SOMPOシステムズは、国内損害保険大手の損保ジャパン日本興亜を支えているシステム会社です。
元々損保ジャパン日本興亜システムズという会社でしたが、最近SOMPOシステムズに社名が変わりました。そんなSOMPOシステムズについて書いていきます。
Contents
SOMPOシステムズ(旧:損保ジャパン日本興亜システムズ)の特徴
事業内容
国内損害保険3メガの一角である損保ジャパン日本興亜のシステム会社です。
国内3メガとは他に東京海上日動、MS&ADです。これらもSOMPOシステムズ同様に、東京海上日動システムズ、MS&ADシステムズというSIer会社を持っています。
SOMPOシステムズでは、損害保険会社でもある『損保ジャパン日本興亜』のシステム開発がメインです。その他生保分野でもある『損保ジャパン日本興亜ひまわり生命』など、損保領域のみならず、生保分野にも関わりがあります。
上記のSOMPOグループ全体のシステムを手掛けており、内販100%のユー子です。
ユーザー系SIerでもあるので、自分の手でプログラミングするよりも外注会社のマネジメントがメインです。ここらへんを履き違えると、入社後のギャップとなりそうです。
福利厚生や勤務地
SOMPOシステムズの勤務地は、立川がメインでその他中野や新宿などがあるようです。
海外事業にも積極的で、東南アジアやブラジル等で働くこともできるようです。
新人研修は立川で8月ごろまでの4ヶ月間、集中して研修を行い、研修が終わったら実際に配属となります。配属後も、任意ではありますが、毎週のように研修があり、研修制度の充実さが伺えました。
勤務時間は9:00~17:00のフレックス制です。新卒採用実績から見ると、文系出身と理系出身者の割合はほぼ半数であり、男女比もほぼ半数のようです。
有給休暇も取得しやすい環境で、連続休暇が5日取れるので土日と合わせて9連休にできたり、リフレッシュ休暇もあるようで、休暇制度についてはバッチリです。水曜日には早帰りデーが設定されているものの、実際に帰れているかは微妙なところです。休日出勤はよほどのことがない限りありません。
独身寮は立川や日野、小金井にありますが、住宅手当がないようですので、一人暮らしを考えている方は厳しい生活になりそうです。ただ、勤務地が東京都内ではないので、住む家も安く借りられそうなのは良いポイントです。
給料の推移
SOMPOシステムズでの給料推移を、転職口コミサイトより、概ねの給与推移をまとめました。
- 27歳:500万円
- 29歳:550~600万円
- 30歳:600~650万円
- 34歳:800万円
- 40歳:700万円~1,000万
少し情報が少ないのですが、おおよそこのような推移のようです。業績評価と行動評価の2種類から評価され、年功序列というよりは成果主義です。年初に目標面談を行い、四半期に一回上司と見直すので、妥当な評価がされています。
大体6,7年目頃から裁量労働制に切り替わり、残業代もみなし残業となるようです。住宅手当もないようで、その分給与に上乗せされているようなイメージです。部長職以上になれば1,000万円程度に届きますが、出向者も多く、かなり狭き門です。
内販100%のユーザー系でもあるので、給料水準も平均、または平均より少し上程度です。もし給料を求めるのであれば、外販も行っている企業の方が良いでしょう。
実際に働いている社員からのSOMPOシステムズ(旧:損保ジャパン日本興亜システムズ)の口コミや評判
ここからは実際の転職サイトに載っている口コミや評判を紹介していきます。あくまでネット上での話です。できるだけ座談会やOB訪問にて自分の耳で確かめてみましょう。
良い口コミ・評判
- 親会社がメガ損保であるため安定的。日本に災害は多く、保険は大きな存在。
- ステークホルダー(親会社、自社、ベンダー)が多く、色々な人と接する機会があるため必然的にコミュニケーション能力は身につけられる。
- ある程度の役職になれば任せられる裁量が大きいため、20代での成長は大きい。
