東京海上日動火災保険と言えば国内損害保険の最大手です。そんな東京海上のシステム面から支えているのが東京海上日動システムズです。
ユーザー系SIerの人気ランキングにも常に上位にいる企業で、就活生からは絶大な人気を誇っています。今回はそんな東京海上日動システムズの特徴を紹介していきます。
Contents
就活で感じた東京海上日動システムズの特徴
事業内容や業務内容
損害保険会社最大手でもある東京海上日動火災保険のシステム会社です。東京海上日動火災保険は学生からも超が付くほどの人気企業であり、そのシステム会社も同様に人気があります。
私たちは国内損保のリーディングカンパニーである東京海上日動火災をはじめ、
東京海上日動あんしん生命や海外のグループ企業などの東京海上グループの
IT戦略を担っています。公式HPより引用
東京海上日動システムズはその名の通り、東京海上日動火災保険のシステムを担っています。
東京海上日動火災で働いている営業社員や損害サービス社員、本社社員の方以外にも、東京海上日動あんしん生命や海外グループ企業、代理店の方や契約者など様々な方々に向けたシステム開発を行っています。
前述の通り東京海上グループには損害保険会社のみならず、生命保険会社(東京海上日動あんしん生命)も存在します。そのため、実は生命保険のシステムに関わることもあり得ます。
国内での主な損害保険システム会社は、SOMPOシステムズ(旧:損保ジャパン日本興亜システムズ)やMS&ADシステムズが挙げられます。後は東京海上グループでもある、日新情報システム(NISK)もあります。
1.2年目から上流工程に携われることもあり、6,7年目あたりから上流工程を任されるようです。ただし3年目までは製造工程(プログラミング)やテスト工程がメインです。
そのぐらいですね。説明会や座談会を通しても、あまりこれと言ったイメージはありませんでした。ただ、それだけ損害保険業界No.1というイメージが強すぎます。
福利厚生や勤務地
人によって好き嫌い分かれそうですが、勤務地は多摩です。同様の損保系SIerのSOMPOシステムズの本社は立川、MS&ADシステムズは高田馬場と都心に憧れるのであれば多摩は微妙です。一方でJR東日本2018年度の日本乗車人員ランキングによると、高田馬場は12位、立川は16位と多摩は快適な通勤ライフを送れそうです。
寮も用意されており、毎月2万5千円のようです。借り上げ社宅となると月3万円で住めそうです。(座談会先輩社員の情報)
男性でも普段はスーツではなくラフな格好のようです。残業時間は平均30時間と少ないです。文系7:理系3の割合のようで以外にも文系出身社員が多いです。社内結婚も結構多いです。
福利厚生の基本はカフェテリアプランです。様々な福利厚生が用意されており、自分の持っているポイントによってレジャーや育児支援など好きな福利厚生を選ぶことが出来ます。
特別連続有給休暇があり、5連休を2回取得することが出来ます。またリフレッシュ休暇や記念日休暇など有給休暇は豊富です。率までは聞いていませんが、しかも有給休暇取得率も良いです。
給料の推移
東京海上日動システムズではの給料推移を、転職口コミサイトより、概ねの給与推移をまとめました。
- 25歳:400万円
- 26歳:450万円
- 27歳:550~600万円
- 30歳:600万円
- 35歳(主任):650~700万円
- 35歳(マネージャー):800万円 ※残業や役職に依って異なります
こちらもあまり情報がなく、中堅程度までの給料しか載っていませんでした。住宅手当を含む、含まない等ありますので、あくまで参考値として捉えてください。
半年に1回上司と面談を行い、そこでコンピテンシー評価に基づいて昇格や昇給が決まります。5年目程度から主任となり、裁量労働制に移行され残業代が付かなくなります。
給料自体は事業会社の東京海上日動火災保険の7掛け程度の印象です。
内販100%のユーザー系でもあるので、給料水準も平均、または平均より少し上程度です。もし給料を求めるのであれば、外販も行っている企業の方が良いでしょう。
実際に働いている社員からの東京海上日動システムズの口コミや評判
ここからは実際の転職サイトに載っている口コミや評判を紹介していきます。あくまでネット上での話です。できるだけ座談会やOB訪問にて自分の耳で確かめてみましょう。
良い口コミ・評判
- 金融商品を取り扱っている以上、ミッションクリティカルな領域であるためそこに対するプレッシャーはあるものの、同時に責任感は大きい。
