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【現役出向者】ユーザー系SIer志望者は親会社のIT部門も選択肢に!働いて感じたメリット・デメリットを紹介

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私は金融系の会社に入社し、IT部門に籍を置き、入社直後にそのままユーザー系SIerへ出向しました。

入社理由は、親会社(事業会社)からグループ内のユーザー系SIerへの出向コースがあると知っていたからです。入社後に分かりましたが、親会社からの出向者は多数存在します。

そのため、今回はユーザー系SIerよりも、親会社のIT部門に入社した方が良いメリットを紹介します。

結論から言うと、ユーザー系SIer志望者は、必ず親会社のIT部門も見ておいた方が良く、選択肢として入れておいた方が良いです。

実際は親会社と事業会社の意味合いが異なりますが、今回は親会社として統一します。

そもそもユーザー系SIerと親会社のIT部門の違いは何か?

親会社とはどのような企業を指しているのか

親会社とは広辞苑では下記のような意味合いで使用されています。

資本所有によって他企業を支配している会社をいう。これに対して、親会社によって支配され、親会社と経済的に一体の関係にあるものを子会社または従属会社という。
会計上は、議決権付き株式数ないし出資口数の過半数が所有されている会社を子会社とし、このような子会社を支配している親会社は、連結財務諸表を作成しなければならない。
日本では、子会社に対する支配関係の顕在化を避けて、子会社のことを関係会社とよんでいる場合が多い。子会社に対する支配は、人事、投融資、利益計画、事業計画、業務指導などの方法により行われる。大企業は、多数の重層的子会社をもって企業集団を形成する。

引用:広辞苑

堅くて何を言っているのか分からないので、意訳すると以下のような意味合いです。

一般には、2社以上の会社が支配従属関係にあるとき、他の会社(=子会社)を支配している会社のことを親会社という。

引用:野村證券

とは言っても、正直難しいので、この記事での親会社とは下記のような企業を指すこととします。

  • 銀行:三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行
  • 損害保険:東京海上日動、三井住友海上、損保ジャパン日本興亜、あいおいニッセイ同和
  • 生命保険:日本生命、第一生命、住友生命、明治安田生命
  • 証券:野村證券、大和証券、SMBC日興証券
  • 商社:三菱商事、三井物産、住友商事、伊藤忠商事
  • 鉄道:JR東日本、JR西日本、JR東海

中にはホールディングス体制が敷かれていて、親会社・子会社の関係ではなかったり、厳密には事業会社と親会社の意味は異なりますが、この記事では上記のような企業を親会社と呼ぶことで統一しています。

ユーザー系SIerとはどのような企業を指しているのか

ユーザー系SIerは簡単に言うと、親会社のシステムを受注している子会社です。もともとの背景は、親会社のIT部門が大きくなりすぎたため、子会社として独立させたようなイメージです。

ユーザー系SIerには銀行や損保生保、証券、商社、鉄道の他に、飲食、鉄鋼、石油、電力、通信など多くの企業が存在します。

ここで挙げている通り、金融系(銀行、損害保険、生命保険、証券)の存在が大きく、社員数や新卒採用人数が多く、システムの規模も段違いに大きいです。もし、大規模なシステムに関わりたいのであれば、このような金融系システムに関わるのがおすすめです。

一方で大規模システムだからこそ、システム障害が発生すると世の中に多大な影響を及ぼします。例えば昨今のみずほ銀行の大規模障害が一番に思い浮かぶのではないでしょうか。

もしみずほ銀行のことを詳しく知りたいのであれば、以下の本で解説されていますので、SIer志望者であれば一読の価値ありです。

また、そもそものユーザー系・メーカー系・独立系の違いについては、下記にて詳しく書いていますので、もし気になる方はこちらを読んでください。

【現役SEがSIerを解説】ユーザー系・メーカー系・独立系の違いを現場目線から解説!現役ユーザー系SIerのSEが解説します。実際に働いてみて感じた、ユーザー系・メーカー系・独立系のメリット・デメリットを比較してみました。それぞれの長所や短所はありますので、自分自身どこの系統があっているのか、就活を通して感じて志望してください。...
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親会社のIT部門からユーザー系SIerに出向コースがある?

