就活生の皆さんは1次面接、2次面接、最終面接と言った選考をひと括りにしていませんか?これらは面接と言えども、同じ面接ではありません。
登場する社員や面接の意図。全てが違います。もし同じであれば、1回の面接で十分ですしね。そのため面接は、1次面接や最終面接など、それぞれ戦略を持って臨むことが大切です。
そのため、これから1次面接や最終面接の違いや対策、よく聞かれる質問などを紹介していきます。
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就活におけるオーソドックスな選考フローは?
多くの企業では、
- 1次面接
- 2次面接
- 最終面接
の3回面接があるパターンが多いです。中には1次面接の次に最終面接、または銀行のように最終面接まで何度も面接がある場合もあります。具体的な面接回数を知りたい場合は、各社の新卒採用HPや会社説明会で確認してください。
ちなみにSIer企業の場合、多くは2,3回程度面接があります。面接2回の企業は、その前にグループディスカッションやグループワークを挟むことが多いです。私が就活していた頃は
- 日興システムソリューションズ
- 農中情報システム
- JRシステム
- セゾン情報システムズ
- 三井情報システム
- 三菱総研DCS
- NTTコムウェア
- 日本HP
- 日立ソリューションズ
- NEC
- NEC通信システム
- NECソリューションイノベーター など
などの企業でグループディスカッションがありました。そのため、
- 面接2回+グループディスカッション
- 面接3回
程度の企業が一般的であり、オーソドックスでもあると思っていただければ十分です。
1次面接では何をアピールすれば良い?役割を解説!
どのような社員が登場する?
1次面接の多くは、20代30代の若手社員が担当します。おおよそ4年目~10年目程度が目安です。このような若手社員は人事部ではなく、実際の現場で働いている社員が多いです。
企業によって異なりますが、
- 現場若手社員1人
- 現場若手社員1人+人事部採用担当1人
- 現場若手社員2人
などが一般的です。面接官との相性にも左右されますので、一般的には若手社員男女2人が担当することが多い印象です。
当たり前ですが普段は仕事(業務)に携わっておりますので、面接のプロではありません。先日リクルーター面談時の評価ポイントを説明しましたが、同じような観点で見ています。
多くの社員は、悪い箇所よりも良い箇所を見ています。自己PRや学生時代力を入れたことがメインの面接となります。
1次面接でよく聞かれる質問は?アピールすべきポイントは?
1次面接では主に『人の内面』を見ます。そのため学生時代力を入れて頑張ったことや、自己PRと言った学生時代の過ごし方を中心に聞いていきます。
志望動機はそこまで見られていませんので、深堀りができてなくても最悪大丈夫です(もちろんできている方が望ましいです)。企業によって、この1次面接では志望動機を聞かないこともあります。
そのため、1次面接では以下のような頻出質問に答えられれば大丈夫でしょう。もちろん深堀されますので、そこに対してもしっかり対策してください。
- 自己PR
- 学生時代力を入れたこと
- アルバイト経験(ボランティア経験)
- 学生時代の専門教科
- ゼミや研究室
- 英語の出来はどうか、TOEICは何点か
- 今までで一番困難だった経験
- チームで何か成し遂げた経験
- 周りから自分はどのように見えているか
- 趣味やストレス発散方法
- 強みや弱み
- 職種や業界の志望理由
- 当社の志望動機
- どのような業界を見ているか など
太文字は特に頻出な質問です。自己分析を徹底的に行い、深堀りをしてください。面接のプロではないため好奇心から突発的なことを聞かれるかもしれませんが、しっかり自己分析をして芯を貫けば問題ないでしょう。
その他1次面接で頻出な質問もまとめました。それぞれ一般的な質問でもあるので、全て答えられるように自己分析や対策はしておきましょう。
見逃しがちなのが、チームでの経験です。自己PRや学生時代力を入れたことのどちらかに『チームでの経験』を入れた方が、アピールしやすいです。
会社は組織であり、チームでもあります。例えば『営業社員は個人でしょ。』と思うかもしれませんが、それはまったく違います。支社ごとのチームでもあり、本社部門との連携もあることからも、働いている全員がチームです。
そのようなことから会社の選考では、個人の成果よりもチームでの経験を重視します。必ずチームでの経験は語れるようにしましょう。
また、1次面接で現場の社員が出てくる意味は『この学生と一緒に働きたいか』を見ています。そこにスポットをあてられたら良いと思います。
2次面接の特徴を知る
どのような社員が登場する?
2次面接では現場のマネージャーやチーム長、グループ長といった課長職から、中には部長職の管理職が登場します。年齢で言うと30歳後半から40歳台が多いです。
もし1次面接の後が最終面接の場合は、このような役職の方が1次面接から登場することもあります。
このような方々の特徴は、実際の現場で主力となって働いているというよりも、チームやプロジェクトを円滑に進めるべく、ヒト・モノ・カネをまとめています。管理職なので、その名の通りですね。
2次面接でよく聞かれる質問は?アピールすべきポイントは?
