MS&ADシステムズは国内損害保険大手のMS&ADグループ(三井住友海上火災保険やあいおいニッセイ同和損害保険など)を支えているユーザー系SIerです。
高井戸本社から高田馬場に移転したことから、ユーザー系SIer人気ランキングも上昇してきました。そんなMS&ADシステムズについて紹介していきます。
Contents
就活で感じたMS&ADシステムズの特徴
事業内容や特徴
国内損害保険の大手企業、3メガ損保の一角であるMS&ADグループのシステム会社です。損害保険業界や損保系SIerに興味がある方は以下の志望同期のネタも参考になります。
MS&ADシステムズということから、主にMS&ADのMSである三井住友海上保険、ADであるあいおいニッセイ同和損害保険の損害保険系のシステム開発をしています。その他にも生保系分野でもある、三井住友あいおい生命保険や三井住友プライマリー生命保険の生命保険系の開発をしています。
上記のMS&ADグループのシステムを手掛けており内販100%のユー子です。同業他社でもある、SOMPOシステムズや東京海上日動システムズと同様に100%の内販です。親会社であるMS&ADは東京海上日動と国内損害保険で収入保険料がNo.1を争っています。
実際の業務では、3年間はみっちり下流工程での経験を積み、3年目途中から上流工程に関われるようです。言語はCOBOLが中心のようです。
福利厚生や勤務地
勤務地は7割が高田馬場で2割が千葉ニュータウン、1割その他です。他の損保システム会社と違って高田馬場は自社ビルではないため、拠点が移動になる可能性はあります。
以前は高井戸や新宿、西宮(兵庫)なども拠点がありましたが、高田馬場に集約しました。千葉ニュータウン配属の場合には寮が用意されておりますが、高田馬場配属の場合は3割支給?の家賃補助のようです。
年間200以上の研修が用意されており、中小ITベンダー人材育成優秀賞を受賞したそうです。
勤務時間は9:00~17:00のフレックス制です。フレックス制と言っても実情は9時出社が当たり前のようです。
休みを取れと言われ、その分19時20時頃に帰ることが多い。夏季休暇とフレッシュアップ休暇で5日間×2回の休みが取れる。文系6:理系4、男6:女4の割合で、離職率も新卒3年は4%です。
給料の推移
MS&ADシステムズでは役職が就くと、一気に給料が上がるタイプのようです。口コミサイトより、概ねの給与推移をまとめました。
- 26歳:400万円
- 28歳:550万円
- 31歳(主任):600万円
- 33歳(主任):600万円
- 38歳:730万円
- 40歳(マネージャー):850万円
- 45歳:850万円
主任までは概ね同期でも順調に進んでいき、その先の課長職(マネージャー)は誰でもなれるような役職ではないようです。その先は同期の中でも一握りでしょう。
また、賞与もおおよそ3ヶ月程度と決して大きくは有りません。三井住友海上やあいおいニッセイ同和損害保険などからの出向者や、大手ベンダー会社と一緒に仕事をしていると、給料の少なさにモチベーションが上がらない社員もいるようです。
内販100%のユーザー系でもあるので、給料水準も平均的です。低くもありませんが、高くもありません。もし給料を求めるのであれば、外販も行っている企業の方が良いでしょう。
MS&ADシステムズの口コミや評判
ここからは実際の転職サイトに載っている口コミや評判を紹介していきます。あくまでネット上での話です。できるだけ座談会やOB訪問にて自分の耳で確かめてみましょう。
良い口コミ・評判
- 事業会社(三井住友海上、あいおいニッセイ同和損害保険)が大企業であり、近年自然災害も増えていることから保険の需要、社会貢献は感じられる。
- 保険会社の基幹系システムに関わっており、仕事に困ることはない。
- MS&ADグループのみの仕事のため、営業などはいない。
- 一定以上の年次になると誰でも上流工程に関わるようになる。
- ベルマークを集めて近隣の小学校に寄贈している。
- 穏やかな社員が在籍している社風であり、怒鳴る人は基本的にいない。
- 基本的に転勤がなく、勤務地も高田馬場と好立地。
- 飲み会は適度にあり、必要以上はない。
- 20代後半から裁量労働制になり、残業しても・しなくても同じ給料になる。給与水準は平均的なサラリーマンよりも少し多い程度。