- プロジェクトも多いためプロジェクトリーダーとして仕事を任せられる。
- エンドユーザーがやりたいことをヒアリングして、システム化計画から納品までを一貫して任せてもらえるのでやりがいがある。
- 内製化は進んでるものの、基本はベンダーコントロールが中心。
- 通常の有給以外にも必須で取得しなければならない休暇制度がある。
- 連続5日間と4日間を有給休暇外から取得することができ、夏季冬期休暇が取れる。
- 上司も率先して年休を取得しており、気兼ね無く年休を取得出来る。
- 賞与は2回×50万前後、給料は若手でも手取り20万である。
- 住宅手当はないが、25,000円で30歳まで一般の人が住んでいるような独身寮という名のマンションに住める。
- 人事制度と処遇体系は目標設定とその結果に対する評価がきちんとしている。
- 残業はパソコンのログオンオフで管理されており、超過時間は適切に管理されている。
- 外部の講師を招き入れて積極的に研修が開催されている。
- 外部研修メニューも充実しており、eラーニングで無理のない学習環境となっている。
- IT会社らしい福利厚生ではないが、学習に関する補助は他社比でも秀逸。
- スキルを図るフレームワークが提示され、スペシャリティを保有する人を認定する制度が整備されて、処遇にも連動している。
- 女性にとって働きやすい制度が充実しており、女性目線で会社に提言する活動もある。
- 時短勤務が4,5,6時間とパターンから選ぶことができ、子どもが小学校高学年になっても取得し続けることができる。
福利厚生に関しては納得している方が多いです。カフェテリアプランでは毎年5万円分を自分の好きなように利用できるのは良いポイントです。
悪い口コミ・評判
- 1人の上司が評価を決めており、とても閉鎖的であり偏った評価をされていると思う。
- プロジェクトで結果を出したとしても評価はされません。
- 評価制度が曖昧で管理職の気分によって決まってしまうため、不満な年収のまま働いている人は大多数いる。
- プロジェクトは、要件定義、設計~テストはレビューのみであるためテクニカルスキルが身につきません。
- 人のスキルもベンダーに依存しており、自社内で解決できるスキルがあまりない。
- 新卒は3~5年目の退職率、休職率が高い。
- 2年間も研修期間があり手厚とは売りにしているものの、実際は現場では全く活かせない。
- 住宅手当や家族手当はない。
- 家族手当や家賃手当等の各種手当がないのが気になる。子育て支援も弱い気がする。
- 同じ仕事をしている親会社からの出向者は年収が1.5倍もあるため、モチベーションが上がらない。
- 親会社と比べて全体的な給与水準は低めに設定され、同じ職群の出向者より年収が低い。
- 全国的に古い建物や雑居ビルに入居しており、全体的に老朽化が著しいと感じる。
- 建物・机などが古い、メンテナンスが行き届いていない。
- 職場が分散しているのにTV会議などが足りない。会議室が空いていない。
- 自然災害等突発的な出来事により、ワークライフバランスの実現には程遠いものがある。
- 大手一流企業ならではの昔ながらの古い体質を継続している。
口コミや評判はネット上の噂に過ぎません。百聞は一見に如かず。口コミサイトで調べるのも良いですが、時間があればOB訪問も積極的に行いましょう。特に志望度が高い企業であれば尚更です。
ビズリーチ・キャンパスならば自宅からOB訪問を申し込めます。わざわざ大学のキャリアセンターに出向く必要がありませんので時間短縮の面でもおすすめです。
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SOMPOシステムズ(旧:損保ジャパン日本興亜システムズ)の就活生の学歴
個人面接の時に、一緒に待合室にいた学生は駒沢大学でした。そのためニッコマから早慶まで幅広いと考えています。
座談会を通して先輩社員とお話しましたが、温厚そうな方が多い印象でした。東京海上日動システムズやMS&ADシステムズと雰囲気はあまり変わりません。
