就活を始めてSIerという業界を知った方は『IT業界ってブラックじゃない?』と思っている方も多いでしょう。
最近は働きがいや給料よりも、ホワイト度を重視している就活生も多いと聞いたことがあります。もちろん働くのであれば、ブラック企業よりもホワイト企業の方が良いに決まっていますよね。
特にSIerという業界は就活で初めて知るような企業ばかりです。就活生には見えづらいところもありますので、今回はどのようなSIerがホワイトに当てはまるのか、どのようなSIerがホワイト企業なのか紹介してきます。
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ホワイトSIerに入社したいのであればどのような企業が良い?
ユーザー系SIerで働いているため主観的な部分も入りますが、間違いなく
- ユーザー系SIer(三菱UFJインフォメーションテクノロジーや東京海上日動システムズなど)
- メーカー系本体(NTTデータ、NECや日立、富士通など)
のどちらかがおすすめです。
ユーザー系とかメーカー系を聞いたことのないような方はSIerの基礎の基礎を書いていますので、上記の記事を参考にしてください。
そしてSIer業界の構造上、母体が大きければ大きいほど良いですし、労働環境や職場環境も整っている可能性が高くなります。
このようなSIerは元請け(1次請け)である可能性が高いです。2次請け、3次請け企業の中からホワイト企業を探すのはなかなか困難です。
メーカー系の中でもメーカー系SIerよりもメーカー系本体の方がホワイト度は増します。例えば日立○○という企業よりも、日立本体の方がおすすめです。とは言っても、まだ日立の子会社でもSIerの中で大きな影響を持つ企業もありますので、一定安心して良いでしょう。
ただ、日立の孫会社であれば話は別です。簡単な話、日立の下請けの下請けとなるので全くおすすめはできません。ホワイトな環境や安定した給料や福利厚生を求めるのであれば、止めておきましょう。
今回は勝手に日立で話してきましたが、富士通系のメーカー系SIerやNEC系、NTTデータ系も同様です。上記の日立はNECや富士通などに置き換えて読んでください。
ちなみに独立系SIerだと、ブラックとなる可能性も増えてきます。日本のSIerの9割は独立系と言われており、世間のイメージしているIT企業もこの独立系が当てはまります。
そのため、特に独立系SIerだとホワイト企業を探すのが難しいです。むしろ私はあまりホワイト独立系SIerを知りません。もちろん無いわけではありませんが、探す労力を考えると無難にユーザー系SIerやメーカー系本体を目指した方が良いでしょう。
具体的にどんなSIerがホワイト企業と呼べる?主観的に感じた会社を紹介!
まずはじめに言っておきますが、その会社に入社すれば必ずホワイトかと言われるとそうではありません。これに関しては部署によるとしか言えません。そのため、
- ホワイトと聞いていたけどこの部署ブラックじゃん
- 反対に、ブラックと聞いてたけどホワイト
のようなことは十分あり得ます。そのため、今から紹介するような企業に入社すれば比較的ホワイトな環境で働ける可能性が高まる。と言った意味合いで紹介していきます。
また、私自身働いたことのない企業もありますので、学生時代の知人や就活を通して知り合った知人の情報を便りに紹介していきます。
まず個人的におすすめするのが『SCSK』です。全業界の中から選ばれる『人を活かす会社』ランキングでも2年連続1位となったこともあります。一緒に働いている社員は休暇をよく取っており、全社統一有給消化デーがあるようなことも言っていました。
もちろん残業規制も厳しいようで、働きたくても働けないと嘆いていました。そのため残業代をがっつり稼ぎたいと思っている就活生は合わないかもしれません。あくまでワークライフバランスをしっかり取りたい方向けですね。
実際に私も打ち合わせでSCSKの本社に行ったことがあります。社員食堂やコンビニ、カフェなどが導入されていて、とても過ごしやすそうな環境でした。ちなみにコンビニはファミリーマートで、社員食堂はそこまで安くなく、普通の値段だったような。
最近では在宅勤務の導入などもあるため、あまり本社に出社することも少なさそうですが、普段の生活に戻った時は嬉しいポイントです。
次に『日立製作所』です。就活で知り合った知人が2,3人いますが、どなたもワークライフバランスが取れると言っていました。残業も多くなく、有給休暇も取りやすそうです。
ただし注意点はこのような方は日立製作所の自社勤務でした。もし何かのプロジェクトで客先常駐となる場合は、この限りではないかもしれません。ここらへんは座談会やOB訪問などで確認した方が良さそうです。
あとは三菱UFJインフォメーションテクノロジーもホワイト度が高いと有名です。当たり前ですが、サービス残業のようなものは無く、PCのログオンログオフ時間を管理されています。残業時間自体も多くなく、月45時間を超える人も稀のようです。
また、10連休や5連休はそれぞれ1年間に1回は取得必須のようで、それ以外の休暇も比較的取りやすいとのことです。
このような銀行など事業会社を親会社を母体に持つようなユーザー系SIerは、労働環境が整備されていることが多く、ホワイト度を重視している多くの就活生が目指しています。
今回はメーカー系本体1社、ユーザー系2社を例に上げましたが、その他にも以下の記事で紹介している企業はおすすめです。どの企業もSIerの中で人気企業ですので、倍率は高いかもしれませんが、挑戦する価値はあると思います。
そもそもホワイト企業の定義は人それぞれ異なるので一概には言えませんが、ワークライフバランスが取れていれば、一定ホワイトと言えるのではないでしょうか。
また、健康経営優良法人(ホワイト500)という経済産業省の認定もあり、これを受賞していれば、一定客観的な目線から評価されているとも言えます。恐らく受賞している企業は会社説明会などでアピールがあるかもしれませんので、このような点も注視しておいた方が良さそうです。
【まとめ】ホワイトSIerに入社したいならユーザー系かメーカー系本体!
まとめると、ホワイトSIerを目指しているのであれば、絶対にユーザー系SIerかメーカー系本体がおすすめです。独立系SIerは止めておきましょう。探せばあると思いますが、その労力を掛けるのはあまりおすすめしません。
特に最近は健康経営優良法人(ホワイト500)のような認定もありますので、このような客観的な指標も参考にすると良いでしょう。
また、会社説明会の座談会やOB訪問などで先輩社員に聞くことも有効です。以下では聞いておきたい質問例も紹介していますので、参考にしてみてください。