証券会社のシステムを手がけているユーザー系のSierです。証券系ユーザー企業はここしか見ていませんでした。
そんな日興システムソリューションズ(以降NKSOL)の、ESやGD、面接の内容を紹介していきます。
Contents
就活で感じた日興システムソリューションズ(NKSOL)の特徴
事業内容や特徴
SMBC日興証券のIT戦略・システム開発を担当しています。
証券システムと聞くと、あまりイメージつかないかもしれませんが、かなり大きなシステムです。例えば銀行のようなシステムでは、1秒も止めてはいけないシステムですが、証券のシステムは、0コンマ何秒を競う世界に来ています。
また、親会社が銀行になったので(SMBC日興証券の親会社は三井住友フィナンシャルグループ)制約が多くなったとの声があります。
上流工程がメインで、下流工程は協力会社に委託をします。残業に関しては厳しく、40時間で注意が入り、60時間以上はできません。また、中途採用者が多いようです。
勤務地や福利厚生
神奈川県の鶴見を主な拠点として持っています。ほぼここで働くと思ってよいです。駅からは結構遠く20分ぐらいかかりますので、車通勤でも問題ないようです。
福利厚生はユーザー系SIerの中でも別格だと感じました。住宅手当が75%出ることや、初任給25万円です。しかも、住宅手当は実家から通える人でも一人暮らしならば出ます。実家から通える人は出ない等ある企業の中、破格の対応ではないでしょうか。
その他仕事は基本的にスーツではなく、オフィスカジュアルな服装であり、ラフな格好の方が多いです。最終面接後に職場見学をした感想です。
長期休暇も最大11連休を2回取れるような制度もあり、日頃の有給休暇も取得しやすい環境です。
残業規制も強化されており、60時間以上は基本的に残業がありません。そもそも35時間以上は残業ができないとの声もあります。一方で22時退勤が当たり前の部署も存在しているようで、部署によりけりと言ったところです。
給料の推移
日興システムソリューションズでの給料推移を、転職口コミサイトより、概ねの給与推移をまとめました。
- 25歳:500万円
- 27歳:500~600万円
- 30歳:650~700万円
- 32歳:800~900万円
- 40歳(課長):900~1,100万円
クラスという制度を取っており、
- 新卒ではクラス1
- 3年目でクラス2
- 5年目でクラスに3(課長代理)
- 8~10年目でクラス4(ここから年俸制)
となるようです。大学院卒の場合は、これより+2年で換算されるため入社時からクラス2となるようです。資格取得が推奨されており、資格が取れないと昇格ができないとも言われています。
ボーナスは合計5ヶ月間ほど出ます。その他食事手当や前述の通り、住宅手当が75%程度出るのが同業他社と比較しても破格の数字です。年俸制に変わってからは住宅手当がなくなるようです。
若手の頃は破格とも言える給料ですが、賃金カーブの伸びしろに少ないと感じている社員が多いようです。個人的には内販のみのユーザー系企業では、30歳や40歳でも破格の給料だと感じています。
日興システムソリューションズ(NKSOL)の口コミや評判
ここからは実際の転職サイトに載っている口コミや評判を紹介していきます。あくまでネット上での話です。できるだけ座談会やOB訪問にて自分の耳で確かめてみましょう。
良い口コミ・評判
- 新卒で入社するには十分な研修が準備されている。
- 資格取得の援助も整っおり、多くの社員が資格取得に積極的である。
- 住宅手当が同業他社(他のユーザー系SIer)と比較しても手厚い。自己負担率3割程度。
- 初任給が高く、住宅手当もあるため若手時代は良い給料が貰える。
- 残業規制が厳しく管理されるようになり、長時間残業することができない。
- 育休、産休制度が充実しており、利用しやすい環境である。
- 上流工程中心にキャリア形成ができ、市場価値の高い人材となれる。
- 有給休暇も取りやすい環境であり、リフレッシュ休暇やメモリアル休暇などもある。
- 休暇は半強制的に取らされるので、全体としても消化率が高い。
