携帯電話最大手のauを取り扱っているKDDIについて、選考に進んでいました。携帯電話等の移動体通信だけはなく、固定体通信も扱っており、面白い仕事内容でとても惹かれたKDDIについて選考や実際に受けた面接を紹介します。
同業他社はSoftBankや、docomoを扱っているNTTグループです。
Contents
就活で感じたKDDIの特徴
事業内容や特徴
皆さんご存知の通り、全国の通信インフラを手掛けています。auのように一般人にも馴染みのある移動体通信、光ファイバーやケーブルテレビなどの固定体通信に分けられます。
KDDIは移動体通信と固定通信を持つ唯一の企業です。とにかくこの移動体通信と固定通信を総合的に提供できるのが強みです。(SoftBankは移動体通信と固定通信の両方を持たない?)
SoftBankはスプリント買収を1週間で決めたようにスピード感あるが、堅実性に欠けるところがあります。反対にKDDIは2年9ヶ月に渡って住友商事とのケーブルTV事業統合があるように、堅実性があるもののスピード感に欠けるところがあります。
2018年の投資家向けの説明では3つの柱として
- 国内通信事業の持続的成長
- au経済圏の最大化
- グローバル事業の積極展開※2018年7月 KDDIの事業概要と成長戦略
が挙げられています。特にこのグローバル事業の拡大が就活においても一つのキーワードとなりそうです。
KDDIの新卒採用における職種は多くのポストが用意されています。
- 技術系総合職(OPENコース)
- 業務系総合職(OPENコース)
- インフラエンジニア(ネットワーク)
- システムエンジニア(ネットワーク)
- クラウド・アプリケーション
- UI・UXデザイン
- セキュリティ
- データサイエンス
- ファシリティ
- 営業
- ビジネスインキュベーション
- アカウンティング&ファイナンス
- リーガル&ライセンス
③インフラエンジニアから⑬リーガル&ライセンスまでの応募要件は厳しいものがありますので、非情報系の就活生はOPENコースでの応募がメインでしょう。また、③~⑫のコースは専門性が必要ですのでそれだけ専門家が集まってきます。競争は激しいかもしれません。
技術系総合職は
- ネットワークインフラ
- クラウド・アプリケーション等の開発・保守・運用 等
と言ったシステム系がメインで、業務系総合職は
- 代理店営業
- 法人営業
- 企画
- 管理
- 経営サポート 等
と言った営業系(非システム系)がメインです。総合職の中でも職種は異なりますので、いずれにしろ『KDDIに入社してからどのような仕事がやりたいのか』をはっきりさせておいた方が良いです。
KDDIの勤務地や福利厚生
福利厚生や給料は日本の中でもトップ水準です。平均年収は950万円前後です。
営業職種の場合3年程度で転勤があるようで、もちろん全国転勤です。エンジニア(システムエンジニア)の場合は勤務地は東京都内になることが多いと聞きました。が、実際はどうでしょうか。
Q.転勤はありますか
A.「総合職」採用の方は全国各事業所・海外各拠点への転勤の可能性があります。
※公式HP
お昼時には本社の近くにランチスポットも多く、電子レンジやポット、冷蔵庫などの電化製品も各フロアに常備されているとのことです。
産休育休も整っていて、かつ取りやすい環境と感じている社員が多いと聞きました。映画の割引チケットや保養所の完備、JTBベネフィットが運営する『えらべる倶楽部』に加入しており、福利厚生の充実はばっちりです。
実際に働いている社員からのKDDIの口コミや評判
ここからは実際の転職サイトに載っている口コミや評判を紹介していきます。あくまでネット上での話です。できるだけ座談会やOB訪問にて自分の耳で確かめてみましょう。
良い口コミ・評判
- NTT系の企業よりもは、社風はラフな印象を受ける。
- 顧客の要望に対して、要望に応えられるソリューションを提供することが実感できる。
- 資格を取得するための受験料等を会社から出してもらえる。
- 社内研修が比較的充実しており、外部研修にも積極的に参加できる。
- 福利厚生も充実しており、映画等の各施設の優待等がある。
- 住宅手当が、金額に差異はあるものの、世帯主の是非に関わらず支給される。
- 人事部が有休消化を奨励しているため、有休は取りやすい。
- リモートワークは東日本大震災時に社長がトップダウンで全面展開してから、適宜進化してきている。
- 残業削減指示も強いので、全社員の平均時間外は確実に減ってきている。