採用実績校:
会津大学、青山学院大学、桜美林大学、大妻女子大学、神奈川大学、神田外語大学、学習院女子大学、共立女子大学、慶應義塾大学、国学院大学、国士舘大学、駒澤大学、相模女子大学、尚美学園大学、昭和女子大学、白百合女子大学、成蹊大学、成城大学、清泉女子大学、専修大学、創価大学、拓殖大学、玉川大学、大東文化大学、中央大学、鶴見大学、帝京大学、電気通信大学、東海大学、東京医療保健大学、東京音楽大学、東京家政大学、東京学芸大学、東京経済大学、東京工科大学、東京工芸大学、東京女子大学、東京電機大学、東京都市大学、東京農業大学、東京理科大学、東邦大学、東北学院大学、東洋大学、獨協大学、日本工業大学、日本女子大学、日本大学、福岡大学、法政大学、北海道教育大学、武蔵大学、明治学院大学、明治大学、明星大学、立教大学、立正大学、立命館大学、早稲田大学引用:リクナビ2021
実際の採用実績校を確認しても幅広い大学から入社しています。ニッコマどころか、音楽大学や医療大学からも進んでいますので、学歴はあまり気にしなくても良いです。
SOMPOシステムズ(旧:損保ジャパン日本興亜システムズ)の選考フロー
日立ソリューションズの選考フローは以下の通りです。
- 説明会(必須)
- ES&テスセン
- 1次面接(管理職クラス)
- 2次面接(部長クラス)
- 最終面接(役員?)
1dayインターンシップに参加していると、選考が一部早くなります。どの面接も個人面接で、集団面接やグループディスカッションはありません。
ES:志望動機
ESでは大きく3つのテーマがあります。
- 志望動機
- 学生時代頑張ったこと
- SEに向いている理由
珍しいのがSEに向いている理由です。ここだけは実際に利用していたESをお見せします。
私はスポーツジムでのトレーニング指導を通して、お客さんの問題解決をするのが強みです。お客さんの抱えている問題点や課題は一人ひとり違います。その問題点を聞き出し、その人に合ったトレーニングメニューを作成します。数日後にその問題点を解決できたときの『ありがとう』と感謝されることがうれしくやりがいです。一方で大学時代にC言語を扱ったときにプログラミングが面白いと感じました。上記からITで問題解決をしたいと考えるようになり、SEに向いていると考えました。
私はスポーツジムでアルバイト経験があるため、問題解決をやりがいとしていることからSEに向いている理由としました。
https://march-syukatsu.com/service/interview/sport
1次面接
面接時には他社と同様の質問が多く、
- 学生時代頑張ったこと、学生時代はどのような役割を担っていたか
- 自己PR
- なぜSEを希望したのか
- 就活の軸は何か
- 最後に言いたいことはあるか
等が挙げられます。特に学生時代に頑張ったこと、学生時代はどんな役割を担っていたのかについて深掘りされました。志望動機よりも学生の中身をよく知りたいという気持ちが伝わってきました。
2次面接
こちらも1次面接と同様の質問が多いです。1次面接では聞かれませんでしたが、持っているIT資格や知っているIT資格を聞かれました。
基本情報技術者試験や応用情報技術者試験、プロジェクトマネジメント、ITストラテジストなどの高度資格を知っておくと良いかもしれません。
- 学生時代頑張ったこと、学生時代はどのような役割を担っていたか
- 自己PR
- なぜSEを希望したのか
- 持っている資格、知っているIT資格はあるか
- 就活の軸は何か
- 最後に言いたいことはあるか
2次面接の時には、個別面接の他に人事の方とも面談があります。そこでは他社の選考状況や入社した場合実家から通うのか。など雑談チックなことを聞かれました。
他の就活生(内定者)が使用していたSOMPOシステムズの志望動機を紹介
箇条書きでSOMPOシステムズの志望動機を紹介していきます。志望理由に正解はありませんので、自分の言葉で伝えられるようにしましょう。
