就活のOB訪問や座談会で、勤務ルールや働き方についてどこまで聞いていいのか迷っていませんか。
SEだと夜間対応や休日出社など不規則な勤務形態の場合もあります。そして、営業よりも残業が多いと聞くこともあるでしょう。残業時間や有給休暇の取りやすさ、夜間対応や休日出社の有無は、入社後の生活を大きく左右します。
しかし、いきなりストレートに聞くと失礼にならないか不安に感じる人も多いはずです。
このブログでは特にSIerやSE志望の就活生向けに、OB訪問や座談会で勤務ルールを安全に確認するための質問例と、聞き方のコツをまとめました。出退勤ルール、残業時間、フレックス制、36協定、裁量労働制、夜間対応、休日出社、有給休暇まで、働き方の実態を見抜くためのチェックポイントを整理しています。
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Contents
質問前に押さえたいマナーとNGライン
座談会やOB訪問では基本的にNGな質問はありません。よく先輩社員が『ざっくばらんに話しましょう』と言ってくれますよね。
とはいえ、調べれば分かる情報や、相手が答えづらい聞き方をしてしまうと、場の空気を悪くしてしまいます。
ここでは勤務ルールを聞く前に押さえておきたい基本マナーを整理します。 説明は割愛しますが、大きく以下の4つの事を心がけてください。
- 資料や会社HPに載っていることは聞かない
- 座談会は自分をアピールする場ではない
- 座談会では抽象的な質問より具体的な質問を心がける
- 適切な社員に適切な質問を心がける
また、勤務ルールを聞くときは、次のようなクッション表現を添えると柔らかい印象になります。
- 入社後にギャップがないように、働き方についても理解を深めたいと考えています
- 長く健康的に働きたいので、勤務時間や休みの取り方についてもお伺いしたいです
- 失礼でなければ、実際の働き方のイメージを教えていただけますか
詳細は下記に書いていますので、参考にしてみてください。
なぜOB訪問で勤務ルールを聞くべきなのか
説明会や採用サイトだけでは勤務ルールの細かな運用までは見えてきません。例えば、同じフレックス制ありと書かれていても、
- 実際に自由に使える会社
- 形だけ導入されている会社
では、働き方が大きく異なります。
勤務ルールを事前に聞いておくことで、入社後のギャップや『こんなはずではなかった』という後悔を減らせます。
特にSIerやSEは、システムリリースや障害対応などで、残業や休日出社が発生しやすい職種です。だからこそ、OB訪問や座談会で、現場の働き方を直接確認しておく価値があります。
OB訪問や座談会で聞いておきたい出退勤の勤務ルールを確認する質問例
ここからは、具体的な質問例をテーマ別に紹介します。まずは、出退勤ルールや勤務時間の管理方法、残業時間、フレックス制、36協定、裁量労働制など、基本的な勤務ルールに関する質問です。
出退勤ルールはSEにとって一番大事と言っても過言ではありません。必ずその会社の規則や風潮は確認しておきましょう。
- 勤務管理について
- 残業時間について
- フレックス制・36協定について
- 裁量労働制(みなし残業制度)について
これら5つが大きく出退勤ルールに関わってきます。それぞれ一つ一つ例文解説していきます。
勤務時間の管理方法を聞く
勤務時間の管理方法は、残業の付き方やサービス残業の有無に直結します。システムで自動的に管理されているのか、自己申告なのかで、実態が大きく変わることがあります。
勤務時間の管理方法も重要です。例えばパソコンのログオン、ログオフで1分単位に自動的に入力しているのか、それとも30分単位で手動で申請しているのかでは大きな違いです。
規則的には1分単位の申請であるけど、1分以下の端数は削除することが多いなどの風潮も聞ければ良いですね。
こうした質問に対して『自己申告でざっくり』『細かい部分は切り捨て』という答えが多い場合、実態としてサービス残業が発生していないか注意して聞きましょう。
残業時間の実態を聞く
『SEは残業が多そう。』と思う方もいると思います。そのため、どのぐらいの残業時間か把握しておいた方が良いでしょう。具体的に聞くとしたら、以下の3つの通りでしょうか。
- 先月の残業時間
- 昨年の平均残業時間
- 同じ部署の中でどうか、同期と比べたらどうか
- 始業前の前残業も可能か
先月の残業時間も一つの目安となりますが、SEの特性上、残業時間には波があります。そのため、参考までに昨年度の平均残業時間も聞いておくと良いでしょう。さらに、残業時間は部署によって全く異なります。
同期ならば基本的に部署がバラけますので、同期と比べると、多い方か、少ない方かを聞いておくと、だいたいおおよその残業時間は見えてきます。
