就活をしていると、行きたい企業が見つかってきます。しかし、自分が行きたいからと言って相手企業が必要なしと判断すると入社は難しいです。そのため、どうしても第一志望企業に入れない可能性があります。
そう軽い気持ちの学生は注意が必要です。これから就職留年についてメリットデリットを挙げていきます。社会に出ることは大きなターニングポイントですので、しっかり自分と向き合って決めてください。
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留年で就活が不利になることはあるか?実際に保険会社にどのぐらいいるか?
『遊んでいたから留年しました』のように、ちゃらんぽらんの理由でなければ、留年は基本的に不利とはなりません。実際に私の同期でも、感覚的には1割程度が留年を経験しています。浪人を含めると、4,5割程度いると思われます。
私は留年ではなく浪人を経験しました。『浪人生って高校時代勉強していなかったからでしょ?』という風潮もあります。確かにその通りですが、浪人した理由を聞かれた時には以下のように答えていました。
ポジティブな見方をすれば、
- 妥協しない性格
- 強い志がある
- 高い目標にチャレンジできる
のように聞こえるのではないでしょうか。一般の人よりも遠回りをしたところで、就活には不利となりません。同じように留年する場合も、明確な理由さえあれば、マイナスどころかむしろプラスにも捉えられます。
就職留年するメリットは何か?
もう一度就活をやり直せる
就職留年の一番のポイントは、リセットした状態でもう一度就活をやり直せることです。
企業の選考に進めるのは基本的に一度だけです。
そんなことはできません。しかし、年度が変われば話は別です。同じ企業の選考にもう一度進むことができるので、綺麗さっぱりもう一度就活をやり直すことができます。
これが意味するのは、第一志望の企業の選考をもう一度最初から受けることができます。正直面接では運で受かることもあれば、落ちることもあります。そのため、やり直しができるのはチャンスが二度に増えます。
下級生よりも就活に詳しい
就活をリセットと言っても、自分が身につけた就活知識やスキル、ノウハウはそのまま引き継がれます。
就活生の多くは最初に何をしてよいのか分からず手探り状態です。周りがそんな状態なので、下級生よりもスタートダッシュが切れることは一つのメリットです。
特に無駄を省いて最短距離で就活できるのは時間の面でも大きなポイントです。
- 昨年合同説明会に参加したので、今年は参加不要
- あの企業はインターンシップに参加すると早期選考に乗れる。今年も参加しよう
など様々な情報を持っているので、必要な説明会やインターンシップなどの選考だけに参加できます。
自分の苦手な分野に時間を費やせる
行きたかった第一志望の企業の選考はどこまで進めましたか。以下のように選考のステップは大きく4通りですので、どれかに当てはまるかと思います。
- ES(エントリーシート)
- テストセンター
- GD(グループディスカッション)
- 面接
今度こそ合格したいのであれば、愚直にその原因に対して正しくアプローチをするしかありません。改善できれば、今度こそ内定に近づきます。
例えばESで落ちてしまったのであれば、学生時代頑張ったことや自己PRのブラッシュアップが必要です。純粋に自己分析が足りなかったのであれば、自分の力でなんとかする。その際、キミスカの自己分析ツールはかなりおすすめです。
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現役時に誰にも添削をしてもらわなかったのであれば、就活のプロに添削してもらうのも一つの手段です。キャリアチケットであれば、マンツーマン指導なので、1人では見えてこなかった客観的思考が取り入れられます。
一方で、テストセンターで不合格となったのであれば、時間を掛けてSPI対策ができます。テストセンターはあくまで脚切りですので、ここは必ず通過できるようになりましょう。
このように、なぜ不合格となってしまったのかしっかり向き合うことで、今度こそ行きたい企業の内定に繋がります。
志望動機がより強固になる
もしあなたが面接官で、
と言われたらどう思いますか?グッと来ないですか?
志望動機に差別化は難しいです。ほとんどの人が上っ面で同じようなことを言ってきます。しかし、就職留年をして、もう一度選考に現れたのであれば、他の就活生よりもインパクトを残せます。
もちろん、下記のような想定質問には答えられるようにしておきましょう。
- 就職留年した理由
- 就職留年せずに転職の考えはなかったか
- 就職留年中は何をしていたのか
就職留年するデメリットは何か?