ここでも引き続き
- 自己PR
- 学生時代力を入れたこと
の2つがメインの話題となってきます。基本的に1次面接の情報がフィードバック、またはメモ書きで残されていますので、それとなく就活生の人の部分は見えています。
一方で1次面接ではあまり聞かれない志望動機も、この2次面接では必ず聞かれますので、必ず対策は必要です。
- なぜこの業界を志望したのか
- なぜこの職種を志望したのか
- なぜこの会社を志望したのか
- 同業他社と比較した場合の特徴は何か
などは頻出質問ですので、答えられるようにしましょう。
- 自己PR
- 学生時代力を入れたこと
- アルバイト経験(ボランティア経験)
- 学生時代の専門教科
- ゼミや研究室
- 英語の出来はどうか、TOEICは何点か
- 今までで一番困難だった経験
- チームで何か成し遂げた経験
- 周りから自分はどのように見えているか
- 趣味やストレス発散方法
- 強みや弱み
- 職種や業界の志望理由
- 当社の志望動機
- どのような業界を見ているか など
大体1次面接で聞かれるような質問が多く、プラスで志望動機程度の認識で良いです。
最終面接の特徴は?
どのような社員が登場する?
最終面接は役員であることが多いです。会社によっても異なるので部長の場合もありますが、年齢で言うとおおおよそ50歳前後と思ってよいです。会社の経営権を持っているのは役員であり、新卒採用の裁量を持っているのも役員が多いです。
ちなみに子会社の場合、役員のほとんどは親会社からの出向だと思っても良いです。例えば
- 日興システムソリューションズ→日興証券からの出向
- NECソリューションイノベータ→NECからの出向
のようなことが多いです。プロパー社員(日興証券からの出向者ではなく、日興システムソリューションズに入社した社員)が役員になる割合も増えている企業もありますが、やはり今でも親会社からの出向者が多いです。
今でこそシステムに関わっていますが、その昔はバリバリ営業をやっていた方もいます。そのため、SE志望でも意外とメンタルの強そうなスポーツマンが好まれることもあります。
実際に直属の役員と話した時に、『(最後の決め手は、)彼は野球をやっていたから採った』のような声も聞こえてきます。特に入社してから辞めないかを心配するため、メンタル面も重視する傾向があります。最終面接では困難を乗り切った経験を良く聞かれた印象です。
最終面接でよく聞かれる質問は?アピールすべきポイントは?
ここでは絶対に入社する意思を見せることです。もし、滑り止めや練習として受けていたり、第一志望に落ちたら入社しようと思っていても、必ず『御社が第一志望です』と断言してください。
ここで、第一志望と言えないようでは、9割型内定は貰えません。
当たり前ですが、会社は新卒採用の予定数を決めています。この予定数を超えすぎても少なすぎても駄目です。
もちろん内定辞退を見込んで多めに内定を出しますが、基本的に100%来てくれる学生を欲しています。それはこの予定数も関わってくるためです。ちなみに予定数よりもあまりに多すぎたり、少なすぎると人事部長が地方に飛ばされる。なんて噂もあります。
つまり最終面接では、志望動機で必ずアピールしてください。第二志望ですなんて言ったら9割内定は出ません。このようなことから最終面接では嘘でも第一志望です。と言った方が良いわけです。
また、この学生はどこの部署に、どこの支店に配属させようかを会社側はざっくりと考えています。そのため、入社してどんな仕事をイメージしているのかを聞く傾向があります。過去よりは未来を気にしています。
特に以下の質問は必ず答えられるようにしましょう。
- 志望動機
- 自己PR
- 学生時代頑張ったこと
- これまで乗り越えてきた困難
- 他にどのような企業を受けているのか
- その中で当社の志望度はどのぐらいか
- もし内定が出たら今後の就活はどうするか
- 入社したら関わりたい職種
- 5年後10年後はどんな姿をイメージしているか
- お酒はよく飲むほうか(何のための質問か分かりませんが)
もちろん私はまだ若手社員のため、このような最終面接の面接官に関わったことはありません。そして、どのような観点に注目しているのかも、人事部から教えてもらったことはありません。
あくまで私自身の就活の経験を通して、このような視点が必要では?と思い、書いていますので、参考程度にしてください。
また、逆質問も1次面接で出てくるような若手社員と差別化する必要があります。聞くことがなくて困っている方は下記を参考にしてみてください。
【まとめ】1次面接は過去を知り、最終面接は未来を見ようとしている
1次面接では学生の過去を見ようとして、最終面接では学生が入社した後の未来を知ろうとしています。
- 1次面接:就活生の過去(学生時代の過ごし方)
- 2次面接:就活生の過去と未来(入社後の姿)
- 最終面接:就活生の未来
もちろんこれは私が感じた体験談であり、すべての企業が当てはまるわけではありません。そのため、あくまで参考程度にしていただき、このようなことをアピールにしてみてください。
それでも、もし、自分一人では対策ができないと思う方もいるかもしれません。そのような時は、就活のプロに相談してみましょう。下記でおすすめしている就活サイトは、無料でプロに相談できます。もちろん登録後にお金を請求されたり、有料プランに移行されることはありません。
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