- 時短勤務者も多く、子供の送り迎えで早帰りもしやすい環境。育休産休も取得しやすい。
- 女性活躍を掲げており、女性でも働ける制度は整っている。
- 有給休暇は年間20日消化を目標にしており、非常に休みやすい環境。
- 夏季休暇の他にも好きな時期に5日取れる連続休暇がある。
- 上司との面談が年2回あり、目標設定に対してフィードバックが義務付けられている。
事業会社(親会社)が保険の大企業でもあるため、一定の仕事のやりがいや社会貢献を感じられるようです。有給休暇や時短、育休産休も取得しやすい環境です。良くも悪くも能力によって給料に差がつきにくく、年功序列の雰囲気を感じます。
悪い口コミ・評判
- 事業者からの出向者の方が昇進昇格のスピードが早く、モチベーションが上がらない。
- システム開発の中でもフロントエンド寄り、UNIX周りの開発はほとんどない。
- 良くも悪くも給料に波がない。30代まではほとんど同期と横一直線である。
- 上司から良い評価を貰っても、会社としての考課が不透明。絶対評価ではなく相対評価。
- 評価基準は定められているが、評価は不透明である。評価するために使用しているシステムは新入社員が作成しており、使いづらい。
- 仕事の属人化がひどい状況である。自分がいないと出来ないことが多い印象。
- 大規模プロジェクトが3つほど並行して稼働しているため、多くの社員が疲弊している。
- ベンダー会社の進捗管理や成果物の検証がメインで、自分の手で設計を行うことがない。
- プログラミングはほぼ新人時代しかやらないので、技術力はつきにくい。
口コミや評判はネット上の噂に過ぎません。百聞は一見に如かず。口コミサイトで調べるのも良いですが、時間があればOB訪問も積極的に行いましょう。特に志望度が高い企業であれば尚更です。
ビズリーチ・キャンパスならば自宅からOB訪問を申し込めます。わざわざ大学のキャリアセンターに出向く必要がありませんので時間短縮の面でもおすすめです。
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MS&ADシステムズの選考フロー
MS&ADシステムズの選考フローは以下の通りです。
- 説明会(必須)
- ES&テスセン
- 1次面接(集団:若手社員)
- 2次面接(個人:部長レベル)
- 最終面接(個人:役員レベル)
ES内容
- 挫折、失敗経験を乗り越えたエピソード
- SE志望理由
SEの志望理由は以下の通り構成してました。
1次面接
私の1次面接は学生2人、面接官2人でした。面接で聞かれた質問は、
- 学生時代頑張ったこと
- 自己PR
- チームで何かを成し遂げたこと
- チームでの自分の役割
など、一般的な質問で進められました。特にチームでの経験を重視しているように思われ、ここに対してはしっかり対策しておく必要があります。
なお、私達の場合、志望動機は聞かれませんでしたので、『人』にスポットを当てているように思われました。
MS&ADシステムズの就活生の学歴
特に誰かと話したわけではないので分からりませんが、幅広いと推測しています。座談会を通して先輩社員とお話しましたが、ギラギラした人は少なく、おっとりした人が多い印象でした。
おっとりと言えば、東京海上日動システムズやSOMPOシステムズと言った損保系SIerは同じような雰囲気を感じました。内販100%の企業は同じような雰囲気なのでしょうか。
採用実績校:
会津大学、青山学院大学、亜細亜大学、跡見学園女子大学、茨城大学、岩手県立大学、宇都宮大学、宇都宮大学大学院、桜美林大学、大阪工業大学、大阪国際大学、大阪電気通信大学、大妻女子大学、お茶の水女子大学、お茶の水女子大学大学院、鹿児島大学大学院、神奈川工科大学、神奈川大学、金沢工業大学、関西外国語大学、関西大学、関西学院大学、学習院女子大学、学習院大学、北九州市立大学、北里大学、九州工業大学、九州大学、九州大学大学院、京都女子大学、共立女子大学、近畿大学、群馬大学、慶應義塾大学、恵泉女学園大学、工学院大学、工学院大学大学院、高知工科大学大学院、甲南大学、甲南大学大学院、神戸女学院大学、公立はこだて未来大学、国学院大学、国際基督教大学、国士舘大学、駒澤大学、埼玉大学、芝浦工業大学、芝浦工業大学大学院、首都大学東京、白百合女子大学、信州大学、信州大学大学院、上智大学、上智大学大