働くにあたってとても重要でもある年収。しかし、お金の話はなかなか質問し辛い風潮があります。もちろん、説明会で人事に直接聞けたら良いけど、そのような勇気もない。
しかし、上場企業ならば平均年収を知ることができます。それは『EDINET』から調べることです。早速ですが、企業の平均年収をEDINETから調べる方法を紹介します。
EDINETより調べる
企業は『有価証券報告書』を毎年作成し、公開しています。EDINETではそのような企業の『有価証券報告書』を調べることができます。もちろん企業毎のHPからIRを確認すれば、同様のことを調べられますが、今回はEDINETを用いて解説します。
この方法は上場企業のみ適用できます。上場していない企業は調べることができませのでご注意ください。
例えばSIerで上場している企業
- NEC
- 富士通
- 日立
- NTTデータ
- NRI
- SCSK
- 新日鉄住金ソリューションズ
など
例えばSIerで上場していない企業(子会社が多い)
- 東京海上日動システムズ
- ニッセイ情報テクノロジー
- 三菱インフォメーションテクノロジー
- 日興システムソリューションズ
- NECソリューションイノベータ
- 富士通エフサス
- 日立ソリューションズ
など
EDINETで平均年収の調べ方
- 書類検索タブを選択
- 調べたい企業を入力
- 有価証券報告書を選択
- 検索を押下
まず『書類検索』のタブを選択します。
次に『書類提出者/有価証券発行者/ファンド情報を指定する』に調べたい企業の名称を入力します。今回『NEC』を調べたいのですが、NECの場合正確には『日本電気』です。正式名称ではないNECと入力すると、検索できないのか実験してみます。
気になる会社を入力したら、『書類種別を指定する』で『有価証券報告書 / 半期報告書 / 四半期報告書 』をチェックしてください。元々チェックされているかと思われますので、変える必要はありません。
最後に『検索』ボタンを押してください。そうすると下記画像のように結果が表示されます。
『NEC』と調べたら多くの企業がヒットしてしまい少々見辛いので、『日本電気』に変更してみます。
先程よりも見やすくなりました。この赤枠内のように年間(今回の場合4/1~3/31)を通した報告書を選択してください。四半期(4/1~6/30)のような報告書だと載っていないことが多いです。選択すると、下記のような画面が出てきます。
ここで、『第一部 企業情報』の『第一 企業の概況』、『5 従業員の状況』をクリックしてください。
従業員の状況をクリックすると、赤枠内の『平均年収』を筆頭に『平均年齢』、『平均勤続年数』、『従業員数』などを確認することができます。
この有価証券報告書の従業員には、工場で働く従業員や一般職を含めて低めに平均が計算される会社があります。反対にホールディングス体制の場合、ホールディングス勤めは平均年齢が高くなる傾向があり、比例して平均年収も高くなる傾向があります。
また、同じ内容が四季報にも載っています。このEDINETは自分が入力して初めてその企業の状況を確認できますが、紙の四季報のメリットは、ペラペラめくって新たな企業の発見ができるところです。どちらも一長一短ですので、四季報があると、新たな企業の発掘に役立ちます。
平均ではなく年次に応じた給料を知りたい
これは有価証券報告書から確認することは難しいです。この年次に応じた給料を知りたい場合は、3つの方法しかないと思われます。
また、上場していない企業の年収を知る方法もこの3パターンに当てはまります。年収(給与)は働く上で大事なポイントですので、下記3パターンの中から必ず確認してください。
OB/OG訪問で聞く
OB・OG訪問でもある程度聞くことができます。今でも学閥が存在するので、同大学出身というだけで年収以外にも様々なことを教えてくれるでしょう。
デメリットは1人だけだと、客観性に欠けることです。数人とお会いするなら客観的に判断できるかもしれませんが、1人だけの意見を鵜呑みにするのは危険です。
大学のOB・OGが見つからない場合は、『ビズリーチ・キャンパス』に登録して探してみましょう。意外と後輩に力になりたい社会人の人は多いですよ。
▼登録に最短3分&今すぐ登録できる▼
\完全無料で利用可できます/
人事に直接聞く
人事と面を向かって聞くと、今後のエントリーや面接に響きそうと思われる方もいるかもしれません。正直人事も一人ひとり覚えていませんので大丈夫です。
人事から直接話を聞くのも良い選択だと思います。
転職サイトの口コミを調べる
一番手っ取り早いのは転職サイトです。転職サイトでは30歳で〇〇円や年収のみならず、福利厚生や労働環境についても赤裸々に書かれています。一番現場の声が反映されているので、大いに参考になると思います。
私は内定後に転職サイトに登録して口コミを調べていましたが、エントリー前(ES提出前)に知ることができたら、エントリーしなかったと思える企業も存在しました。そのため、エントリー前に企業の実情を知っておいた方がよいでしょう。
『大学生だけど転職サイトできるの?』と思われる方も大丈夫です。大学で発行されているメールアドレスで登録すれば問題ありません。
▼転職サイトは一番大きな現場の声▼
\もちろん完全無料で利用できます/
年収を調べるまとめ
様々な方法で企業の年収を知ることができます。一つの情報のみを鵜呑みにすることは危険です。様々なサービスを組み合わせて情報を取捨選択しましょう。
EDINETで確認 | http://disclosure.edinet-fsa.go.jp/ |
---|---|
人事に確認 | – |
OB/OG訪問 | https://br-campus.jp |
転職サイトの口コミ | https://careerconnection.jp |
最後に・・・
同様のおすすめ記事です。転職活動をしている方、転職しようとしている方は是非下記の記事を読んでください。
年収以外にもおすすめな無料サイトを紹介しています。これらサービスは完全無料で使えますので、ぜひ利用してみてください。就活は様々な情報を得る所から始まります。多くの情報を得て、取捨選択してください。