子会社にユーザー系SIerを持っている親会社にも

  • 情報システム部
  • IT部
  • IT企画部
  • デジタル戦略部
  • DX部

といったIT系の部署は必ずあります。この時代絶対に存在すると言っても過言ではありません。もし、このような部署が無い企業は、今後の成長が望めないとはっきり言い切れます。

しかし、新人1年目から本社のIT部門への配属は多くありません。多くの企業は入社何年間かは、ITやシステムの勉強の意味でシステム子会社(ユーザー系SIer)へ出向となります。例えば三菱UFJの場合は、まず新卒3年間は三菱UFJインフォメーション・テクノロジーに出向するようなイメージです。

出向者がいるかどうか、親会社のIT部門が気になる方は、座談会で聞くと良いでしょう。親会社のIT部門の方と座談会できる機会は少なそうですので、ユーザー系SIerの座談会時に、

  • 親会社からの出向者はどのぐらいの割合でいますか
  • 毎年親会社の新人は出向してきますか
  • ユーザー系SIerと親会社のIT部門の役割って何ですか
  • ユーザー系SIerと親会社のIT部門に出向することはありますか

などの質問をすると、企業のITとしての考えが分かります。座談会で聞き逃してしまったら、OB訪問も一つの手段です。親会社の情報システム部、ユーザー系SIer勤務者を見つけたら積極的に訪問しましょう。

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ユーザー系SIerに出向するのと、ユーザー系SIerに入社するのは何が違うのか。これは全然違います。例えば待遇に関して言うと、親会社に入社してからユーザー系SIerに出向した方が遥かに良いです。

それでは、なぜユーザー系SIer(システム子会社)に入社するよりも、親会社に入社する方が良いのか紹介していきます。

これから出てくる言葉の説明

  • 出向者:親会社からユーザー系SIerに出向している社員を指す
    例)三菱UFJに入社し、三菱UFJインフォメーションテクノロジーに出向している社員
  • プロパー社員:ユーザー系SIerに入社した社員を指す
    例)三菱UFJインフォメーションテクノロジーに入社した社員
IT・システム部門を募集している親会社を紹介!SIerだけではなく視野を広げようユーザー系SIerを見ている人は薄々感じ出す親会社からの出向者の存在。先日このような記事を紹介しました。 https://marc...

ユーザー系SIerより親会社のIT部門に入社した方が良い理由

給料やボーナスなど年収が高い

そもそも出向者とプロパー社員の給料やボーナスの出処を明確にしておきます。

  • 出向者は出向元から給料を貰う
    例)三菱UFJ銀行から三菱UFJインフォメーションテクノロジーに出向している方は、三菱UFJ銀行から給料を貰っている。
  • プロパー社員はユーザー系SIerから給料を貰う
    例)三菱UFJインフォメーションテクノロジー入社の方は、三菱UFJインフォメーションテクノロジーから給料を貰っている。

出向者はユーザー系SIerではなく、親会社から給料を貰っています。これがポイントで、親会社とユーザー系SIerの給料はどちらが高いかは明白です。

親会社の場合、売上・利益を伸ばすことが最大の目的です。そのため、営業社員がガンガン営業をし、自社製品や自社商品を売ります。売上が上がれば上がるほど、自分達の給料・ボーナスに還元されます。金融系の親会社はボーナスが8ヶ月分あることなんて普通です。

ユーザー系SIerの場合、基本的に親会社のシステム開発をしますが、営業努力などは必要なく、待っているだけで仕事が降ってきます。また、ユーザー系SIerは人月という単位で受注をしているため、社員数以上の受注は原則できません。売上を上げるという概念が少なく、ボーナスも少なく設定されています。

そのため、ユーザー系の年収は親会社の約7,8割ほどと言われています。同じ仕事をしているのに、5年目の出向者の方が、10年目のプロパー社員の給料よりも高くなる可能性もあります。具体的に言うと例えば、

