就活が始まると分かりますが、エピソードのネタとして3つは用意しておいたほうが良いです。多くの方が用いているのは、
- 部活やサークル活動
- アルバイト経験
- 勉強
の3つが比較的多く見受けられます。その中で自己PRやガクチカ(学生時代力を入れて頑張ったこと)でのメインは、スポーツジムでのアルバイト経験を話していました。
私は様々なアルバイト経験があり、
- スポーツジム
- スポーツ会場、コンサート会場の設営
- 塾講師
- 試験運営
- 居酒屋
- 洋食屋
などが代表的なものです。その中でなぜスポーツジム経験をエピソードとして取り入れていたのか、実際に利用していた例文を用いて紹介していきます。
Contents
ガクチカや自己PRでスポーツジムのアルバイトを使うと就活では好印象?
就活でアルバイトの話をする時に、
は定番質問です。
- お金が欲しいかったから
- 家が近かったから
- 誰でもアルバイトできそうだったから
などの理由を説明したら、志望動機として正直微妙ですよね。もちろんお金が大切なことは分かっています。
それが下記の通りならばどうでしょうか。
- 元々スポーツをしていて体を動かすことが好きだったから
- 大学でスポーツ科学の講義を受講して、トレーニングに興味を持ったから
- トレーニング知識のインプットと同時に、お客様にアウトプットしたいから
志望動機は最初よりもしっかりしていると感じられます。
良いか悪いかは置いておいて、日本は体育会系社会が今も根強いです。このような体育会系の思考の学生の方が評価されやすい、良い印象を与えやすいです。
このような考えを持っている方は要注意です。SE(システムエンジニア)でもこのような風潮はあり、メンタルの強い体育会系が求められています。
これは私の体験談ですが、独立系SIerの人事の面接官で2回連続面接したことがありました。就活初期で面接の手応えもなかったにも関わらず、選考に通過していたので、なんで合格したのかフィードバックを得ようと思い、
と、率直に聞いてみたことがありました。そしたら、
とフィードバックがありました。SE業界にも鬱病などのメンタル疾患患者が多いです。そのため、ポテンシャルがあってもメンタルが弱そうだと敬遠する企業もあります。適性検査などはそのようなメンタル面からも見ています。
『体育会系=メンタルが強い』と安直に思っている会社もありますので、体育会系が好まれる一つの理由になります。
また、面接官が元々バリバリの営業マンもあり得ます。例えばSIerの面接でも、元々は親会社(銀行、証券、生保、損保など)で営業をやっていて、急にシステム子会社に出向するパターンもあります。そのような営業マンも体育会系のことが多く、同じような人種が好まれることがあります。
冗談と思いたいものの、実際に私が働いている会社で、新卒採用権を持っている役員クラスの方と話をする機会がありました。その時に野球をやっていたから採用した、サッカーをやっていたから採用したと言っていることには衝撃を受けました。
スポーツジムでのアルバイト経験を就活で!何が活かせるのか?
相手が思っていることを引き出すトレーニングができる
会社に入社すると分かりますが、仕事は人と人で行います。これは当たり前です。
- 営業ならば、相手が欲しいと思っていること引き出す
- SEならば、相手が自動化(システム化)したいと思っていることを引き出す
仕事は職種に関わらず、相手の思っていること、考えていることを引き出すことが必要不可欠です。一言で言うとこれもコミュニケーション能力に入るでしょう。
この相手の思っていること、考えていることを引き出すことはかなり難しいです。そのようなコミュニケーションの能力を鍛えるトレーニングがスポーツジムではできます。
スポーツジムで『相手が思っていることを引き出す』とはどういうことでしょうか。
下記の例は、私が就活の面接時によく利用していた例です。
アルバイトの中で、若い女性の方のトレーニング指導をする機会がありました。
その女性は筋トレの知識がなく、スポーツジムは初めてと言っていました。
ジムで何をしたいかと聞くと、『体重を減らしたい、とにかく痩せたい』と言っています。それでは、『なんで痩せたいの?』と質問すると、『(脚が)細いほうが綺麗に見える』と言いました。
この話で女性の目的に気がついたでしょうか。
- 当初の目的:体重を減らしたい、痩せたい
- 真の目的 :(脚を)細くみせたい
と、女性の元々の目的と、真の目的が若干相違していることに気が付きましたか?