新卒でも初任給や住宅手当といった待遇面が、他のユーザー系SIerと比較しても良いとことが好印象です。その他にも残業規制や有給休暇取得、育休産休など働きやすい環境になってきています。
悪い口コミ・評判
- 若手時代は良い給料ですが、30代前半からは裁量労働制になる。残業代・住宅手当がなくなる。
- 下流工程はほとんどマネジメントのため、技術力を伸ばそうと考えているとアンマッチを起こす。
- マイカー通勤が可であるが、最寄り駅(JR鶴見駅)からは遠い。
- 元々営業をしていた証券会社からの出向者もいるため、詰めの文化も見られる。時々怒号が響く。
- 残業規制をしているものの、仕事量は変わらないため、基本的には忙しい日々である。
- 証券会社(金融系)のシステム会社であるため、年末年始が短い。
口コミや評判はネット上の噂に過ぎません。百聞は一見に如かず。口コミサイトで調べるのも良いですが、時間があればOB訪問も積極的に行いましょう。特に志望度が高い企業であれば尚更です。
ビズリーチ・キャンパスならば自宅からOB訪問を申し込めます。わざわざ大学のキャリアセンターに出向く必要がありませんので時間短縮の面でもおすすめです。
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日興システムソリューションズ(NKSOL)の選考フロー
日興システムソリューションズの選考フローは以下の通りです。
- 説明会
- テストセンター&ES
- グループディスカッション
- 1次面接
- 最終面接
グループディスカッションからは神奈川県の鶴見で行われました。1次面接以降は交通費が出るため、嬉しいですね。
説明会
東京のビルで説明会が開催されました。説明会後に若手社員との座談会があり、人事の方が退出し、ざっくばらんに話を聞くことができました。
グループディスカッション
学生8人ぐらいに対して面接官2人でグループディスカッションしました。テーマは覚えていませんが、いつも通りこなしていけば問題なかったです。
1次面接
面接は学生1に対し部長クラスの面接官2人でした。質問内容は主に下記の通りです。
- 学生時代頑張ったこと
- 学生時代何を勉強していたのか
- 志望動機は何か
面接官は証券の親会社から出向であり、足を組んでいたり、口調があまり良くなかったりと証券特有の怖さがありました。
最終面接
面接は学生1に対し役員クラスの面接官2人いました。1次と同様の質問であり、志望動機についてよく聞かれました。雰囲気も1次と同様で証券特有の雰囲気が漂っていました。
ちなみに面接最後に『ちなみに私達の名前覚えています?』と聞かれました。すっかり聞いていなかったので、『緊張していて忘れてしまいました』と本音で伝えたら、笑って教えてくれました。これが面接結果に響くのかどうか。
日興システムソリューションズ(NKSOL)の就活生の学歴
グループディスカッションの時にたまたま早稲田の就活仲間がいました。残念ながらGDで不合格だったようですが、彼はNECへ行きました。
一方で就活で仲良くなった駒沢大学生が内定を貰ったと言っていました。採用実績に載っていないので、恐らく断ったのでしょう。
採用実績校:
愛知県立大学、愛知大学、会津大学、青山学院大学、秋田県立大学、麻布大学、石巻専修大学、茨城大学、宇都宮大学、愛媛大学、大分大学、大阪大学、大阪府立大学、大妻女子大学、岡山大学、小樽商科大学、お茶の水女子大学、神奈川大学、関西大学、関西学院大学、神田外語大学、関東学院大学、学習院大学、九州工業大学、京都大学、杏林大学、近畿大学、熊本大学、慶應義塾大学、県立広島大学、工学院大学、甲南大学、神戸情報大学院大学、神戸大学、公立はこだて未来大学、国際基督教大学、埼玉大学、産業能率大学、芝浦工業大学、就実大学、首都大学東京、職業能力開発総合大学校、信州大学、上智大学、成蹊大学、成城大学、専修大学、高崎経済大学、拓殖大学、玉川大学、千葉工業大学、千葉大学、中央学院大学、中央大学、筑波大学、津田塾大学、電気通信大学、東海大学、東京学芸大学、東京工科大学、東京工業大学、東京大学、東京電機大学、東京都市大学、東京農工大学、東京理科大学、東邦大学、東北大学、東洋大学、豊橋技術科学大学、同志社大学、獨協大学、長岡技術科学大学、名古屋工業大学、新潟大学、日本女子大学、日本大学、一橋大学、広島市立大学、広島大学、福井大学、福岡大学、福島大学、法政大学、北海道大学、前橋工科大学、宮崎公立大学、武蔵大学、明治学院大学、明治大学、山形大学、横浜国立大学、横浜市立大学、立教大学、立命館アジア太平洋大学、立命館大学、早稲田大学引用:リクナビ2021年