また、後残業(定時後)は認められているけど、前残業(始業前)は認められないなどがあると、朝早く来る意味がありません。
特に残業時間は1分単位で申請できるのが望ましいです。1分でも無駄にしたくありません。
答えを聞いた後はその残業時間を多いと感じるか、妥当と感じるか等をOB・OGの感覚として聞いてみるのもおすすめです。
フレックス制と36協定の中身を聞く
就活サイトにはフレックスタイム制あり、36協定締結といった一文だけが書かれていることがよくあります。 しかし、制度があっても、実際に使えるかどうか、上限時間がどうなっているかで働き方は変わります。
多くのSIer企業では、フレックス制がの勤務体系です。例えば、10時~15時がコアタイムなどと決められています。
しかし、実際には、
- 9時~17時は会社にいなくてはいけない
- 9時に遅れる場合は遅刻連絡が必要
- 17時前に帰る場合も連絡が必要
などと、フレックスが使用されているケースが少ない場合もあります。そのため、フレックス制がある場合、実際にどう使われているのか確認した方がよいでしょう。
質問の前に『実際の運用を知りたい』という一言を添えると、単なる詰問ではなく、理解を深める姿勢として受け取ってもらいやすくなります。
裁量労働制やみなし残業の注意ポイントを聞く
裁量労働制やみなし残業は一定時間分の残業代があらかじめ給与に含まれる制度です。制度自体が悪いわけではありませんが、どのタイミングで移行するのか、みなし時間を超えた分がどう扱われるのかは必ず確認しておきたいポイントです。
36協定では残業代という概念がありましたが、裁量労働制となると残業代は基本出ません。
もう少し具体的に言うと、裁量労働制はみなし残業時間を含んでいます。そのため、新たに残業代が出ないのです。
この裁量労働制は管理職(課長)の方からが一般的です。しかし、残業代を多く支払いたくないということで早くに移行する企業もあります。もちろんこれはデメリットだけではなく、メリットもあります。
| 36協定 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 裁量労働制 | 早く帰っても給料は不変 | みなし残業以上の残業代が出ない |
| 残業制 | 働くほど残業代が出る | 36協定以上の残業代は出ない |
また、原則的に役職や年次にて裁量労働制へ一斉移行ですが、もしかしたら裁量労働制を選択できる企業もあるかもしれません。これについても今後のキャリアプランを考えると聞いておくべきことかもしれません。
答えがあいまいな場合は『人事の方に聞いてみてください』と促されることもあります。確かに正式な回答としては正しいですが、今回は実際に働いている社員がどのような認識か確認するためとなりますので、異なる社員に聞いてみましょう。
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OB訪問や座談会で聞いておきたい夜間対応・休日出社・有給休暇の質問例
SIerやSEの仕事ではシステムトラブルやリリース作業の関係で、夜間対応や休日出社が発生することがあります。また、有給休暇の取りやすさは、ワークライフバランスに直結する重要なテーマです。
ここでは夜間対応、休日出社、有給休暇の3つに分けて質問例を紹介します。答えを聞いた後は『その残業時間を多いと感じるか、妥当と感じるか』を、社会人の感覚として聞いてみるのもおすすめです。
- 夜間対応について
- 休日出社について
- 有給休暇について
ここでは、夜間対応、休日出社、有給休暇の3つに分けて質問例を紹介します。
夜間対応や障害対応の頻度と体制を聞く
夜間対応がどの程度の頻度で発生するのか、どのような体制になっているのかを知ることで生活リズムへの影響をイメージできます。夜間対応では大きく3つがあります。
- システムリリース:システムを使っていない夜間にリリース作業をする
- 軽微なシステムトラブル:家から電話で対応する
- 重大なシステムトラブル:夜中に家から会社に出社する
システムリリースは基本的にユーザーが使っていない時間に行われます。システムを止めてリリース作業を行う必要がありますので、夜間対応となることが基本的です。よく銀行や証券会社が夜間にメンテナンスと言って、ログインできない経験はないでしょうか?そのようなタイミングでシステムリリースを行っていることがあります。
また、システムトラブルが夜間に起きたら必ず会社に行く。ということではありません。
