NECグループの中でも中枢を担っているNECソリューションイノベーターです。NECグループの中でも最も大きな子会社と言っても過言ではありません。ちなみに元々はNECソフトと社名でしたが、2014年に今のNECソリューションイノベーターとなりました。
採用人数も多く、メーカー系SIerとしてトップクラスの人気企業です。そんなNECソリューションイノベーターを紹介していきます。
Contents
NECソリューションイノベーターの特徴
事業内容や特徴
日立ソリューションズ、日立システムズ、富士通エフサスなどと並ぶメーカー系SIerとしては大手です。
大企業向けのシステム導入から運用保守まで担当しています。セキュリティ分野に強みを持っています。「世界を変えに行こう」が就活時のテーマであり、価値創造×技術力での多方面でイノベーションが強みです。
実際に関わる分野は多岐に渡ります。パブリック事業とエンタープライズ事業、プラットフォーム事業に分けているようです。
パブリック事業
- 官庁:中央省庁、学校、警察など
- 公共:自治体など
- 医療:病院など
- 金融:銀行、生保、損保、証券など
- 社会インフラ:宇宙、空港、道路、消防など
エンタープライズ事業
- メーカー
- 建設
- モビリティサービス
- 食品
- ホテル
- コンビニ など
プラットフォーム事業は全領域において、高度技術・最先端技術を駆使して新しい価値を創造するべく取り組んでいます。クラウド、ビッグデータと言った新しい技術と言えば分かりやすいかもしれません。
NECやNECネクサソリューションズと同様の企業が存在していますが、NECソリューションイノベーターはNECよりでより大きい案件に関わることが分かります。一方でNECネクサソリューションズはソリューションイノベーターよりも小さな中小企業向けの案件に特化しています。
勤務地や福利厚生
勤務地は本社の新木場を中心に、多摩川事業所がある玉川がメインです。その他東京都内が一般的ですが、一応全国に拠点は持っていますので、地方に行く可能性もあります。
福利厚生はNECが親会社であるため、それなりに整っています。特に休暇は取りやすい環境が整っているようです。
実際に働いている社員からのNECソリューションイノベーターの口コミや評判
ここからは実際の転職サイトに載っている口コミや評判を紹介していきます。あくまでネット上での話です。できるだけ座談会やOB訪問にて自分の耳で確かめてみましょう。
良い口コミ・評判
- 一般的な産休制度、育休制度がきっちりしているので、家庭との両立も出来る。
- 男性でも稀に育休制度を利用している社員がいる。
- 出産した女性の時短勤務や子供の出産に関する手当などはかなり優遇されている。
- 周りの社員も女性の働き方に理解が高く、結婚、出産しても仕事を続けやすい。
- 借上げ社宅は年齢が一定期間に達するまで3,4万円程度支給される。
- 官公庁向けのソリューションやサービスに強みを持ち、近年サービス開発やソリューション提供(パッケージ化)などにも注力をしている。
- 生体認証、AI技術を始めとした社会課題への取り組みに強みがある。
- NECのグループ会社であり、官公庁との関係が強く安定している。
- 誰に対しても優しく悩みがあれば親身になって接してくれる上司が多い。
- およそ残業時間は毎月20時間程度で抑えられることが多い。
- 社員が自発的に教育を受けられる制度が整っている。
- テレワーク制度が整備されていて、自宅で仕事をしやすい。
- プロジェクトを経験すれば、ソフトウェア開発の上流から下流まで知ることができる。
NECと言えば生体認証を初めとする高い技術力を持っています。NECの本体ではなく、このような子会社でも関われるのは一つのポイントです。また、残業時間も驚くほど多くはなく、テレワークや育休産休など働きやすい環境が整ってきています。
悪い口コミ・評判
- NEC本社の給与レベルとは少し差があります。
- 会社の福利厚生で社員の交流が深まるイベントがない。
- 有給休暇日数は多いが、全てを消化できる人は少なく、何日分かは捨てる事になってしまう。買取制度等はない。
- 喫煙者は社外の喫煙所に行ったりしており、休憩時間外の扱いがゆるい。
- 出社時間帯、昼食時間帯、帰宅時間帯はエレベータ渋滞が発生し、ストレスを感じます。
- 住宅手当(借り上げ社宅制度)の基準はシビア。借り上げなので家賃は給料から引かれるが、一度給料に住宅手当分を上乗せしてから家賃を控除する方式なので、所得税や翌年の住民税が増える。
- 賞与は年齢でほぼ決まっているような印象を受ける。
- 賞与の金額が絶対評価ではなく、他の人も含めた相対評価で調整されること。
- 社会貢献はしているものの儲けられるビジネスは少なく、利益率が下がっている。
- 大型案件は首都圏に集中しており、地方には小規模案件しかなくて物足りなさを感じる。
口コミや評判はネット上の噂に過ぎません。百聞は一見に如かず。口コミサイトで調べるのも良いですが、時間があればOB訪問も積極的に行いましょう。特に志望度が高い企業であれば尚更です。
ビズリーチ・キャンパスならば自宅からOB訪問を申し込めます。わざわざ大学のキャリアセンターに出向く必要がありませんので時間短縮の面でもおすすめです。
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NECソリューションイノベーターの選考フロー
