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【現役SEが解説】3ヶ月で応用情報技術者試験に合格するおすすめ勉強法!

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基本情報技術者試験に合格した後にある応用情報技術者試験。こちらも、巷では下記のような噂も。

  1. 応用情報技術者試験は国語の問題、1ヶ月間の対策で余裕
  2. 理系だから、ノー勉でも余裕

このような情報が出回っているのも事実であり、確かに簡単に合格できる方もいます。だからと言って、『応用情報技術者試験は簡単。1ヶ月だけ頑張ろう』と考えるのは危険です。

実際に過去問を見てみると基本情報技術者試験と似ているものの、かなり難しいです。理系出身の私から見ても、かなり難しく感じました。

そのため、1ヶ月で合格は至難の業です。3ヶ月間コツコツ勉強をして、計画的に取り組みことをおすすめします。

そこで、どのように勉強したら、合格できるか実際に私が行っていた勉強法を解説していきます。

この記事はこんな方におすすめ
  • 応用情報技術者試験にとにかく合格したい
  • あまりお金を掛けずに合格したい
【現役SEが解説】3ヶ月で基本情報技術者試験に合格する勉強法は何?おすすめ参考書を徹底紹介!システムエンジニア(SE)の登竜門でもある基本情報技術者試験。巷では1ヶ月勉強すれば合格できると言われているが、本当なのか。答えはNO。凡人には3ヶ月間みっちり勉強しなくてはとてもじゃないけど受かりません。そこで、現役SEが3ヶ月間で合格したおすすめ勉強法を公開します。...

3ヶ月間で合格できた私のスペック

  • 大学:MARCH理系
  • 現在の職種:ユーザー系SIerのSE
  • 受験月:4月(社会人2年目の春)
  • 勉強開始月:1月
  • 勉強期間:3ヶ月間(1日2時間程度)

前提としてSIer勤務ですが、応用情報技術者試験で出てくるような知識はまったく使わない部署です。

実際の合格した時の成績です。午後は83点と合格基準から20点以上差があり、余裕がありましたが、午前は67点とギリギリです。

しかし、この応用情報技術者試験では60点以上で合格さえすれば良いのです。100点を目指す必要はありません。

それでは、私が勉強していた方法を説明していきます。

今回は応用情報技術者試験に合格するためだけの勉強法です。根本的な内容から理解したい、知識を増やしたい方には、向いていませんのでご了承ください。

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そもそも応用情報技術者試験(AP)とは何か?

応用情報技術者試験のレベル

こちらは、IPAが提示している現行の試験区分です。

出典:IPA

情報処理試験といえども、多くの試験があります。その中で応用情報技術者試験は赤枠で囲った箇所です。

基本情報技術者試験よりも上に位置しているので、難易度が高い試験と分かります。さらに応用情報技術者試験の上には、より専門的な試験が待ち受けています。

ピンク色のITストラテジストからシステム監査技術者試験は、狭く深い知識が必要であるのに対して、応用情報技術者試験では広く浅い知識が必要ということです。広い知識が必要であるため、高度情報試験(ピンク色)よりも苦手という方も一部います。

実施時期や試験内容

試験は春と秋の年二回です。例年4月と10月です。

  • 春(4月)の受験は1月~2月中旬頃までの申し込み
  • 秋(10月)の受験は7月~8月中旬頃までの申し込み

試験当日は午前と午後に分かれており、試験時間はそれぞれ150分です。

応用情報技術者試験は午前がマークシート方式、午後は記述方式で、午前/午後それぞれ6割以上(100点満点中60点以上)が合格のボーダーとなっています。例えば、午前50点、午後70点の合計120点でも合格できません。

合格者は全体のおおよそ20%程度に収まるように調整されます。特に基本情報と違い、記述式ということもあり、かなりの調整が入るようです。そのため、6割を目指すのではなく、8割目指さなくては合格は難しいです。

出題分野は基本情報技術者試験と同様に、『広く浅く』です。

午前は下記のように、大きく3つの分野に分けられます。

  • 50問:テクノロジ系(ネットワークやデータベースなど)
  • 10問:マネジメント系(プロジェクトや監査など)
  • 20問:ストラテジ系(法律関係やマーケティング、経営など)