- 働き方改革により定時退社できるようになっている。
- 育休中の職場復帰プログラムもあり自宅から、リモートワーク出来る環境があります。
- 女性管理職登用も積極的で、男子よりも優先的に登用されていると思われる。
- 育休制度はしっかりしており、理解もあるので出産退職する方は少ない。
- 喫煙スペースは以前は各フロアにありましたが、今はどんどん無くなってきている。
- 他業界と比べれば仕事は厳しくないので退職者は少ないと思います。
在宅勤務や残業時間の規制など働きやすい環境が整っています。最近では女性管理職の登用にも積極的で、育休産休にも理解のある社員が多いです。
悪い口コミ・評判
- 今後はMVNOとの競争により収益構造も厳しくなる傾向にあり、どうなるか不安な部分もある。
- 業務が標準化されており、柔軟に自分のやりたい事が出来ない。
- 通信会社であるものの、無線LAN環境が遅くて使い物にならなかった。
- 退職者が少ないことは、通信事業者の経験が他業界では通用しないという反面もある。
- 残業時間は管理されてますが、がっつり仕事をしたい人はできない。
- 新卒者の配属先の希望を聞いても、全体の30%くらいの人しか希望が叶わない。
- 残業禁止の命令が出ており、実際に自宅で対応するような形になります。
- 資格取得を推進する一方、手当や費用補助が少ない。
- 資格取得を推進しながらも、資格手当や受験補助がない、あるいは支援が少ない。
- 各部署内の相対評価であり、部署の各役職分布は異なっており、どの部署にいるかで昇給・昇格のしやすさが変わる。
- 英語を使わない部署でも、TOEICの受験を求められるようになった。
- TOEICスコア500超えを求められる。
- au系のSIは基本丸投げで開発と言っても管理業務が中心だったりする。
- 通信は使えて当たり前と思われているので、維持管理が24時間体制で監視をする。
口コミや評判はネット上の噂に過ぎません。百聞は一見に如かず。口コミサイトで調べるのも良いですが、時間があればOB訪問も積極的に行いましょう。特に志望度が高い企業であれば尚更です。
ビズリーチ・キャンパスならば自宅からOB訪問を申し込めます。わざわざ大学のキャリアセンターに出向く必要がありませんので時間短縮の面でもおすすめです。
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KDDIの就活における選考フロー
KDDIの選考はオーソドックスなスタイルです。
- ES&テストセンター
- 1次面接
- 2次面接
- 最終面接
説明会は出ても出なくてもエントリー自体に問題ありません。ただ、何においても時間が許すのであれば説明会にも出た方がよいでしょう。
なぜなら説明会等に参加していると、リクルーターがつくとも言われています。私は説明会に参加せず、いきなりESを出したため、リクルーターはついていません。そのため、KDDIにリクルーターがつくか真偽はわかりません。
ちなみに同通信業界でもあるNTT東日本は学内説明会に参加したらリクルーターが付きました。大学によっても異なるかもしれないのですが、できる限り説明会には参加した方がよいですね。
ES(エントリーシート)の内容
ESの内容は大きく3つでした。
- KDDIでやりたいこと
- 他人からどのような人と思われているか
- 高い目標を立ててそれを達成したエピソードは何か
KDDIでやりたいことは『志望動機』、高い目標を立ててそれを達成したエピソードは『学生時代頑張ったこと』になります。
『他人からどのような人と思われているか』はあまり見ない設問です。家族友人から他己分析をしてもらえばバッチリですね。もし恥ずかしくて出来ないのであれば、就活のプロにお願いすることも良いでしょう。その場合は特にキャリアチケットがおすすめです。完全無料でマンツーマン指導してくれますのでご安心ください。
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一応以下に自分が記載したESを載せておきます。
①KDDIでやりたいこと
世の中に新しい価値の創造がしたいです。貴社は固定通信と移動体通信の2つを持っている企業であるため、お客様にとって最適なソリューションを提供できると考えております。教育実習で高校に行きましたが、まだまだ通信インフラが整っているとは言い難い状況であるため、そのようなお世話になった方々への恩返しがしたいです。
(志望動機と同様)
