ESや面接での自己PRでは自分自身の何を『強み』にして話していますか?他の就活生はどのような『強み』を使っているのか気になりませんか?
私が就活していた時は、他の就活生が
- どんな強みを使って自己PRを話しているのか
- どのような強みを武器に学生時代頑張ったことを話しているのか
が凄い気になっていました。だからと言って、サークルやゼミの友人に『どんな自己PRでどんな強みを使っているのか』は聞きにくいのも事実です。
そのため、今回はESや面接での自己PRで使える『強み』をまとめました。まだ、何をアピールするか悩んでいる方は参考にしてください。
- 自己PRで何を強みにすれば良いかわからない方
- 強みって何があるのか知りたい方
- 長所と強みの違い
Contents
そもそも強みと長所の違いは何か?
このように強みと長所、弱みと短所を区別できていない就活生は多いです。そのような方のために、まずは前提知識をお伝えしていきます。
ちなみに私は国語の先生でも学者でもありませんので、厳密な定義は控えます。あくまで就活を通して、社会人として働いて感じている解釈をお伝えします。世の中には様々な解釈がありますが、私は下記のように考えています。
- 強み:仕事に活かせること、仕事に直結して効果が発揮できること
- 長所:仕事に直結しているわけではないが、優れていること
例えば一例を出すと、分かりやすいように『足が早い』ことで説明します。
足が早いことは、紛れもなくその人の長所です。小学生の頃は足が早いだけで人気者になれたり、女子からもモテます。中には足が早いだけでリーダーになる人もいます。ずるいですよね。
しかし、『足が早い』という長所は、それ自体が仕事において必ずしも強みになるとは限りません。例えば、
▼SE(システムエンジニア)を目指している人にとって、足が早いことは仕事には活かせません。つまり、足が早いことは強みとはなりません。
▼野球選手を目指している人にとっては、足が早いと代走などで活躍することもできます。そのため、足が早いことは強みとなります。
のように職業によって異なります。つまり、仕事それぞれで長所が強みになるかどうかが変わります。
【〇〇力】就活で使える強みの一覧を紹介!
強みは、よく〇〇力や〇〇的、〇〇性と言われています。これからざっくりと14個の○○力を紹介していきます。
- 主体力
- 行動力
- 決断力
- 忍耐力
- 分析力
- 持続力
- 説得力
- 統率力(リーダーシップ)
- 協調力
- 発想力
- 問題解決力
- コミュニケーション能力
- 責任感
- 努力家
物は言いようで、同じような意味もあります。ここで就活生でよく使われている○○力をピックアップします。
主体力(主体的・主体性)
主体力とは自ら考えて行動できる力です。この主体力って社会に出てからも、とても大事なことです。指示待ち人間よりも、自ら考えて行動できるタイプの人の方が優秀ですよね。また自分が上司になったら、指示待ち人間の部下よりも、自分で考えて行動してくれる部下がほしいですよね。
そのようなことから、この主体力(主体的、主体性)は就活生でもよく自己PRに使っています。例えば、
- 部活でこのような課題があったので、自ら考えて行動し、改善した
- アルバイトではこのような課題があったので、自ら考えて行動し、改善した
のように使っている就活生が多いでしょう。就活での自己PRや学生時代頑張ったことは基本的に『課題→検討→改善→振り返り』のテンプレートを使っていれば何とかなります。
特にこの主体性とチームを巻き込む経験を駆使すれば、ある程度のレベルまでは就活無双できます。
忍耐力
忍耐力っていわゆる昔ながらの営業職のみに必要な力と思っていましたが、実は様々な職種でも必要です。
例えば当ブログがメインに紹介しているSE(システムエンジニア)でもかなり重要な力です。最近メンタル疾患に掛かってしまう社会人が増えており、それはシステムエンジニアでも同様です。
そのためこの忍耐力が重視されており、SPIと一緒に受験する適性検査で見ているとも言われています。って言うより見ています。
忍耐力をアピールする際には、体育会の部活でアピールする方が多いです。世間でも『体育会の部活=厳しい』のイメージがあり、体育会に所属していれば忍耐力があると思われるのも一般的です。
しかし、個人的にはこの忍耐力を積極的に自己PRに取り込むのは不要だと考えています。先に説明した主体力の方が重要ですので、そちらをメインにしましょう。
持続力
持続力というのは当たり前ですが、長く継続的に物事を続けることです。コツコツ努力する人は、社会に出ても評価されます。
社会人の給料やボーナスを決める評価は、主に成果と過程(プロセス)を見ている企業が多いです。成果主義と言えどもプロセスも立派な評価基準です。