こちらは合計80問で一つの正解につき1.25点ですので、80問中48問正解であれば合格となります。反対に47問以下の正解の場合、不合格と思ってください。

午後は選択式です。①情報セキュリティのみ必須科目で、②~⑪の中から4問選んで解答します。技術系が得意であればそれを選んで良いし、国語系が得意であればそれだけを選んでも良いです。

①情報セキュリティ(必須)技術系
②経営戦略国語
③プログラミング技術系
④システムアーキテクチャ技術系
⑤ネットワーク技術系
⑥データベース技術系
⑦組込みシステム開発技術系
⑧情報システム開発技術系
⑨プロジェクトマネジメント国語
⑩サービスマネジメント国語
⑪システム監査国語

どれぐらい勉強すれば良いのか?

世間一般的には、こちらも100時間勉強すれば合格できると言われています。しかし、実際に勉強すると、100時間では足りない気がしてます。

個人的には『3ヶ月×毎日2時間≒150時間~200時間』程度が必要と感じています。

間違っても1ヶ月で合格できると思わない方が良いです。普段からIT分野に関わっている方ならば合格できる力はあるかもしれませんが、まったくのIT初心者や社会人1年目の方は1ヶ月では無謀です。

3ヶ月間ぐらいコツコツ時間を掛けて、勉強することをおすすめします。

3ヶ月間どのようなスケジュールで勉強すればよいか

まず午後問題を見ると分かる通り、かなり難しいです。まったく分からなそうな時期は解かなくて大丈夫です。そのため、初期1ヶ月間は重点的に午前問題の対策をしましょう。

繰り返し同じ問題を解いていると、段々と午前問題も6割ほど正解できるようになってくると思います。そしたら午後問題も少しずつ着手します。これが2ヶ月前頃でしょうか。そして、残り一ヶ月となったら、最後のラストスパートで午後問題を重点的に解きます。

  • 3ヶ月前:午前問題を中心に勉強(午前:午後=10:0)
  • 2ヶ月前:午後問題も着手し始める(午前:午後=5:5)
  • 1ヶ月前:午後問題を重点的に攻める(午前:午後=1:9)

応用情報技術者試験:具体的な午前対策のおすすめ勉強法

ひたすらアプリで問題を解く

基本情報と同様に、とにかくアプリを使って、様々な問題をひたする解きまくります。

そして、文章すら覚えてしまいましょう。私の場合、問題を見たら、何番が回答か分かるぐらい覚えていました。問題と解答番号が体に染み付いていました。

『問題覚えても意味を理解しなくちゃ、本番では解けないよ?』私もそのように思っていた時期がありました。しかし、過去問を解いていると、『◯◯年と、◯◯年のこの問題似てない?』と思うことがあります。

応用情報技術者試験の多くも、過去問から問題が作られています。実際に、3割4割近くは過去問から出題されている、と分析されています。

簡単に言うと、過去問を繰り返し行っていると、おおよそ半分近くの点数が稼げるのです。

アプリの良さは、スキマ時間にできることです。例えば電車移動中、例えば会社や大学の昼休み中等スマホさえあれば、どこでも解けます。

そのようなスキマ時間を活用するのが、合格への第一歩です。

webサイト:応用情報技術者試験ドットコムの過去問道場もおすすめ

アプリでは過去問の年数に限界があります。通常2年分(4回分)しか解けないということもあります。

できれば5年分(10回分)は覚えておきたいので、webサイトの『応用情報技術者試験ドットコム』にある『過去問道場』もおすすめです。無料かつ1問1答で解説付きのため、かなり使い勝手がよいです。webのパケットを気にしないのであれば、むしろこちらのほうがおすすめです。

応用情報技術者試験ドットコム

アプリやwebサイトだけだと不安という方へ

アプリやwebサイトの過去問だけだと、全てを網羅するのは難しいです。また、『アプリだけでは不安』だったり、『回答だけではなく理由も知りたい』という方はテキストも購入しましょう。