②他人からどのような人と思われているか
コツコツと努力できる人間だと思われています。高校2年生の頃に、先輩方がインターハイに出場しました。私もそのメンバーであり、先輩方の意識高い練習を受け、それを同級生にも伝えようと夜遅くまで同級生を誘ってコツコツと練習していました。そのような姿勢が評価されたのか分かりませんが、先輩方が引退するときには次はお前が引っ張っていく番だと言われたことがとても印象的でした。
③高い目標を立ててそれを達成したエピソードは何か
大学受験です。高校3年生になったころに受験を意識しだしました。しかし部活も3年12月ごろまであり両立が難しかったです。そこで先生に相談した所、朝型の勉強法や普段の勉強の仕方などアドバイスを受けました。その言葉を信じて勉強を続けたら、部活と両立でき、納得の行く大学に合格することができました。
1次面接
学生2人と面接官1人でした。面接官はパソコンと学生を行ったり来たりで見ているため、目を合わすことが難しかったです。
- 自己PR
- 学生時代頑張ったこと
- 志望動機
- 学生時代に勉強したこと
などいわゆる鉄板でオーソドックスなことを聞かれました。志望動機というよりも、まずは就活生の内面をみているような印象を受けました。
2次面接
学生1人に面接官2人です。1次面接と同様な質問が多いですが、2次面接ではどのような仕事をしたいのか聞かれました。
困った質問としては、au使ってる?という質問です。SoftBankとdocomoしか使ってこなかったため、正直に『使ったことはありませんが好きです。』と適当な返答になってしまいました。面接官はそれで笑ってくれましたが、これが今後に響くのでしょうか。
他に難しい質問は『KDDIに足りないものは?』という質問もありました。そんなの分からないよと思いながら答えた記憶があります。
終始1人の面接官は頷いていて、1人の面接官は難しい顔をしていましたが、auの話し以外は手応えがありました。
2次面接後にはPCで簡単な四則演算のようなテストがありました。そこまで難しい問題ではなかったため、通常のSPIテストセンターの対策をしていれば特に問題はありません。
KDDIの就活生はどのぐらいの学歴か?
他の就活生と交流がないので分かりませんが、採用実績などから推測するに、MARCHが最下層ラインだと想定しています。それ以下は厳しいのではないでしょうか。
他の就活生(内定者)が使用していたKDDIの志望動機を紹介
箇条書きでKDDIの志望動機を紹介していきます。志望理由に正解はありませんので、自分の言葉で伝えられるようにしましょう。
- 通信技術を通して自動運転やドローンビジネスといった未来の常識を創りたい
- 情報銀行の利用による新しい価値の創造をしたい
- 通信を軸にした新しいサービスやテクノロジーを創造したい
- 通信基盤を元にお客様を包括的にサポートできるサービス展開したい
- 日本の教育分野のICTの普及に貢献できる仕事がしたい
- グローバル事業に力を入れているため
- 国内で唯一固定通信とモバイルを併せ持つことから、他社にはできない顧客に対し幅広い提案ができる
- インフラは生活に直結し影響力が強いため
- 自動運転に関わりたく世界でも大手であるトヨタとパートナーシップ協定を締結しているため
- 東日本大震災の復興ボランティアを経験して、通信インフラの影響を目の当たりにしたため
- KDDIフィロソフィといった稲盛和夫氏の考えが浸透しているため
まとめると多くの内定者は『インフラの大事さ』または『新しい価値の手助け』と言った2つのキーワードが浮かび上がります。
私が選考で使用していたKDDI志望動機
私がKDDI志望した理由は大きく2点で構成していました。
- 新しい価値の創造がしたい
- 教育現場をICTを用いて支えたい
1つ目においては固定通信と移動体通信の2つを持っている企業であるため、お客様にとって最適なソリューションを提供できることを述べました。
2つ目は実際の経験を用いて説明しています。教育実習で高校に行った際に、まだまだ通信インフラが整っているとは言えませんでいた。お世話になった方々への恩返しがしたいため。と締めました。
KDDIの選考結果&まとめ
残念ながら2次面接落ちです。結構手応えがあったので余計悔しいです。平均年収も高く、仕事内容も面白そうで行きたい企業ベスト5に入る企業でした。
通信業界に興味のない方も、まずは説明会に参加してみることをおすすめします。SIerといっても広い視野でこのような通信系を見ておいたほうが良いです。