必ず第一志望企業に入れるとは限らないし、内定を貰った企業からもどうなるか分からない
就職留年したからと言って、必ず第一志望の企業から内定を貰える訳ではありません。そして、今年度内定を貰っていた第二志望以下の企業からも、来年度に内定を貰えるかは分かりません。
既に内定を貰っている企業は、次年度まで待ってくれません。そのため、就職留年すると、既に内定を貰っている企業も一から選考を始める必要がああります。
つまり、今あるものを全て捨てて覚悟を決める必要があります。
正直選考なんて面接官との相性が大きく、運も絡んできます。面接を経験すれば分かりますが、合う面接官、合わない面接官が出てきます。そのため、
一年留年という経歴ができる
留年した経験は必ず聞かれると思ってください。日本では基本的に小中高大の進学はもちろん、大学4年間のストレート卒業が一般的と世間一般ではあります。浪人や留年をしてしまい、5年間掛けて大学に通う学生は何かあるのでは。と面接官も思ってしまいます。
そのため、必ず留年理由を説明できるようにしましょう。以下が想定質問です。
- 就職留年した理由
- 就職留年せずに転職の考えはなかったか
- 就職留年中は何をしていたのか
しかし、前述の通り、意外と留年したことは不利になりません。留年理由をしっかり説明できれば何の問題もないでしょう。
授業料や休学料がかかるため、親の理解も必要
就職留年する場合、大学に籍を残すことから、大学の学費もしくは休学費が掛かってきます。10万円程度で済む大学と、学費の半分(60万)程度掛かる大学もあるので、大学の制度を調べてみてください。
そして、その5年生の費用は誰が負担しますか?自分ですか、それとも親ですか?
今後の人生において一番重要なターニングポイントです。必ず親と相談の上、理解を得られるように話し合って決めてください。
志望していない(または第二志望)に入社するメリット
1年でも早く社会を知れる
社会人になると、学生とは比べ物にならないぐらい時間が早く感じます。一日一日が成長に繋がります。
今もまだ年功序列社会が根付いている日本では、この1年が出世などに後々大きく響いてきます。
もちろん約40年ある会社生活ですので、たった1年程度は問題ない会社もありますのでご注意ください。
力を付ければステップアップも可能
今の時代転職ありきのキャリアも考えるべきです。
あの日本の会社の中でも最大級のトヨタでさえ、終身雇用は難しいと発言しました。また、NECや富士通と言った、SIer大手ベンダー会社でさえ早期希望退職者を募っています。
このような背景から、『どのような会社で働くか』よりも『どのような力を付けるべきか』に思考をチェンジした方がよいかもしれません。
志望していない(または第二志望)に入社するデメリット
気持ちの整理ができず、ずるずる引きずってしまうことも
本来行きたかった企業に行くことができないため、気持ちの整理がつかない人もいるかもしれません。
例えば恋愛で、自分が本当に好きな人に告白して振られてしまったらどうですか。すぐに気持ちを整理して、次の人に行けますか。
一応言っておくと、本当に行きたい企業に行ける学生は一握りです。多くの方が妥協をして社会に出ています。それは自分も例外ではありませんので、しっかりと向き合ってみてください。
転職活動をしても、第一志望に入れるとは限らない
手に力を付けて、就活時に入りたかった企業にリベンジ!と思っている方も、必ずしも行けるわけではありません。
特に行きたい企業が大企業である場合は、新卒社員しか募集していない可能性もあります。そのため、必ずしも転職が成功するとも限りませんのでご注意ください。
最終的に面接なんて面接官との相性も関わってくるので、ほとんど運です。気が合う人だったから採用される場合もあるし、気が合わなかったので採用されなかった場合もあります。
【まとめ】世の中思い通りに行くのは一握り。挫折を味わって強くなる
個人的に就職留年は下記に当てはまればしても良いと思います。
就職留年をしても良い方
- 部活や大学の研究などが忙しく、満足に就活の時間を確保できなかった方
- 本当に行きたい企業があって努力をしていた方
就職留年をしないほうが良い方
- アルバイトばかりしていて、就活の時間を確保できなかった方
- サークルや友達との付き合いを優先してしまった方
- なんとなく就活をしてしまった方
ここで言いたいことは、自分自信本気で就活に取り組めましたか。ということです。学生の本業でもある勉強や研究で時間が取れなかった方、部活動で時間が取れなかった方は就職留年しても、今後うまくいく可能性が高いです。
反対に、時間もあるのに就活に力を入れなかった方、バイトや友達との付き合いを優先してしまった意志の弱い方は。就職留年をしたところで、もう一度周りに流されてしまいます。就職留年をしても、志望企業に入社することは難しいと思います。
もちろんこれは個人的な意見ですので、『必ずこれ!』ということはありません。今一度自分の中で考えてみて、結論を出してみてください。
第二志望と言っても、今後40年間働くかもしれません。人生で一番大きな決断をするターニングポイントです。よく悩んで、自分の中の答えを出してください。