応用情報技術者試験のテキストは書店に行けば分かる通り、多くの会社から出版されています。そのため、見やすさや読みやすさの観点で実際に手にとって見たほうがよいです。

個人的におすすめなのは以下の2つです。

キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者

キタミ式は絵がベースで書かれているので、活字嫌いの方にもすんなり読むことができます。参考書代わりとして、ゆるカワみたいなキャラクターで描かれており、文字では理解し難い方も、スッと頭に入ってきます。

応用情報技術者 合格教本

活字でも大丈夫という方はこちらがおすすめです。より網羅的に理解したい方はこちらの方が向いています。見開きでこの情報量です。

また、午前対策のみならず、午後の対策にも使えます。何か分からない単語があったら検索して調べられますので、辞書のような扱いもできます。

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応用情報技術者試験:午前対策勉強法のまとめ

基本的にアプリかwebサイトの過去問道場でひたすら問題を解く。できるだけ解いた方がよく、5年分(10回分)の問題を覚えておけば十分合格点に達します。

参考書代わりとして、絵で理解したい方は、『キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者』がおすすめです。

体系的に理解したい方は『応用情報技術者 合格教本』がおすすめです。

ひたすら問題を解き、過去5年分(10回分)ぐらいは暗記できるようにしましょう。

応用情報技術者試験:具体的な午後対策のおすすめ勉強法

まず応用情報技術者試験の午後試験の問題を知る

先述の通り、情報セキュリティのみ必須科目で、その他②~⑪の中から4つ選択できます。

①情報セキュリティ(必須)技術系
②経営戦略国語
③プログラミング技術系
④システムアーキテクチャ技術系
⑤ネットワーク技術系
⑥データベース技術系
⑦組込みシステム開発技術系
⑧情報システム開発技術系
⑨プロジェクトマネジメント国語
⑩サービスマネジメント国語
⑪システム監査国語

午後対策でも基本的には過去問ベースに問題を解いていきます。しかし、こちらは午前対策と違い、アプリでの対策が難しいです。

選択問題を絞らず、6問以上は対策するのが定石

応用情報技術者試験では情報セキュリティのみ必須で、その他は4問だけ選択すれば良いです。そのため、「情報セキュリティと得意な4問だけ対策すれば良いのではないか」と思う方もいると思います。

残念ながらその勉強法は止めておきましょう。

応用情報技術者試験の特性として、試験の年度(春秋)によって難易度が異なります。例えばプログラミングを例に挙げると、30年春は難しかったが、30年秋は易しかったというように難易度に差があります。(これは一例です。実際に難しかったのか、易しかったのかは分かりません)

つまり何が言いたいかというと、たった4問しか対策していないと、難しい問題が出てきたときに、完答できず、得点を稼ぐことができません。

そのため、試験当日は易しそうで解けそうな問題を選ぶためにも、6問以上は対策しておきたいです。

実際に応用情報技術者試験でおすすめな選択問題(分野)

応用情報技術者試験ではざっくり技術系問題、国語系問題の2つに大きく分けることができます。

①情報セキュリティ(必須)技術系
②経営戦略国語
③プログラミング技術系
④システムアーキテクチャ技術系
⑤ネットワーク技術系
⑥データベース技術系
⑦組込みシステム開発技術系
⑧情報システム開発技術系
⑨プロジェクトマネジメント国語
⑩サービスマネジメント国語
⑪システム監査国語

それぞれの特徴として一長一短で、以下のように言われています。

技術系問題

  • 勉強すれば  :安定して得点が稼げる
  • 勉強しなければ:得点するのが難しい

国語系問題

  • 勉強しても、安定的に得点を稼ぐことが難しい
  • 勉強しなくても、得点は平均点を取りやすい

あくまで一般的に言われていることです。そのため、技術系でも勉強しなくても点数が取れることも、国語系でも勉強すれば安定的に取れる人もいます。

また上記のような性質から、できるだけ技術系と国語系を混ぜて勉強することをおすすめします。

私は技術系2,国語系4の割合で勉強していました。

  1. 技術系:組み込みシステム、情報システム
  2. 国語系:経営戦略、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査

応用情報技術者試験のおすすめ午後対策本

応用情報技術者試験の午後を受ける上で欠かせないのが、こちらも過去問です。しかしIPA公式サイトの過去問では一切解説がありません。これでは答えとなる根拠が分からず、勉強のしようがありません。

