まっています。さらに本のサイズもコンパクトにまとまっており、気軽に持ち運べます。通学・通勤の電車の中でもらくらく読めます。

実際に会場に着くと、持ち運びやすさからか、何人もの受験者がこのポケットスタディを読んでいました。重点対策を持ってきている受験者もいましたが、サイズが大きいためかかなりの少数派です。

とにかくスキマ時間で解答の書き方を学びたい方はおすすめです。

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今回の情報処理安全確保支援士(SC)の午後対策の反省点は?

前述の通り、以下の2冊を元に勉強していました。

  1. 情報処理安全確保支援士「専門知識+午後問題」の重点対策
    →解き方・解答の仕方を学べる
  2. ポケットスタディ 情報処理安全確保支援士 (情報処理技術者試験)
    →解答のテクニックを学べる

本当にこの2つだけです。解き方やテクニックばかりに気を取られ、何が足りないと言えば、一番大切な過去問演習が圧倒的に不足していました。

ヒロ
ヒロ
情報処理試験において一番大切なのは過去問演習!

重点対策は実際の過去問を使用しており、広い意味では過去問演習です。しかし、問題数はかなり少ないです。そのため、別途過去問演習が必要という訳です。過去問演習を繰り返すことで、徐々に解答の作り方を学ぶことができます。

また、午後問題の鬼門の一つが時間配分です。当日問題をパラパラ見て解けそうな問題の感触を掴むのは意外と時間がかかります。そのためにも、勉強している日々から試験当日を意識して、過去問に取り組み必要があります。

【反省点を活かす】次回に向けた情報処理安全確保支援士(SC)の勉強法

上記までで過去問演習が不足していることが分かりました。そのため、次回に向けて問題集をもう一冊購入します。それは『情報処理安全確保支援士パーフェクトラーニング過去問題集』です。

受験者
受験者
過去問ならIPAの公式HPにも載ってるじゃん!

その通りで、情報処理安全確保支援士試験の過去問は、IPA公式HPから10年以上遡って入手することができます。しかし、このIPA公式HPの何が問題かと言うと、解答の解説が載っていないことです。

過去問において問題よりも、解説が一番大事です。これがないと勉強したとは言えません。だからこそ、『情報処理安全確保支援士パーフェクトラーニング過去問題集』が効果を発揮します。こちらの問題集には、きちんとした解説が載っています。

過去問演習において解答の解説が一番必要な教材。この解説がないと過去問演習をする意味が半減どころか無いに等しいです。

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情報処理安全確保支援士(SC)を初めて受けた気づき

午前試験は途中退出ができない

これは想定外でした。基本情報技術者試験や応用情報技術者試験では、午前試験が早く解き終われば途中退出が可能です。しかし、情報処理安全確保支援士では午前Ⅰ・Ⅱともに途中退出は不可です。

共に試験時間が50分(午前Ⅰ)、40分(午前Ⅱ)と短いためでしょう。早めに解いて、早めに昼食を済まし、昼休み時間は仮眠を取るということができなくなってしまったのは痛いポイントです。

そのため、情報処理安全確保支援士(高度情報処理試験全般)を受験される方は、前日は確実に睡眠時間を確保した方が良いでしょう。間違っても徹夜して一夜漬けは止めておきましょう。集中力が低下します。

多くの方が最後までいる

基本情報技術者試験や応用情報技術者試験では、午後試験を受ける前に諦めて帰る人が多い印象を受けていました。実際に私が受けた教室では、午後になると半分は減っていました。

しかし、この情報処理安全確保支援士(SC)ではかなり多くの方が最後まで残っています。合格率はおおよそ3割に調整されていることもありますので、合格する確率が気持ち減ってしまいます。

もちろん周りの受験者は敵ではありません。過去問演習を繰り返して8割は取れるような力があれば、本番でも6割以上は余裕でしょう。

次回に向けた情報処理安全確保支援士(SC)の勉強法のまとめ

とにかく『情報処理安全確保支援士パーフェクトラーニング過去問題集』を用いて過去問演習を徹底します。

午後問題はどれだけ過去問を解き、解答の導き方を理解したかが命です。もし、まだ情報処理安全確保支援士を受けていない方は、午後の過去問演習に力を入れてください。