- 極端な話、東京海上日動システムズがないと保険が売れない。重要な立ち位置であるということにやりがいを感じている。
- ITが事業戦略の一つになり、仕事がなくなることはなく、会社が潰れることはない。
- 結婚や産休育児休暇を機に辞める社員をほぼ見たことはない。
- コロナウィルスが流行ると産休前の社員はリモートワークのみで会社に来ないことを薦められるほど、気遣いがある優しい組織風土。
- 有給20日間は使い切らないが、それ以外に5連続休暇を毎年2回必須で取得。
- 残業規制もあり、19時には半数退社、20時には数名程度が残るような状態。
- 多摩センター勤務の場合、ジーパンにパーカーで出社できるように服装面でも柔軟。
- 会社が多摩センターなので、通勤ラッシュとは無縁で座って通勤ができる。
- 多摩センターの食堂は都心の半分程度で食事ができるので、支出は押さえられる。
- 新卒の場合、年収は30代後半で700~800台に到達する。
- ユーザー系SIerの中では、給料ボーナス共に高い。その他寮や住宅手当、育児介護支援や資格取得支援、映画や旅行宿泊などのレジャー補助など、福利厚生が充実している。
- 近年では徐々に年功序列の文化が薄れている印象。年次が上がれば自動的に給与が上がるというような構造ではなくなってきている。
- 海外や国内のグループ会社への出向する機会があったり、セミナーや研修にも行きやすい職場です。
仕事のやりがいに関してはそこまで聞こえてきていないものの、内販のみユーザー系SIerにも関わらず高い給料、福利厚生に充実感ある社員が多いです。また、多摩センターという土地柄、混雑もなく気に入っている社員もいます。
悪い口コミ・評判
- 最近デジタル系やグループへの出向など多摩センター以外の勤務地が増えている。
- 立地は多摩センターから15分程度の徒歩を要するかなり最果ての地。
- 昼食の選択肢が少ない。近くに飲食店がほぼなく、弁当屋のみ。社員食堂の値段も普通。
- 業績評価に縛られない緩い面があり、特にコスト意識は甘い傾向にある。
- 競争して成長してキャリアアップという人は少数派。
- ボーナスは夏冬の2回でそれぞれ約2ヶ月分。親会社と比較すると、かなり見劣りする。
- コーディングを一切行わないので、手を動かすことができると思って入社してきた若手社員が、そのギャップによって退職するケースが見受けられる。
- 退職率はとても低い。しかし、仕事内容に満足せず若手が辞めることがある。
- 保険会社での打ち合わせが多い部署だと、週3回ほど丸の内に行く事もある。
- 東京海上グループでは、東京海上日動システムズに技術力がないことから直接外部ベンダーにシステム開発を発注するケースが増えてきた。
- 東京海上日動火災保険または東京海上日動あんしん生命のシステム開発が100%です。保険の新商品開発もありますが、法律や制度変更による対応やOSバージョンアップに伴う打鍵確認といった退屈な仕事がかなり多いです。
- 会社が最新技術についていこうとしているメッセージを発信しているが、そのような仕事がなかなか社内にない。
口コミや評判はネット上の噂に過ぎません。百聞は一見に如かず。口コミサイトで調べるのも良いですが、時間があればOB訪問も積極的に行いましょう。特に志望度が高い企業であれば尚更です。
ビズリーチ・キャンパスならば自宅からOB訪問を申し込めます。わざわざ大学のキャリアセンターに出向く必要がありませんので時間短縮の面でもおすすめです。
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東京海上日動システムズの選考フロー
東京海上日動システムズでの選考フローは以下のとおりです。
- 説明会(必須)
- ES&テストセンター
- グループディスカッション(グループワーク)
- 1次面接
- 最終面接
説明会で学生時代頑張ったことを3つ書かされました。必ず説明会に行く前にしっかり対策していきましょう。
ES内容は以下の通りです。
- 当社の志望動機
- 自分自身の強み
- 学業、ゼミ、研究室で取り組んだ内容
- 自己PR
- 学生時代に最も打ち込んだこと
- 長所短所ともに自覚している性格
- 他の志望先
他企業と比較しても、ESの記入項目は一番多かったです。ちなみに本体である東京海上日動よりもESの項目が多いです。それだけ人の中身を重視しているのでしょうか。
2次面接、最終面接ともに学生は一人で集団面接はありません。また、最終面接前に再度テストを受けるようなスキームのため、テストセンターを通っても気が抜けません。