そのため、過去問を解く上でこちらも参考書が必要です。特におすすめなのが、『応用情報技術者午後問題の重点対策』です。

この参考書さえあれば、午後対策はもう十分です。擦り切れるほど解説を読めば、回答の根拠の見つけ方が理解できます。

これは一例ですが、1問に対しての解説量がこんなにあります。

こんな量の解説を他の本では見たことありません。少し値段は高いですが、元はしっかり取れると誇張なしに言えます。

ただ、いきなり手を出すのはやめましょう。難しくて絶望するかもしれません。まずは午前対策の一問一答で6割ほど答えられるようになってから、午後問題に取り掛かりましょう。

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応用情報技術者試験:午後対策勉強法まとめ

午前問題と違い、アプリやwebサイトだけではどうにもなりません。そのため、こちらは参考書を使用して勉強しましょう。また、情報セキュリティを除いて、6問以上の分野を対策してください。4問のみだと、試験当日に問題を選べる選択肢がありませんので、かなりリスキーです。

『応用情報技術者午後問題の重点対策』はかなりの良書です。少し値は張りますが、これで合格できると考えると安いです。

情報セキュリティを除いて6問以上の分野を対策する。特に『応用情報技術者午後問題の重点対策』がおすすめ

応用情報技術者試験:勉強法を最後にまとめ

ここまで読んで頂ければ、到底1ヶ月で合格できないのは分かりましたよね。時間のない学生、社会人だからこそ3ヶ月感しっかりスケジュールを立てて行動しましょう。

最後に、もう一度ポイントをおさらいします。

午前対策:

  1. アプリまたはwebサイトの過去問道場
  2. スキマ時間の勉強のみでも大丈夫

午後対策:

  1. 情報セキュリティ以外に6問は勉強する
  2. 応用情報技術者試験午後問題の重点対策で十分

スケジュール:

  1. 3ヶ月前:午前問題を集中して潰す(午前:午後=10:0)
  2. 2ヶ月前:徐々に午後問題に取り掛かる(午前:午後=5:5)
  3. 1ヶ月前:徹底的に午後問題に取り組む(午前:午後=1:9)

結構ガチで勉強しなくちゃ受かりません。特に午後問題はかなり難しいです。

気を引き締めて勉強していきましょう。

▼午前対策:『キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者』

▼午前対策:『応用情報技術者 合格教本』

▼午後対策:『応用情報技術者午後問題の重点対策』

▼過去問一覧:IPA独立行政法人の公式HP

▼過去問一覧:応用情報技術者試験ドットコム

番外編:応用情報技術者試験当日のアドバイス

午前2時間30分、午後2時間30分と長時間頭をフル稼働させるので、正直疲れます。チョコや飴などの甘い物も持っていき、試験前、昼休憩に補給しておくことがおすすめです。

また、お昼ご飯も満腹までは食べずに、しっかり仮眠を取りましょう。仮眠を取る、取らないで午後の頭の働き方が段違いです。

みなさんも経験あると思いますが、お昼過ぎに眠くなって集中できなくなったらオシマイです。

理想的なスケジュールは、午前問題を1時間30分で終わらせ、11時に退出します。そして、早めに軽く昼食を取り、お昼休憩時の12時から15分-30分ほど仮眠を取ります。

15分から30分は適当です。よく15分が良いとも言われていますので、そのぐらいの時間でも良いです。

仮眠の目的は『頭をスッキリさせること+午後に眠くならないようにすること』です。そのため、自分は何分ぐらいがスッキリできる時間かは、事前に確認しておきましょう。

【現役SEが解説】3ヶ月で基本情報技術者試験に合格する勉強法は何?おすすめ参考書を徹底紹介!システムエンジニア(SE)の登竜門でもある基本情報技術者試験。巷では1ヶ月勉強すれば合格できると言われているが、本当なのか。答えはNO。凡人には3ヶ月間みっちり勉強しなくてはとてもじゃないけど受かりません。そこで、現役SEが3ヶ月間で合格したおすすめ勉強法を公開します。...