- チャレンジ精神を大切にして最新技術の活用にも積極的な貴社の姿勢に共感
- ユーザー系SIerの同業他社と比べて新技術に意欲的な方針
- 金融系ながら最新の技術に触れることができる
- 新しい技術の導入や事業展開に積極的に取り組んでいる
- ユーザー系にしては珍しくクラウドに取り組んだりしているから
- 安定した基盤持ちながら、それをより良い物へと変えて行く挑戦力
- 上流工程から下流工程まで携わることができる
- お客様の変わり続けるニーズに一層柔軟な対応できる
- 大手保険会社の内販に携わることで、安定して仕事ができる
- 自分が携わったシステムが多くの人々の生活を支えることができる
- チームで一つの物を作り上げる働き方は大学での経験も生かすことができる
- SOMPOホールディングス唯一のSIerであること
- 国内最大規模の保険グループという大規模な環境で、SEとして活躍したい
- 国内最大規模の保険会社であり、その社会的影響力の大きさと責務を担うこと
- 2年間の豊富な研修で、文系でも安心してSEとしての土台を作り上げられる
- 2年もの育成期間やスキルの可視化など、独自の育成制度が整っている
- 人事の方や若手社員さん皆さんから人を大切にしてくれる暖かさを感じた
多くの方が志望動機にしているキーワードは2つにまとめられます。『安定した基盤を持ちながら新しい技術に挑戦』と『国内最大規模のSOMPOホールディングスをITで支える』が多く見受けられます。
私が選考で使用していたSOMPOシステムズ(旧:損保ジャパン日本興亜システムズ)の志望動機
基本的には東京海上日動システムズやMS&ADシステムズと同様の内容です。
- 大規模なシステムに関われる
- 成長できる環境がある
大規模なシステムに関われることとしては、仕事をするからには多くの方を支えたいと考えています。損保ジャパン日本興亜は業界最大手企業でもあり、世界一の損害保険会社に挑戦しているので、それをシステム面から支えたいと考えました。
また、成長できる環境があることも一つの志望理由です。手に職をつけ、唯一無二の存在になりたいと考えています。SOMPOシステムズはシステム・ソリューション・働きがいで一番を目指していることから、同期や先輩社員と切磋琢磨して成長できる環境であると感じています。常に新しいことにチャレンジしてる企業に惹かれました。
正直、東京海上日動システムズやMS&ADシステムズとの差別化が難しいです。この3企業は内販100%であり、同じグループの中の損害保険、生命保険のITを担っています。
SOMPOシステムズ(旧:損保ジャパン日本興亜システムズ)の選考結果&まとめ
2次面接通過後に辞退です。先に日興システムソリューションズから内定を貰えたためです。やはり家賃補助や待遇面を考えると、日興システムソリューションズの方がワンランク上でした。
損保業界全てに言えますが、親会社に付随して福利厚生がかなり整っており、ワークライフバランスも取れています。まったり働きたい方にとっては第一志望郡としても良いでしょう。一方、バリバリ働いて技術力を付けていきたい方には向いていません。ミスマッチです。
勤務地は立川になる可能性が高いですが、通勤ラッシュもなさそうで良い場所だと思います。最後になりますが、ユーザー系SIerは親会社の企業研究もしておくと、他の就活生よりも一歩リードできます。
また、事業会社(親会社)でもある損保ジャパンではIT・システム採用を行っていません、ライバル企業の東京海上日動火災保険や三井住友海上火災保険では親会社でもIT・システム採用を行っています。
このようなIT・システム採用で入社すると、ユーザー系SIerに出向コースもあるかもしれませんので、是非親会社にも視野を広げておきたいです。出向コースがあるかないかはOB訪問で聞くと確実です。
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