今回は外資系でもある日本HPについて取り上げていきます。就活前の印象はプリンターの会社かな。と思っていたのですが、社会ソリューション事業がメインである会社です。
そんな日本HPを紹介していきます。(今回はユーザー系と定義させていただきます)
Contents
就活で感じた日本HPの特徴
事業内容や特徴
IBMや富士通、日立、NEC等が主にライバルの外資系企業です。事業自体はあまり大差はありませんが、1つ1つの会社毎に社風などの雰囲気が違うようです。
そもそも日本HPとは外資系企業なため、日本の文化、海外の文化の融合体でもあります。
企業理念とは社風であり、社員が行動するときの行動指針で必ず重視するべきことです。日本HPではHPwayという企業理念を持っていて、社員全員がこの理念に基づいて行動しています。
また、部下上司関わらず「◯◯さん」とさん付けの文化があります。
自分がやりたいことは手を挙げて自発的に取り組むことができ、社内公募制ではマネージャーの承認を得ず、部署の異動をすることができます。実際に毎年100人ほどの方が使用しているとのことです。
職種は主に6つです。
- セールススペシャリスト
- プリセールスコンサルタント
- ITコンサルタント
- エンジニア(サービス系)
- エンジニア(ソリューション系)
- セールスオペレーションスペシャリスト
勤務地や福利厚生
錦糸町付近の住吉駅が最寄り駅です。決して栄えている駅ではありませんが、日本HP本社の目の前にある公園では春頃に訪れる桜がとても綺麗でした。
フレックスタイム制を採用しており、新人でも使用しているとのことです。職場では固定席は特に設けて無く、フリーアドレス制です。フリーアドレスとは、その日その日に応じて自分が好きな場所に座れることです。実際には同じような席に座る傾向があります。
また、定期的にリストラがあるとの噂もあり外資の血が流れていそうです。
実際に働いている社員からの日本HPの口コミや評判
ここからは実際の転職サイトに載っている口コミや評判を紹介していきます。あくまでネット上での話です。できるだけ座談会やOB訪問にて自分の耳で確かめてみましょう。
良い口コミ・評判
- 会社も休暇取得を奨励しているため、非常に取得しやすい。
- 仕事をして結果があれば纏めて有給を取得も出来る。雰囲気も取りづらいとかはない。
- 入社以来15年以上で有休取得率100%を達成しているほど休みやすい。
- 通常の夏期休暇に繋げて2週間など長期の休みを取ることも普通に可能。
- 皆ネイティブではないけど、頻繁に英語を使う機会があり、スキルアップに繋がった。
- 時短勤務、育休・産休・介護休、制度は充実しており、使ってる社員も多い。
- 女性のみならず、育休は育ボスなど奨励され男性も取得している。
- 女性で役員になられている方もいる。
- 在宅勤務が可能であり、勤務時間も自分のスケジュールで組めやすい。
- とにかく建物は綺麗でトイレを含め全てが清潔。しかも仮眠室もある。
- 社内公募制度で新たなチャレンジがしたい方は自ら手を上げることができる。
- 海外ともやり取りが多いので、将来的に海外で仕事をすることもできる。
- 自由に発言できる雰囲気があり、風通しは良い。
- 自分の意思が強ければ、なんでもトライさせてくれる風土。
- 会社の業績に左右されることなく、ボーナスは3ヶ月分を年に2回支給される。
- 月額給与額を時給に換算すると時給単価3,000円程度だった。
ユーザー系SIerは技術力が付かないと言われていますが、この口コミのように技術力を持った社員も多数存在しています。組み込み系に強みがあるため、必然と技術力が付きやすい環境なのかもしれません。
悪い口コミ・評判
- 給与を上げるには、役職に就くか、転職で上げるかくらいしかない。
- 開発部門にいるが、その場しのぎの仕事ばかりで未来を見据えた行動をしていないように感じる。
- 一年一年の目標を達成することに偏るため、中長期の目標がない。
- 上司に左右されるため、満足いく正評価は期待しない方が良い。
- 有給取得中としてても会社から電話がある。
- 最大残業時間が45時間なので、超えるようならばサービス残業になる可能性がある。
- 大企業だけに事務手続きに時間を要したり内容によってはグローバル承認が必要である場合がある。
口コミや評判はネット上の噂に過ぎません。百聞は一見に如かず。口コミサイトで調べるのも良いですが、時間があればOB訪問も積極的に行いましょう。特に志望度が高い企業であれば尚更です。
ビズリーチ・キャンパスならば自宅からOB訪問を申し込めます。わざわざ大学のキャリアセンターに出向く必要がありませんので時間短縮の面でもおすすめです。
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日本HPの選考フロー
日本HPの選考は以下の通り進んでいきます。
- 説明会&ES
- テストセンター
- グループディスカッション