多くの場合、夜間コールという形で自分の携帯電話宛に連絡が掛かってきます。そこで処理できそうな場合は、運用部門に指示をするだけで完了です。どうしても対応できない場合や、重大なシステムトラブルの場合は夜間に会社へ行きますが、このようなケースはレアです。
また、夜間コールは部署全員に連絡が行くわけではなく、代表して1人2人程度が基本的です。そのような代表者は若手が選ばれるのか、知識のある上級者が選ばれるのは聞いておきたいですね。
夜間対応がほとんどない、年に数回といった回答でも、どの部署に配属されるかで状況が変わる可能性もあります。 可能であれば、複数の社員に同じテーマを聞いて、感覚の違いも含めて確認しておきましょう。
休日出社と振替休日・手当の運用を聞く
先程は夜間にシステムリリースがあるとお伝えしましたが、リリースや大きな更新作業では休日出社が発生することがあります。そのため、SIerに入社する場合は休日出社も覚悟しておく必要があります。
その際に、振替休日や手当がどのように運用されているかは負担感に大きく影響します。休日出社をすると、原則振替休日を取ります。振替休日は取れているのか、振替休日を取れない場合は給料が上がるのかなども聞いておくと良いです。
回答が『振替休日がなかなか取れない』『長期間たまってしまう』という傾向にある場合、負担が蓄積しやすい環境でないか注意して聞きましょう。
有給休暇の取りやすさと雰囲気を聞く
有給休暇は制度としてあるだけでなく、実際にどれくらい取得できているかが重要です。ワークライフバランスが重要視されている今の時代で有給休暇取得についても大事なポイントです。月一回以上の取得が望ましいです。
仕事をして分かりましたが、急に明日休みたいと思う時があります。そのため、前日までに有給休暇申請すれば取得できるような環境であればかなり良いです。
数値が良くても『周りがあまり取っていない』『長期の連休は取りづらい』といった雰囲気があると、実際の取りやすさは変わってきます。数字とあわせて、心理的な取りやすさも丁寧に聞いてみてください。
回答の受け取り方とブラックサインの見抜き方
質問をして答えてもらっても、それをどう解釈するかが分からないと、判断に活かせません。ここではブラックサインを見抜くための基本的な視点をまとめます。
- 数字だけでなく、その数字に対する社員の表情や温度感を見る
- 『部署によってかなり違う』という答えが多い場合、自分が入りそうな部署についても聞く
- 『昔は大変だったが、最近はだいぶ改善された』のような変化のストーリーにも注目する
- 答えづらそうにしているテーマは何らかの課題がある可能性も視野に入れる
具体的には、次のような問い返しをすると、より深い情報が得られます。
- その残業時間を多いと感じますか。それとも妥当だと感じますか
- ここ数年で働き方に変化はありましたか。あれば、どのような取り組みがあったのでしょうか
- 部署やプロジェクトによる差はどの程度あると感じますか
複数の社員に話を聞き、答えが大きく食い違う場合は、その背景も含めて慎重に判断しましょう。
【まとめ】OB訪問や座談会で勤務ルールや夜間休日対応、有給休暇の質問例・チェックリスト
最後にOB訪問や座談会で勤務ルールを確認する際に意識したいチェックポイントをまとめます。印刷したり、メモに転記して活用してみてください。
時間も限られているので、必ずしも全て質問する必要はありません。そのため、自分にとって必要な項目のみ聞きましょう。
OB訪問前チェック
- 会社ホームページや採用サイトで、勤務時間や制度のページを一通り確認したか
- 気になっているテーマ(残業、夜間対応、有給など)を3つ程度に絞ったか
- 聞きたいことを、「なぜそれを知りたいのか」という理由とセットで整理したか
当日の質問チェック
- 勤務時間の管理方法や残業時間について、具体的な質問を1つ以上できたか
- フレックス制や36協定、裁量労働制など、制度の実際の運用について聞けたか
- 夜間対応や休日出社の頻度、有給の取りやすさについて、数字と雰囲気の両方を聞けたか
OB訪問後チェック
- メモを見返して、気になる点や追加で確認したい点を書き出したか
- 複数の社員の話に、共通点と矛盾点がないか整理したか
- 得られた情報をもとに、自分の価値観や優先順位と合うかどうか考えたか
また、入社後にギャップを作らないように、自分が重視している項目については、今回紹介したように具体的に質問するようにしましょう。
座談会やOB訪問では会社資料やHPに載っていない生の情報が手に入ります。その企業のことをより知ることができ、今後働く姿をイメージする良い機会です。ぜひ様々な質問を通して、志望動機や入社後のプランについて想像を広げてみてください。
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