  • 損保ジャパンのIT部門に入社、SOMPOシステムズに出向→30歳で800,900万程度
  • SOMPOシステムズに入社→30歳で600万円程度

ぐらい差があります。

今まで話してきたことは内販のみユーザー系SIerです。パッケージソフトを作成している会社や外販も手掛けているユーザー系SIerは少し違うかもしれません。

例えば、NRI、NIT(ニッセイ情報テクノロジー)、CTC、日鉄ソリューションズなどはユーザー系SIerと呼ばれていますが、売上や利益を追求して外販にも携わっています。売上や利益を追求する外販に関わることで、給料の方も期待もできます。

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福利厚生が整っている(住宅手当や社宅制度)

ユーザー系SIerの場合、基本的に親会社から福利厚生を引き継ぎますが、一部違う箇所があります。特に顕著なのが住宅手当や借り上げ社宅制度といった住宅関連です。

親会社の場合、全国転勤が基本的です。特に金融系は3年程度の転勤が前提となっています。そのため、社宅等の福利厚生が整っています。

借り上げ社宅制度で実質自己負担2割、会社8割負担などの企業も普通に存在します。これは出向者も例外ではなく、同じ条件が適用されます。

それと反対にユーザー系SIerの場合、一つの拠点やビルに集まっています。部署異動はあるものの、原則転勤などはありません。数箇所にある場合も、基本的に東京を中心に神奈川や千葉、埼玉にある企業が多数ですので、全国転勤とまでは言えません。

そのため、社宅制度がない企業や住宅手当は2万円など、親会社と比較すると物足りないユーザー系SIerがほとんどです。

【保存版】座談会やOB訪問で聞いておくべき福利厚生質問リスト企業研究しても正直大手の違いが分からない。 特にユーザー系SIerなんて、企業研究したところで、学生から見える範囲は限られています...

この福利厚生の住宅手当や社宅制度など適用条件は企業によって異なりますので、必ず会社説明会の座談会や人事に確認しておきましょう。もし会社説明会で聞き逃してしまったら、OB訪問で確認するのも良いですね。

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昇格が早く、役職にもつきやすい

ユーザー系SIerの上位職、つまり社長、副社長、部長などは親会社からの出向者が多いです。プロパー社員が社長に就くユーザー系SIerに存在するのでしょうか。聞いたことがありませんが、恐らくいないのではないかと思います。

このような役職で

  • プロパー社員はどのぐらい就いているか
  • 何割ぐらいのプロパー社員が占めているのか

などを座談会で先輩社員に聞いた方が良いかも知れません。実際に私が働いているユーザー系SIerでの社長、副社長はもちろん部長職の多くも出向者が占めています。プロパー社員の部長職はかなり限られています。

【質問例】OB訪問や座談会で聞くべき質問は何?勤務ルールは確認しておくべしSIerを目指している就活生は、同時にSEを目指しているでしょう。 SEは夜間対応や休日出社など不規則な勤務形態の場合もあります。...

また、出向者は昇格や昇給などの人事評価も出向元の親会社に則ります。そのため、プロパー社員よりも昇格が間違いなく早いです。プロパー社員よりも年次が低くくても(若くても)出向者の役職の方が上というケースは多数あります。同じ仕事をしているにも関わらずです。

キャリアプランの選択肢が広がる

最近のユーザー系SIerでは、親会社に出向という選択肢も増えています。しかし、親会社からユーザー系SIerへの出向の方が圧倒的に多いです。

つまり何が言いたいかと言うと、親会社からユーザー系SIerへの出向は容易ですが、ユーザー系SIerから親会社へは限られた優秀な社員しかいません。

親会社に入社した方は、親会社のIT部門に戻ることができたり、IT知識を使って経営企画部や商品部など様々なビジネス部署からIT知識を求められたりします。カッコよく言うと、ITスキルを活かしてビジネスに関わることができます。

そのため、ユーザー系SIerのプロパー社員よりも、親会社出身の方がキャリアプランの選択肢も多いでしょう。

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ユーザー系SIerより親会社に入社するデメリットは?