- 1次面接
- 最終面接
グループディスカッションと1次面接で相当落とすとの噂もあります。ESの内容は、それぞれ100文字程度でまとめてました。
- これまでにやりがいを感じた内容
- 会社選びに重視しているポイント
- 関心のあるIT関連のニュース(トレンドやキーワード)は何か
また、説明会時にはESを提出するため、希望職種をそこまで決めなくては行けません。選考が進むに連れて変更はできません。
1次面接
面接は学生3人に対し面接官3人でした。順番に同様の質問が行われ、質問内容はオーソドックスでした。
- 大学時代一番頑張ったことの中で一番厳しかったこと、辛かったことは何か
- アルバイトの中で嬉しかったことや辛かったことは何か
- 志望動機は何か
何の結果を残したのではなく、何のために行ってきたのか、その中で何を経験したのかという、プロセスに着目していると感じました。
最終面接
学生1人に対し面接官は人事+部長クラスの2人でした。1次と同様の質問を受け、さらに志望動機の深掘りをされました。1次面接と違った面は志望動機や入社後にやりたいことを深掘りしました。
- HPWayに共感したそうだが、具体的にどの項目がよいか
→項目ではなく、社員の間に浸透していることが良いと回答 - 入社後どのようなことをやりたいか
圧迫などはなく、非常に朗らかなムードで終えることができました。逆質問時には、『どうせ当社に入社するでしょ?鍛えてあげるから入社しなよ』とさえ言われていました。
日本HPの就活生の学歴
グループディスカッションや面接の帰り道に話したところ、MARCHから早慶上智理科大とMARCH以上の学歴がほとんどでした。MARCHより下は厳しいと推測しています。
採用実績校:
青山学院大学、お茶の水女子大学、フェリス女学院大、一橋大学、横浜国立大学、学習院大学、関西学院大学、関西大学、京都大学、九州大学、九州工業大学、慶応義塾大学、千葉工業大学、広島大学、国際基督教大学、芝浦工業大学、首都大学東京、上智大学、信州大学、新潟大学、神戸大学静岡大学、千葉大学、早稲田大学、大阪大学、筑波大学、中央大学、津田塾大学、東京外国語大学、東京工業大学、東京女子大学、東京大学、東京理科大学、東北大学、同志社大学、奈良女子大学、奈良先端科学技術大学院大学、日本女子大学、白百合女子大学、法政大学、北海道大学、名古屋大学、明治大学、立教大学、立命館大学 他引用:リクナビ2021
このように実績はかなり高学歴が集まっています。中には女子大からも採用されているようです。
他の就活生(内定者)が使用していた日本HPの志望動機を紹介
箇条書きで日本HPの志望動機を紹介していきます。志望理由に正解はありませんので、自分の言葉で伝えられるようにしましょう。
- ハード製品を保有しながら、お客様に対するシステム導入の際にはメーカーに縛られずお客様に対して最適な提案ができる
- ハード・ソフトの両面に力を入れており、お客様企業にとって最適なソリューションを提案できる
- 自らがやりたいことを伝えることでその意思を尊重してくれる風土がある
- 変化の早いIT業界において迅速な業務や、グローバルな考えで柔軟に働くことができる
- お客様の課題解決のために技術的側面からサポートできる
- 独自のセキュリティ機能を持ち、世界トップシェアを誇る幅広い製品を持つ
- OUR VALUEに共感した
- hp wayという企業文化に共感
- グローバルで培ったITの知見を生かして日本企業の競争力、日本の存在感を高められる
- 世界の先進的な技術を利用して、日本の問題を解決することができる
- 世界中のHP社とノウハウの共有ができる
- 世界随一のITインフラを持ちつつもマルチベンダーである
- 世界有数のIT企業として最先端の技術を学ぶ環境がある
- SI業界で上流を担当できる
- サーバー販売台数世界一位や本社がシリコンバレーであることから、最先端のIT技術に触れることができる
多くの方が志望動機にしているキーワードは『最先端のIT技術を学ぶ環境があること』です。
私が選考で使用していた日本HPの志望動機
世界でも企業規模が大きいこと
大企業に勤めることで、大きなプロジェクトに関わることができ、多くの人々を支えられる。今までの人生では多くの方々に支えられてきたので、社会に出たらより多くの人々を助けていきたい。
企業理念の浸透さ
先輩社員とお話した時に皆が必ずHPwayと口を揃えて言っていた。このように企業理念がしっかり浸透している会社は見たことがなく、皆が一つに向かって行動していることが伝わってきた。
日本HPの選考結果&まとめ
結果は最終面接落ちでした。最終面接での逆質問で内定を確信したのですが、残念です。
落ちた後の8月頃にもう一度面接しませんか、と来たので思ったより学生に断れられていたのでしょうか。
大企業という看板もあり、本当に行きたかった企業でしたが、さすがに最終面接から4ヶ月後にもう一度は遅すぎましたね。バリバリ仕事をしたい人にはおすすめの会社です。