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システム開発

【現役ユーザー系SEが説明】客先常駐はデメリットだけではない?メリットも解説します!

SIerに興味がある方はご存知の通り、同じSEでも自社ビルで働けるSEとお客様のビルで働くSEがいます。一般的にお客様のビルで働くことを『客先常駐』と呼んでいます。

今回はよく質問がある、SEの客先常駐のメリット・デメリットを解説していきます。

SIer業界に入社すると分かりますが、同じフロアで働いているが実際は別会社の方が多いです。親会社からの出向者、元々のシステム会社のプロパー社員、ベンダーの客先常駐社員と様々です。

特に私は親会社からの出向社員として、現在システム会社にいますので、現役ユーザー系SEからの視点から説明していきます。

そもそもSIer業界特有の客先常駐とは何?

客先常駐とは、SE(システムエンジニア)がお客様の会社に常駐してシステム開発を行うことを言います。言い換えると入社した会社のビルではなく、お客様のビルで働きます。

例えば、独立系A会社から派遣のような形で、金融系ユーザー系SIerの会社に常駐しているようなイメージです。よくSESとも言われますが、ほとんど『SES=客先常駐』と思ってもらって大丈夫です。

客先常駐は嫌だ!就活でSESの5つの見分け方ポイント。自社で働きたい人は必ず回避しよう就活を始めていくとSIerの中にもユーザー系、メーカー系、独立系といった3種類に分けられます。 https://march-syu...

客先常駐とはシステム会社の契約形態としては基本的に『派遣』『請負』『準委任』と大きく3種類になります。客先常駐の場合は会社にも依りますが、『派遣』や『準委任』がほとんどです。

この『派遣』『請負』『準委任』の3種類は指揮命令や納品義務等変わってきて、偽装請負に気をつけなければなりません。

とは言っても給料は入社した会社から貰います。休暇制度や勤務制度、福利厚生なども基本的には入社した会社の制度に準じますので、客先常駐の会社がどれだけ給料や休暇が取れても、客先常駐のSEにとっては関係ありません。

ヒロ
ヒロ
仕事内容はお客様に準ずるけど、給料や福利厚生は基本的に入社した会社の方が適用されます。
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どんなSIerの社員が客先常駐となるの?

SIerにはユーザー系、メーカー系、独立系と大きく3種類に分けることができます。

【現役SEが解説】SIerのユーザー系・メーカー系・独立系の違いを現場目線から解説!現役ユーザー系SIerのSEが解説します。実際に働いてみて感じた、ユーザー系・メーカー系・独立系のメリット・デメリットを比較してみました。それぞれの長所や短所はありますので、自分自身どこの系統があっているのか、就活を通して感じて志望してください。...

客先常駐の可能性が高い順は以下の通りです。

  1. 独立系SIer
  2. メーカー系SIer
  3. ユーザー系SIer(外販も行っている企業)

一番客先常駐となる可能性が高いのが、独立系SIerです。次にメーカー系SIerも客先常駐となる可能性があります。反対に客先常駐になる可能性が最も低いのがユーザー系企業です。

内販のみのユーザー系SIerは親会社のシステム開発がメインのため、客先常駐はありません。99%無いと思ってもらって大丈夫でしょう。

客先常駐と言うよりも、親会社への出向があるかもしれません。よく言われる客先常駐と出向は異なりますので、いずれにしろ内販のみユーザー系SIerは客先常駐はないと思ってもらって大丈夫です。

しかし、ユーザー系SIerの中でも外販を行っている企業は客先常駐の可能性もあります。例えば、みずほ情報総研ニッセイ情報テクノロジーSCSKにNRIなどは客先常駐となる可能性もあるでしょう。

客先常駐になりうる業界のイメージ

独立系>>>>>メーカー系>>>ユーザー系(外販あり企業)

SIerにある客先常駐のデメリットは何?

客先常駐といえばあまり良くないイメージを持っている方が多いと思います。実際にどのようなデメリットがあるのか説明していきます。実際に私は客先常駐ではありませんので、聞いた話や感じた話を紹介していきます。

退社時間が遅い

お客さんから膨大な仕事量が降ってくるので、必然的に帰る時間が遅くなります。

特に今の時代は『働き方改革』とも言われて、ユーザー系SIerでも早帰りが根付くようになってきています。実際にユーザー系SIerで働いている身からすると、仕事時間が減ってきているように感じます。

特に残業が少なくなると新卒採用の会社説明会時に『私達の会社の平均残業時間はこれだけ少ないです!』とアピールしやすいです。しかし、客先常駐社員の退社時間は残念ながら会社が異なるため、平均退社時間にカウントされません。