学院、成蹊大学、成蹊大学大学院、聖心女子大学、成城大学、清泉女子大学、西南学院大学、専修大学、拓殖大学、拓殖大学大学院、千葉工業大学、千葉商科大学、千葉大学、千葉大学大学院、中央大学、中央大学大学院、筑波大学、筑波大学大学院、津田塾大学、帝京大学、電気通信大学、東海大学、東海大学大学院、東京家政大学、東京外国語大学、東京学芸大学、東京経済大学、東京工科大学、東京工科大学大学院、東京工業大学、東京工業大学大学院、東京工芸大学、東京女子大学、東京大学、東京大学大学院、東京電機大学、東京電機大学大学院、東京都市大学、東京農業大学、東京農工大学、東京理科大学、東邦大学、東邦大学大学院、東北大学、東北大学大学院、東洋英和女学院大学、東洋大学、徳島大学、富山大学、同志社大学、獨協大学、奈良女子大学、新潟大学、日本工業大学、日本女子大学、日本女子大学大学院、日本大学、日本大学大学院、函館大学、阪南大学、兵庫県立大学、弘前大学、福岡女子大学、福岡大学、法政大学、法政大学大学院、宮崎大学、武庫川女子大学、武蔵大学、武蔵野大学、明治学院大学、明治大学、明治大学大学院、明星大学、山形大学、山口大学、横浜国立大学、横浜国立大学大学院、横浜市立大学、立教大学、立正大学、立命館大学、流通科学大学、早稲田大学、早稲田大学大学院引用:リクナビ2021
採用実績校からもある通り幅広いです。近年高田馬場移転に伴い、すぐ近くにキャンパスのある早稲田生も増えてきているようです。成蹊大学出身者が多いと聞いた気もしますので、学歴だけで判断している訳ではなさそうです。
他の就活生(内定者)が使用していたMS&ADシステムズの志望動機を紹介
箇条書きでMS&ADシステムズの志望動機を紹介していきます。志望理由に正解はありませんので、自分の言葉で伝えられるようにしましょう。
- 国内・東南アジアでトップシェアを誇る親会社の情報システムに関われ、多くのお客様やエンドユーザーを支えられる
- 損害保険という社会インフラを支える責任感
- 国内トップの保険グループのシステム開発・運用に関われる
- 親会社のMS&ADグループがASEANにおいて確固たる地位を築いており、海外案件にも携われる
- 海外研修に参加でき、グローバルな視点を身につけられる
- ユーザーと密接に寄り添ってこちらからも提案ができる
- 生命保険、損害保険の両方のシステムに関われる
- 豊富な研修制度が整っており、自己成長できそう
- 若い社員でも大規模プロジェクトに関わることができる
- 社員の方々の雰囲気が穏やかで良い
- 週2で早帰りがあってワークライフバランスがしっかりしている
多くの方が志望動機にしているキーワードは1つにまとめられます。『国内・東南アジアでトップ級のシェアを誇っているMS&ADを支えられる』です。多くの顧客を支えることで、社会全体を支えられると考えている方が多いです。また、最大級の保険会社をIT面で支えることで、自己成長にも繋がると考えている方も多いです。
私が選考で使用していたMS&ADシステムズの志望動機
私も志望動機では大規模なシステムに関われることを中心に組み立てました。
- 世界にも挑戦している損害保険会社をIT面から支えられる
- 人を大切にしていると感じた
まず1つ目の世界にも挑戦している損害保険です。国内では東京海上日動グループと保険料収入で1位2位を争っています。そして東南アジア(ASEAN)では最大規模のシェアを誇っています。そのような世界にも挑戦している企業をシステム面から支えることで、より多くの人々を支えたり、影響を与えたりできます。
2つ目は人を大切にしていると感じた点です。年間200以上の研修が用意されていることや、中小ITベンダー人材育成優秀賞を受賞したことから、人を大切にしている、財産と考えていると思いました。
志望動機は東京海上日動システムズと似ています。
正直他の損保SIerとの違いを説明するのが難しいです。そのため、親会社の企業分析をして違いを見つけて志望動機にするのも良いでしょう。
MS&ADシステムズの選考結果
2次面接辞退です。福利厚生や給料が良い他の企業から内定を貰ったので辞退しました。こちらも親に付随して福利厚生がかなり整っており、ワークライフバランスも取れていることから行きたかった企業でした。損害保険系SIerは内販100%なため、まったり働きたい方は特におすすめです。