東京海上日動システムズの就活生の学歴
特に誰かと話したわけではないので分からないが、幅広いと推測しています。
親会社のように超高学歴、体育会だけではなく、様々な大学がいそう。座談会を通して先輩社員とお話しましたが、ギラギラした人は少なく、おっとりした人が多い印象でした。
口コミ情報ですが、やはりユーザー系SIerというべきか、国公立からニッコマまで幅広く採用しているようです。親会社の東京海上日動火災保険は学歴が重要ですが、システムズではそこまで重視されておらず、中身で勝負しているようです。
採用実績校:
会津大学、青山学院大学、青山学院大学大学院、茨城大学、宇都宮大学、愛媛大学大学院、大阪教育大学、大阪大学大学院、大妻女子大学、岡山大学、お茶の水女子大学大学院、神奈川工科大学大学院、関西大学、関西学院大学、学習院大学、九州大学大学院、熊本大学、群馬県立女子大学、慶應義塾大学、慶應義塾大学大学院、工学院大学、公立はこだて未来大学、国学院大学、駒澤大学、埼玉大学、芝浦工業大学、首都大学東京、首都大学東京大学院、信州大学大学院、上智大学、上智大学大学院、成蹊大学、成蹊大学大学院、成城大学、清泉女子大学、専修大学、創価大学大学院、高崎経済大学、千葉工業大学、千葉大学、中央大学、筑波大学大学院、電気通信大学大学院、東京外国語大学、東京経済大学、東京工科大学、東京工業大学大学院、東京女子大学、東京大学、東京電機大学大学院、東京都市大学、東京農工大学、東京農工大学大学院、東京理科大学、東京理科大学大学院、東邦大学、東北大学大学院、東洋大学、徳島大学、同志社大学、同志社大学大学院、名古屋大学、名古屋大学大学院、南山大学大学院、新潟大学大学院、日本女子大学、日本大学、日本大学大学院、一橋大学、法政大学、法政大学大学院、北海道大学大学院、武蔵大学、武蔵野美術大学、明治学院大学、明治大学、横浜国立大学、横浜国立大学大学院、横浜市立大学大学院、立教大学、立命館アジア太平洋大学、立命館大学、早稲田大学、早稲田大学大学院引用:リクナビ2021
実際に幅広い大学から採用されています。学歴よりも、今までやってきた経験やこれから何がしたいかをアピールできれば、誰にでもチャンスがあります。
他の就活生(内定者)が使用していた東京海上日動システムズの志望動機を紹介
箇条書きで東京海上日動システムズの志望動機を紹介していきます。志望理由に正解はありませんので、自分の言葉で伝えられるようにしましょう。
- 損害保険で世界トップ企業を目指している東京海上日動グループをITで支えられるため
- 損害保険のリーディングカンパニーをシステム面から支えたいため
- 損害保険会社は積極的なM&Aによるグローバル化で将来性があると感じたため
- 東京海上日動という地盤が将来に渡り働けると感じたため
- 東京海上日動グループのIT戦略を担う縁の下の力持ちに魅力を感じたため
- 保険の仕組みに魅力を感じたため
- 内販100%と保険業務に特化しており、お客様の期待以上のソリューションを提供できると考えたため
- インターンシップや会社説明会で会った社員の雰囲気に合っていると感じたため
- 座談会で会った社員は熱意があり、共に仕事ができたら、自分をより成長させることができると感じたため
多くの方が志望動機にしているキーワードは2つです。『損害保険のリーディングカンパニーをIT面から支える』と『人の雰囲気』です。なぜリーディングカンパニーじゃなくちゃいけないのか、人の雰囲気を感じるために就活では何を心がけているか。の2つを説明できると良いです。
私が選考で使用していた東京海上日動システムズ志望動機
私も損害保険業界No.1と人という面で攻めました。
- 大規模なシステムに関われる
- 人を大切にしている会社
特に親会社は世界一の損害保険に挑戦しています。その挑戦をシステム面から支えたい、縁の下の力持ちとなりたいと紐付けました。
もう一つは研修制度の多様さから人を大切にしていると感じました。と志望動機を作成しました。正直研修制度の多さから志望動機を作るのは微妙ですね。
東京海上日動システムズの選考結果&まとめ
ES&テストセンター落ちです。ESもひどい内容でしたが、おそらくテストセンターで落ちたかと思われます。本当に悔しいのでSPI対策だけはしっかりしましょう。
親に付随して福利厚生がかなり整っており、ワークライフバランスも取れていることから行きたかった企業でした。
ちなみに東京海上日動火災保険本体はSPECコースで応募し、なぜかテストを通り面接まで漕ぎ着けました。残念ながら2次面接で落選してしまいましたが。