トレーニングの話となってしましますが、体を細く見せたいという場合は必ずしも体重を減らせば良いという訳ではありません。多少の体重増加を犠牲にしても、筋肉を多少つけたほうがよいです。
今回は若い女性の例を出しましたが、スポーツジムには老若男女います。様々な体の問題や悩みを抱えてスポーツジムに通われているので、性別・年齢によって目的も異なります。どうしたら相手の考えていることを引き出せるか鍛える訓練もできます。
大勢の前で話す練習になる
トレーニング指導では基本的にマンツーマン対応で1対1なので、緊張することはあまりないです。それが30人から50人規模の大人数の前でレッスンをするとなるとどうでしょうか。
すごい緊張すると思います。
大勢の前で話すということは、なかなか経験できません。大勢の前で話す経験は就活の面接時にも活きてくると思います。
お客さんと人脈が作れる
スポーツジムでアルバイトをすると、多くのお客さんと仲良くなる機会があります。実際にスポーツジムに行けば分かりますが、様々な職業の方が会員となっています。
私がお会いした方は、医者や弁護士から商社勤め、銀行や保険等の金融関係、IT系や消防士など幅広い方々でした。そのような方々とお話をすることで、その会社や職種、業界について詳しく聞くことができます。
実際に小さな専門商社ですが、お客さんが社長で『どこも内定出なかったらうちに来な』と声を掛けてもらえました。
このようなケースはレアですが、こういう場から会社に誘ってもらえることがあることも分かりました。
【例文】ガクチカや自己PRで使ってたスポーツジムのアルバイト経験を紹介!
ここからは私が実際に使っていた例文を紹介します。自己PRやガクチカ(学生時代力を入れて頑張ったこと)に正解はありません。あくまで参考程度にしてください。
私の強みはお客様の真の問題解決ができることです。それはスポーツジムでのアルバイトで、トレーニング指導の経験があるからです。
指導するお客様は一人一人抱えている問題が違います。その中で特に『聞くこと』に力を入れて、お客様以上にお客様を理解して本当の問題点引き出すことを心がけました。
例えば、『痩せたい』と目的をもって通っているお客様はたくさんいます。しかし、なぜ痩せたいのかとヒアリングを重ねていくと、実は『足を細くしたい』、『スリムに見せたい』。など体重を減らすことではなく、見た目を変えるという真の目的を引き出すことができます。
そのような内面に秘めている真の目的を解決できるように様々な視点からアプローチすることが面白く、やりがいでもあります。このようにお客様の業務をお客様以上に理解し、真の問題解決する力はシステムエンジニアに必要な力だと思っています。
自己PRは以下のような構成が一般的です。
- 結論(私の強み)
- どのような経験からか
- 具体的なエピソード
- 社会に出たら(仕事に)どのように活かすか
ほとんどこの形式に当てはめれば良いでしょう。もしガクチカや自己PRが自力で作れない時は就活エージェントに協力するのも一つの手です。特にキャリアチケットであれば、1からサポートしてくれますので、就活初心者におすすめです。
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【まとめ】ガクチカや自己PRで使えるスポーツジムでのアルバイト経験!
学生の本業は勉強することであるため、本来は学業やゼミで取り組んだ内容をアピールすることが望ましいですし、それがあるべき姿だと考えています。同じぐらい体育会の部活も評価されやすいです。サークルやアルバイト経験はそのような学業や部活の次です。
また、あくまでメリットを述べただけで、スポーツジムでアルバイトをした経験があっても就活に有利にはなりません。
基本的にアルバイトならば、何をしたから就活に有利になることはないと思います。
何のアルバイトでも共通していて、何か目的をもって取り組むことが一番です。就活では何を思って行動しているか、その過程を評価されるものです。
ただ、居酒屋やコンビニ等ありふれたアルバイトよりも、スポーツジムでアルバイトをしていた方はあまり多くないので差別化はできます。その一つとしてオススメをしております。