感覚的にはユーザー系SIer社員よりも客先常駐している社員の方が、長く働いている傾向があります。これは統計はありませんので、あくまで参考程度としてください。

休みの取得が自社と常駐先の両方の承認が必要

せっかく自社で承認が降りたのに、仕事の都合上常駐先から休まないでほしいと言われることが多々あるようです。

時には自社の制度で休むにも関わらず、常駐先から嫌な顔をされることもあります。

また、システムリリースに伴う夜間監視や休日出社などの手続きが煩わしいようです。

情報処理の資格を取らされる

SEを評価するのは実に難しいです。

そんな中、客観的に評価できるのは資格です。そのため、ほとんどの企業で資格取得に力を入れています。

理由は簡単で、客先常駐先へのアピールになるからです。

例えば、『A社員は◯◯の資格を持っているから使ってくれ』と言えば、今までの実績は分からないものの、資格があるから優秀そうと錯覚してしまいます。

もちろん会社の思惑もありますが、取っておいて損はありません。転職の際のアピールにもなりますし、一時金や給与上乗せという制度も会社によってはあると思います。

愛社精神がなくなる

会社に入社したものの、自社に戻るのは月1回程度です。周りに同期もほぼいない状態ですので、自分の会社を見失うことが多いようです。

客先常駐している方が、よく『俺はどこの会社のために働いているのだろうか』とぼやいています。それぐらい自分がどこの会社に所属しているのか分からなくなってしまいます。

飲み会を断りづらい風潮がある

言ってしまえば常駐先の社員は全員がお客様です。

そのため、その社員方々から飲みに誘われたら断りづらい雰囲気はあります。しかも、そんな席で説教や武勇伝を聞かされたら地獄ですね。接待飲み会です。

あまりに飲み会が多いと時には断る勇気も必要かもしれません。

必要がないと切られる恐れもある

メリットで『様々な会社に行くので出会いが増える』とありますが、裏を返せば『必要がないと切られる』恐れもあります。

システム会社はボランティアや、常駐先の成長を見守る会社ではありませんので、悠長に成長を待っていません。

言い方が悪いですが、使えない、必要がないと思われてしまったら常駐先から契約終了になる恐れもあります。

契約が終了となったら、また違う常駐先に行きます。この繰り返しです。

OJT制度はあるもののほぼないに等しい

新卒採用の謳い文句でもあるOJT制度があるにも関わらず、実質行われてないに等しいです。

OJTトレーナー自身が忙しく、常駐先でそんな悠長に構っている時間はないように思われます。もちろんしっかり機能している会社もありますので、一概には言えません。

独立系SIerの会社説明会で『OJT制度があるので、安心して仕事ができる。』などの説明があったら疑ってみてください。

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SIerにある客先常駐のメリットは何?意外とこっちを見落としがちです

仕事量が多くて成長できる

ユーザー系SIerの社員は『このような観点で、ここのPGM確認して』等と簡単なシステム調査を客先常駐先の社員にお願いしてしまいます。

そのため、仕事量が多くなり必然的にスキルが付きます。

様々な会社に行くので出会いが増える

客先常駐の場合、契約期間が決まっているのでコロコロ職場が変わる方々もいます。

それだけ1つの企業に骨を埋める方は少ないと思います。

そのため、様々な職場で出会いが増えます。それはビジネス上でも役に立ち、プライベートでも何かのプロジェクトをきっかけにお付き合いや結婚に発展する方もいます。

様々なプロジェクトを経験することができる

客先常駐では即戦力を期待されています。残念ながら成長を悠長に待ってくれる会社などほぼ存在しません。

そのため、小さな案件よりも大きなプロジェクトに関わる機会が多く、成長に繋がったり達成感を得られたりすることが多いです。

環境の良いオフィスで仕事ができる

ユーザー系SIerの職場環境は働き方改革からか、年々改善しているように思われます。

例えばMS&ADシステムズでは高田馬場の新築ビル、セゾン情報システムズでは赤坂のビルと、最近新しいビルに本社機能を移転させました。

そのような新しいビルで働けるのは、客先常駐社員も同じですので、モチベーションが上がります。

引き抜きの可能性もある

あまり少ないですが、引き抜きの可能性もあります。ヘッドハンティングです。

基本的に客先常駐先と客先常駐元で、紳士協定のような契約を結ぶのか暗黙の了解がありますので、かなり少ない例だと思います。

客先常駐元は人を送り込むことで利益を上げているので、その人が取られてしまったら売上が減って利益もなくなってしまいますから必然かもしれません。

よくある例としては、客先常駐元から他の職場に異動命令が出されたときです。本人としては、今のまま留まりたいと考えたら、一旦会社を辞めて客先常駐先の正規社員として入り直すことはあります。

コンプライアンスの問題もあるので、大手ユーザー系企業であればあるほど、そのような傾向は少ないです。

客先常駐のメリットのまとめ

ここまで現役ユーザー系に勤めている立場から述べましたが、メリットよりもデメリットが多い気がします。

客先常駐をしたい場合は独立系SIer企業やメーカー系SIer、客先常駐をしたくない場合はユーザー系SIer企業がおすすめです。

【現役SEが解説】SIerのユーザー系・メーカー系・独立系の違いを現場目線から解説!現役ユーザー系SIerのSEが解説します。実際に働いてみて感じた、ユーザー系・メーカー系・独立系のメリット・デメリットを比較してみました。それぞれの長所や短所はありますので、自分自身どこの系統があっているのか、就活を通して感じて志望してください。...

もちろん、客先常駐になるかどうかは会社の判断によるので、自分の希望通りにならないかもしれませんので注意が必要です。

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