総合職ゆえに営業になる可能性もある

最近では親会社のIT採用という枠があるため、可能性は低いものの、営業職になる場合もあります。採用面接時にIT部門志望と言っていても、最初の配属が営業職の可能性もあります。

また、最初にIT部門(ユーザー系SIerへの出向)で数年間働いてもITとして能力不足と判断された場合、営業に異動の可能性もあります。総合職であるがゆえに、それは覚悟して入社してください。例えば金融系であれば、机上では北海道から沖縄まで転勤が有り得ます。

そのため、絶対にITに関わりたい、営業は絶対にやりたくないという方はユーザー系SIerに入社した方が良いかもしれません。

出向者は期待値以上の働きを求められる

ユーザー系SIerに出向した場合、プロパー社員と比較されます。出向者とプロパー社員の仕事内容や量は基本的に差異がありませんが、『出向者なんでしょ?』の目線もあり、期待以上の働きを求められます。

給料もプロパー社員より貰っているため、『プロパー社員よりもできて当たり前』の風潮があり、そのようなプレッシャーに耐えなくてはいけません。

そのようなこともあり、残業時間はプロパー社員よりも出向者の方が多いです。私の会社では統計的にこのような数値は出ています。

もし、絶対に残業をしたくないと考えているのであれば、親会社のIT部門からの出向コースは諦めてください。確実にプロパー社員よりも多いです。

とは言っても今はコンプライアンス重視。36協定は絶対に守ります。(36協定とはざっくりと)例えば朝7時に出社し、夜の22時に帰るような生活はほぼ100%無いでしょう。多くても1日に3,4時間程度の残業かと思いますが、システム開発の特性上波があることはご理解ください。

ヒロ
ヒロ
36協定とはざっくりと1日、1ヶ月、1年で○○時間まで残業して良いよ。というルールです。例えば36協定で1年間の残業は300時間までと決めたら、基本的にはそれ以上の残業はできません。

出向者の派閥ができる

ユーザー系SIerには様々な会社から集まります。

  • ユーザー系SIerのプロパー社員
  • 親会社のIT部門からの出向者
  • システム協力会社社員(ベンダー会社)

特にシステム協力会社の方は様々な方がいます。例えばNTTデータ、富士通、NECに日立などの企業からそれらの子会社社員、独立系など様々です。

多くの社員がいるため、派閥(グループ)ができることもあります。特に出向者は、『俺らは出向者ということを忘れるな!』というような意味で、定期的に飲み会(集まり)があります。反対にユーザー系SIerのプロパー社員だけが集まる会はほとんど聞きません。

そのため、このような飲み会が煩わしい方にとってはデメリットです。

【まとめ】就活生はユーザー系SIerより親会社のIT部門を目指した方が良い!視野を広げよう

親会社に入社するとデメリットもあるものの、ユーザー系SIerに出向するコースもあることを踏まえると、圧倒的に親会社のIT部門で入社した方がよいです。

特に同じような仕事をしているのに、親会社からの出向者の方が給料が高く、福利厚生も整っているのポイントです。

今回紹介したのはあくまで私が働いて感じたことであり、会社によっては違うかもしれません。そのため、必ず会社説明会や座談会などを通して確認してみてください。聞き逃してしまった場合は、OB訪問を活用して自分から積極的に情報を取りに行ってください。

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また、今回は就活の視野を広げる意味でも親会社のIT部門を紹介しました。そもそも事業会社の総合職はある程度学歴が必要です。

総合職の同期を見渡しても、マーチレベルが最下層でもありボリューム層です。日東駒専レベルはほとんどいません。そのため、事業会社のIT部門は早慶レベルが基本的で、そこに数人マーチレベルが配属されるかも程度です。

そのため、マーチレベルにも満たない方はこのような事業会社のIT部門にチャレンジするのはかなり狭き門です。まずはユーザ系SIerやメーカー系、独立系に入社し、力を付けてから事業会社のIT部門に転職することをおすすめします。