持続力は例えば、小学校から続けているスポーツだったり、音楽や書道だったりとあると思います。何かを長く続けてきた方は会社でも長く勤めてくれる可能性が高いですし、それらをアピールすれば良いのです。
小学校サッカー、中学校野球、高校テニスとコロコロ変わる場合は統一性が無く、持続力はアピールできません。そのような場合は様々な経験をしてきた力でアピールした方が良いです。
協調力(協調性)
協調力や協調性は、すべての職種で必要です。
営業職では一人ひとりが営業しますが、実際は店舗や支社というチームとなっており、決して一人で営業を行っているわけではありません。
システムエンジニアでは、一人でプログラムをするわけではなく、チームで動いていきます。一人で設計からテスト、リリース、運用まで行うのは基本的に不可能で、基本的にありえません。
そのため、SIerでも面接ではチームで成し遂げたことを聞かれます。協調性をアピールするにも関わらず、必ず周りを巻き込んでチームでの経験は自己PRや学生時代頑張ったこととして準備しておきましょう。
コミュニケーション能力
就活では良く『コミュニケーションが大事』と言われていますが、この力を強みとするのは結構注意が必要です。
よく勘違いしている就活生がいますが、コミュニケーション能力とは誰とでも親しく話せる力ではありません。そんなことをアピールすると失笑されますので気をつけましょう。
コミュニケーションという言葉自体あいまいで、自分が考える『コミュニケーションとは何か』を伝えられるようにしましょう。
ちなみに私なら『コミュニケーション能力=相手の考えていることを引き出す力』だと考えています。繰り返しますが、私は言語学者でありませんので、正式な意味ではないかもしれません。あくまでこのような考え方もあると思っていただければ幸いです。
〇〇力から自己PRの作り方!
主な強みは分かりましたでしょうか。これらの強みから自己PRの作り方は、2パターンあります。
- エピソードから強みを探す方法
- 強みからエピソードを探す方法
この作り方はどちらが正解なんてことはありません。ただ、エピソードから強みを探す方が、この就活ではより良い方法でしょう。
自己PRは一回作れば完成ではありません。面接を受け始めると気が付きますが、自分ではしっくり来ているものの、相手にはなかなか伝わらないことも多々あります。
そのような場合はエピソードと強みが一致していないかもしれません。そのため、自己PRは何度も何度もブラッシュアップする必要があります。
そしてこの自己PRは1つ作れば良いわけではありません。基本的に自己PRでは企業の求める人物像に当てはめなければなりません。例えばNTTドコモと三菱UFJ銀行の求める人物像は全く異なりますので、それぞれに合わせる必要があります。
とは言え、複数の自己PRを作るのはなかなか難しいですので、まずは一つをブラッシュアップしていき、徐々に2個目3個目を作って行きましょう。エピソードの見方を変えれば違う強みが見えてきますので、同じエピソードを使いまわしても個人的には全然大丈夫だと考えています。
【まとめ】就活で使える○○力の一覧の最後に一言
今回は様々な強みを紹介しましたが、自分で使えそうな強みはありましたか。これらは代表的な強みであり、この中から必ず選ぶ必要はありません。また、この中から強みを選ぶと内定を貰えるわけでもありません。
何が必要かと言うと、『自分の強み』と『会社が求めている人材像』を照らし合わせることです。
それぞれの会社では求める人材像が異なります。
- A会社では主体的な人材を求めている
- B会社では協調性を特に重視している
- C会社では一つのことに熱中している継続力のある人材を求めている
など、全員が全員同じ人材を求めているわけではありません。自分の強みが完璧でも、会社が求めている人材像とかけ離れていたら何も意味はありません。
しっかり会社はどのような学生を求めているのかも考えて、何回も何回も自己分析を繰り返し、自分にあった、その会社にあった強みを見つけましょう。
ちなみに、バーナム効果って知っていますか?
よくあるのが血液型占いです。
- A型だから几帳面
- B型だからマイペース
- O型だから大雑把
など、血液型によって性格を分類したがる方もいるし、思い返してみると当たっていると思ってしまう方もいます。しかし、これらは抽象的で誰もが当てはまることです。
例えばA型の方でも、だらしない部分はあるものの、几帳面と言われたから几帳面の部分を探してしまい、あたかも自分が几帳面だと錯覚してしまいます。
これと同じように、実際に今回挙げた強みは曖昧で抽象的なことです。そのため、多くの就活生が当てはまります。
そのため、強みが一番大事ではありません。強みを裏付けるエピソードが一番大事なので、それを忘れずに自己PR対策をしてください。
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