NECソリューションイノベーターでの選考フローは以下のとおりです。
- 説明会(任意)
- ES&テストセンター
- グループディスカッション
- 1次面接
- 最終面接
説明会
説明会は参加必須ではりありませんが、ESのヒントとなることもあるので、時間の許す限り参加しておきたいです。
説明会ではグループワークもしました。4人1グループを振り分けられ、何十ものグループがありました。
最後にまとめた内容を発表する機会がありましたが、発表したいグループのみ挙手によって発表しました。ここでは人数も多く、特にメモ等取られている様子はありませんでした。
次に若手社員のパネルディスカッションが行われました。よくNECってパネルディスカッションが好きなのですが、子会社も同じパターンかと感じました。
ES
変えたい世界という世界観ですが、実際に何をしてきたのか、何をしたいのかを書ければ良いと思います。
- 今までにあなたが変えた世界
→学生時代に力を入れて頑張ったこと - 入社後にあなたが変えたい世界
→入社後にどのような仕事がしたいのか
それぞれ『学生時代頑張ったこと』と『入社後にどのような仕事がしたいのか』に読み替えることができます。難しく考えるのではなく、いつもと同じように書けば良いでしょう。
今までにあなたが変えた世界
高校サッカーでの全国優勝を目指した経験です。目標に対して結果は得られませんでしたが、プロセスを通して、一人一人の意識を変えることができました。
入社後にあなたが変えたい世界
教育を変えたいです。教育実習時に学校に行きましたが、まだまだICTの発達が遅れていました。このICTを導入することで、教育格差を無くせると考えています。
グループディスカッション
このグループディスカッションでは自分たちが前もって考えてきたテーマについて持ち寄り、誰のどのテーマを話し合うかから議論しました。
最終的にまとめて、他チームに発表しました。選考官の方が1チーム一人付いているわけではなく、そこらへんを歩きまわっており、本当にグループディスカッションを評価しているのか分かりませんでした。
1次・最終面接
質問内容は他社と同様にオーソドックスでありますが、言葉の言い回しが独特でした。
- 今まで変えてきた世界
- これから変えたい世界
ESと同様に言い換えると、下記のようになります。
- 今までどのようなことに力を入れてきたか
- これからどのような仕事をしたいのか
『入社後何がしたいのか』ということを聞かれました。この働く姿をイメージしておくことは大事です。特にNECソリューションイノベーターで実現したい旨を伝えられれば良いでしょう。
NECソリューションイノベーター就活生の学歴
説明会やグループディスカッションの時に話した感じだと、MARCH上智理科大が多いと感じました。他のメーカー系システム子会社と比較しても、上位大学が多いです。
私の日東駒専の知り合いでも内定は貰えていましたので、必ずしもMARCH以上ではないといけない訳ではありません。志望動機を絡めて『どのような仕事をしたいのか』を述べられればと思います。
他の就活生(内定者)が使用していたNECソリューションイノベータの志望動機を紹介
箇条書きでNECソリューションイノベータの志望動機を紹介していきます。志望理由に正解はありませんので、自分の言葉で伝えられるようにしましょう。
- ICT技術で製造や物流、流通、サービス業界の生産性効率化や物流販売の高度化に貢献したい
- 安全なIT社会の実現に貢献したい
- 製造業のITソリューションに携わり、ものづくりの効率化に貢献したい
- 自治体ソリューションに携わり、社会に貢献したい
- 災害大国である日本の社会インフラを守る防災システムを構築したい
- メディア系の事業やAI事業も扱っており、先進性を感じた
- NECの中核企業として多岐に渡る分野で活躍している
- 同業他社のSIerと比べて、幅広い分野業界に携われる
- インターンに参加した際、社員とのお話を通して、全員が仕事に対してのやりがいを持っており、この職場なら多くの方と協力し物事を成し遂げられると感じた
- 幅広い領域や事業でワンストップソリューションを提供している
NECソリューションイノベータの志望動機欄には具体的に書くよう指示があるため、どのような業界に対して、どのようなアプローチをしたいのかまで書いている就活生が多数です。
NECソリューションイノベーターの志望動機
私の志望動機は以下の2つで構成しました。
- 上流工程から下流工程まで関わることができる
- メーカー系大手企業であること
まず上流工程から下流工程まで経験することです。個人的なキャリアプランとしては最終的にコンサルのような上流工程に関わることを目指しています。上流工程だけを知っていれば良いSEになれるわけではありません。その分下流工程の事を考えなくてはいけません。NECソリューションイノベーターであれば、まず下流工程から仕事をすることで理解を深め、徐々に上流工程に関わることができると感じました。
もう一つのメーカー系SIerの中でも大手企業であることは、自分の実現したい仕事や社会が大手企業であればあるほど、より多くの方に影響を与えられることができます。
NECソリューションイノベーターの選考結果
残念ながら最終面接落ちでした。
面接官からはあなたを知りたいという意欲、姿勢が伺えたのでとても好印象でした。メーカー系SIerでも最上位を争える企業です。SIer志望者であれば、候補の一つとした企業です。