実際に様々な大学から採用されています。リクナビの先輩社員インタビューでは
- 大妻女子大学社会学部
- 千葉大学文学部
- 成蹊大学経済学部
- 専修大学ネットワーク情報学部
- 東京理科大学理工学部
の5名が載っておりました。これから分かる通り、必ずしも学歴は必要ありません。選考では『人』にフォーカスが当てられて、進められることが分かります。
他の就活生(内定者)が使用していた日興システムソリューションズ(NKSOL)の志望動機を紹介
箇条書きで日興システムソリューションズの志望動機を紹介していきます。志望理由に正解はありませんので、自分の言葉で伝えられるようにしましょう。
- 証券とITのスペシャリストになれる
- 上流工程からシステム開発に携われる
- 銀行、保険と比べて証券は早さが求められており、責任感ある仕事ができる
- 証券システムは0コンマ何秒を競うシステムに関われる
- 「貯蓄から投資へ」という時代の流れから、今後も期待できる業界
- 初任給が高く、住宅補助が高く、福利厚生が充実している
- 給料が高いので、市場価値が高いと感じた
- 他企業と比べて一人当たりの売上高が高く、資格取得率も高い
- 座談会での先輩社員の雰囲気がよかった
多くの方が志望動機にしているキーワードは2つにまとめられます。『1秒も止めてはいけないシステムに関われる』と『給料などの待遇の高さ』が多く見受けられます。
給料が高いと、社員の生産性も高い、そのため自己成長のスピードも早くできるなどと繋げるとポジティブに聞こえます。
ちなみに親会社のSMBC日興証券は、銀行と証券の銀証連携と言った証券業界では独特なことを行っております。このように親会社のことを調べてみるのも企業研究となって良いでしょう。
私が選考で使用していた日興システムソリューションズ(NKSOL)の志望動機
いつものように志望動機は2つの視点から作成しています。
- 1秒どころか0コンマ何秒を争うシステムに関われる
- 自分自身の成長ができる環境が整っている
の2つです。
まず1つ目は証券会社の仕事内容を記載しています。特に証券会社のシステムの特性上、1秒も止めてはいけません。それ以上に0コンマ何秒の世界を争っています。これは証券会社の株取引を調べてみれば分かるでしょう。
次に自分自身の成長です。少数精鋭で研修を受けることができ、お互い競い合える環境であると感じました。実際に一人当たりの売上高が高いことや、資格取得率が高いことから、生産性が高く技術力の高いシステムエンジニアになれると感じました。
証券会社を死亡するのであれば、知識として株取引を含む投資についても知っておいた方が良いです。私は大学生の頃から株への投資を行っていましたので、面接で雑談ベースで話すことができました。
日興システムソリューションズ(NKSOL)の結果&まとめ
内々定をいただきました。実際に入社しようと思っていましたが、ユーザー系の親会社から内々定をいただいたため、辞退しました。
実際に入社する旨を伝えてから辞退してしまったため、怒られるかな。と覚悟していたのですが、自分の意見を尊重してくれて良い人事の方でした。
ユーザー系のSIerを見ているのならば、第一志望にしても良い企業だと思います。ちなみに親会社のSMBC日興証券でもシステム採用から日興システムソリューションズへの出向コースもあります。
同じ仕事をしているのに、親会社からの出向者の方が給料が高く貰える傾向がありますので、このような親会社も視野に入れて置いたほうがよいでしょう。